阪神タイガースはなぜ強いか?

2025.9.18(木) 

広島 2-7 阪神 マツダ 

カープ2連敗。借金13。残り試合9

2試合とも完膚なきまでに叩きのめされスタンドガラガラ。

 

惨敗の理由

今シーズンは阪神に6勝19敗。惨敗もいいとこ。

昨日の試合は高が5回3失点。内容は悪くありませんでした。

石原のリードにも特に悪いところはなかった。高の持ち味を十分発揮していました。

 

それじゃなんで負けたのか?

監督の差かなあと思ってましたが、どうも阪神の強さはそこじゃないような気がします。

2年前、阪神が日本一に輝いた時の岡田彰布は目立つ言動で「名将感」を醸し出してた。

だが藤川はどう見てもアホっぽい。コメントも謎なら采配も謎。ハッキリ言って大したことをしてなさっぽい。

 

カープが弱い理由はとくわかる。

監督がスケベだからです。スケベというか欲張りなんだよな。育てながら勝つは二兎を追う者一兎をも得ずである。

 

大山の見逃し

私は昨日の試合でおやっと思ったことが二つある。

一つ目は大山悠輔がカウント2-0から真ん中ストレートを見逃したこと。

3回表0対2、無死無走者。打者大山、投手高。

大山の前の森下が先制ツーラン。カウント2-1から内角ストレートを打ったものだ。

続く大山に対して高は変化球が2球抜けてカウント2-0。

 

実は森下にも変化球が3球抜けてカウント2-1でした。

石原はここで内角ストレートを要求。

もちろん一発のリスクはあるが、うまくいけば1球でアウトを取れるタマ。

高の右打者へのインコースは床田で言えばツーシーム、大瀬良で言えばカットボールみたいなタマであり、最も信頼できるタマ。

森下が狙ってることはわかっていたが、投げる価値は十分あった。結果は場外ホームラン。芸術点の高い素晴らしいホームランでした。

 

この流れで次打者の4番大山にも変化球がボールボール。カウント2-0。

カープファンは誰もが

「まさかストレートじゃないだろうな」

と思ったし、阪神ファンは

「ストレートなら放り込め」

と思うカウント2-0のなりかたでした。

 

野球はこの「なりかた」が大事で、「ストレートストレートの2-0」と「フォークカットの2-0」は全くの別物。

昨日の高の2-0は「フォークカットの2-0」でした。2ボール0ストライク。

ここであなたなら何を待ちます?

 

大学4年生の牧秀悟はここでスライダーをホームランしました。だから私は牧に惚れたのです。※参考記事

一般的にこのカウントの進み方ではバッターはストレートを狙うのが通常です。若い高太一の特長も内角ストレート。

キャッチャー石原の要求も内角ストレート。今さっき森下に打たれたタマです。一発打たれたくらいで動じない、攻撃的な配球でした。

 

どうなったと思います? 私はめちゃくちゃビックリしました。

大山悠輔は打つ気なく悠然と見逃したのですよ。

なぜ私がこんなに驚くかというと、大山は前日カウント3-0から床田のストレートを思い切りフルスイングしていたからです。

前日の3-0も森下のポテンヒットで先制した直後でした。走者が残っていたから大山は長打を狙ったのかもしれません。

昨日は無走者でした。だから見逃しただけかもしれませんが、床田のストレートは外角厳しめでしたし、昨日の高のストレートは投球テンポもコースも森下が場外に放り込んだタマと似ていました。大山はそれを振ってあれを見逃すのか? いったいなぜなんだ?

 

ヘルナンデスのホームラン

二つ目のおやっはヘルナンデスのホームランです。

ヘルナンデスが6回表にプロ1号。見事なホームランでした。

交代した中崎の初球ストレートを一発でホームラン。

 

ヘルナンデスは高にもストレートで攻められていて、過去2打席は左安と443併殺でした。2打席ともストレートを打ってました。

3打席目も対高ならば初球ストレートを振るのは当然ですが、中崎の初球ストレートをレフトスタンドに放り込むかね? ヘルナンデスってそんなにプルヒッターだったっけ?

