セカンド二俣とサード小園の細かい守備の話

世間では「カープの開幕投手は誰だ?」みたいな話が続いてますけど、私の開幕投手は 床田寛樹 の一択です。

開幕投手=エースなら、エース=前年の最多イニング投手です。

2024年の床田は167イニング。大瀬良は155で、森下は151。開幕投手が床田じゃなければ床田もグレるし、チームワークもガタガタになると思います。

 

シート打撃

昨日、シート打撃に大瀬良、床田、森下、ドミンゲス、栗林、坂倉、菊地が初登場。秋山も初だっけ?

とにかく豪華でした。調整具合には個人差あって、森下と秋山は80%くらいの仕上がりでしたが、あとの主力は概ね50%でした。2月ですからそんなもんです。順調です。

 

「栗林がボコスカ打たれた」とニュースになっていますが。シート打撃は打者有利な練習ですので、打たれるのが当たり前です。

特に昨日は「常に無死13塁」の状況でした。

内野は常に前進守備or中間守備。投手は常にストライク投球。シート打撃は試合ではありませんので、投手はピッチングをしません。やっているのはあくまでも投球練習。

投手はバッターにぶつけちゃいけないし、ボール球で誘ったりもしません。投手は常にストライクだけを投げます。

そりゃたまにはストライクからボールになる変化球も投げますけど、基本的にシート打撃の投手は「ピッチング」をしません。淡々とストライクを投げます。打撃投手に毛の生えた投球練習をするだけです。

だからシート打撃は打者が打って当たり前なのです。フリー打撃も同じ。フリー打撃は球種まで予告するので、打たれるのが当然な練習なのです。

 

そもそも投手は味方相手にアドレナリンが出ません。

打者は味方投手が相手でも本気で打てますが、投手は味方打者に本気のピッチングができないものです。本気のピッチングにはアドレナリンが必要だからです。

 

中間守備

内野の「中間守備」をご存じでしょうか。

中間守備とは「定位置と前進守備の中間を守ること」ではありません。

中間守備とは「1塁3塁が前進守備で、2塁と遊撃がゲッツーシフト」な守備位置のことです。

主に1死1塁3塁や1死満塁で敷かれるシフトです。543や363のゲッツーは難しいので、1塁ゴロと3塁ゴロはバックホーム、2塁ゴロと遊ゴロはダブルプレーを狙う守備位置です。

無死1塁3塁で中間守備を敷くこともあります。この時は1点与えてもいいという状況です。

 

「前進守備」は素人の皆さんにもわかりやすいですが、少しわかりにくいのが「ゲッツーシフト」。

ゲッツーシフトは2塁手と遊撃手が通常の守備位置より2塁ベース寄りを守ります。距離にすると 2メートル くらい2塁ベース寄り。

すると当然12塁間と三遊間が2メートル広くなるので打者のヒットゾーンは広くなります。だから無死13塁のシート打撃では打者有利なのです。

 

なんでゲッツーシフトは2メートルも2塁ベースに近づくかというと、2塁と遊撃が2塁のベースカバーに入る必要があるからです。ショートゴロが飛んできた時、2塁ベースに入るのは2塁手の役目ですが、定位置からベースカバーに走ると1塁走者と同じタイミングでギリギリセーフになる可能性がある。

だからゲッツーシフトは予め「2メートル2塁ベース寄り」を守ります。通常のゲッツーシフトで2塁手は「1塁と2塁を直線で結んだラインの後ろ」を守ります。ショートも同じ。2塁と3塁のラインの後ろが通常のゲッツーシフト。無死1塁の時のゲッツーシフトは必ずラインの後ろを守ります。

 

ところがですね、去年と今年のカープは無死13塁の時、2塁手が1塁と2塁のライン上を守り、遊撃手は2塁と3塁のライン上を守る時があります。

完全な前進守備なら2塁も遊撃もラインの前を守ります。ショートゴロとセカンドゴロでもバックホームする守備体形。

先ほど「通常の中間守備=1塁3塁の前進守備+2塁遊撃のゲッツーシフト