打たれたから石原のリードが悪いってのは安直だと思います。

私が石原にキレる時は石原がビビってかわす変化球を多投する時です。初球ストレートを場外ホームランされる時は怒りません。私はホメます。

 

まあ大山の見逃しに比べれば、ヘルナンデスに3打席連続ストレート勝負してホームランを打たれたことは不思議じゃありません。

中崎も初対戦の打者が初球から打ってこないと思ったんじゃないですかね。

 

ちなみに阪神は今季、「外国人選手の本塁打数」がここまでゼロ本でした。

もしもこのまま外国人選手の本塁打ゼロでリーグ優勝すれば、1986年広島以来の珍記録だったそうです。

ネットの阪神ファンは

「国産打線の良さをアピールするため、このままゼロで終わってほしい」

「ヘルナンデスよりデュプランティエの方が打ちそうでコワい」

などの声が多かった。

 

結局ヘルナンデスが一発。

ここでも空気を読めない広島カープ。ごめんねごめんね。

全部新井が悪いんですよ。

 

阪神の強さの秘密

結局阪神はなぜ強いのか?

ドラフト戦略が当たった。

四球が多い。投手陣が強烈。

全部その通り。

 

ではなぜ阪神は四球が多く、タイムリーが出るのか? 

なぜ大山悠輔は3-0からフルスイングして、2-0からど真ん中を見逃したのか?

私は「ここら辺がちょっと怪しい」と思います。

 

阪神のスコアラーのデータの質や量が他球団と違うのではないか?

カープの打者は毎度ストレート狙いで、変化球になるボール球を振る。

モンテロ・ファビアン・末包が特にその傾向が強い。

んで変化球を空振りしたかと思えば、ストレートにも手が出ない。私はこれはキャッチャー坂本の観察眼だろうと見ている。

 

しかし阪神の各打者が高や中崎の配球を読めていることは理屈が通らない。

私が見る限り、近本以外のバッターは相手投手の配球を読めていない。対応力も低い。

しかし四球を選べてタイムリーを打ててる。木浪なんかに打たれるはずないのに、ちょいちょい打たれる。

阪神が打てて四球を選べる理由には何か根拠があるはずだ。打者の個人技ではないと思います。チームとして共有している戦略みたいなものがあるんじゃないか。妄想というか仮説ですけどね。

 

カープ打線は個の力。

もちろんデータもあるんだろうけど、カープで配球を読んで打ってる打者は小園と奨成くらいです。

小園と奨成もまだ甘いけど、ボールを振らない努力は見える。

秋山やキクももちろんやってるんだけど、ちょっと粘りが足りなくなってきた感じ。

 

阪神打線は「確信」とまでは行かないにしても、「自信」を持ってカウントごとに対応を変えている。ような気がする。

「この場面でなんでこのタマ振らないの?」

とか

「へえ。このカウントでこのタマを振るんだ」

というのが多い。

 

岡田の時は監督の技量でこれをやってるのかと思ってましたが、どう見ても藤川にはそこまでの技量はなさそう。攻撃に関する話だからね。

スコアラーさんが何かしてるのかもしれない。

カープの対策は阪神のスコアラーのウラを突くこと。それができるのは坂倉将吾しかいないと思いますが、まあもう手遅れか。

 

本日のゲームプラン

山崎伊織 vs 大瀬良大地

山崎は最優秀防御率を狙っている。今日は完封狙いで来るんじゃないか。

「個人タイトルよりチームの勝利」

で来られる方がカープは苦しいけど、阿部はどうしますかね?

 

カープは昨日、2回表の無死満塁で前進守備を敷きました。

相手は8番坂本でした。私の考えは「二遊間はゲッツーシフト」でした。1点を惜しんで大量失点したくないからです。結果は三振でした。

1死満塁。打者大竹。また前進守備。

大竹はセカンドゴロ。いくらキクでも前進守備でホームゲッツーは取れない。満塁でホームゲッツーを取れるのは投ゴロオンリー。

 

だからキクはゆっくり確実にバックホームしました。

慌てた石原は1塁へ送球。ギリギリのタイミングで投げたくなる気持ちはわかるが投げてはいけない場面でした。

新井の野球は1点もやりたくない、ゲッツーも取りたい。若手も育てたい。試合にも勝ちたい。

これがスケベなんですよ。ショート矢野はもう諦めなさい。小園にチームを託しなさい。

 

話が逸れた。

巨人の話をしようとしてる。

私は今日、山崎伊織が1点くれるかくれないかに注目したい。

巨人は2位を争ってる状況ですので、私は山崎伊織が1~2点くらいカープにくれるんじゃないかと思います。


おしまい
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ありがとうございました。

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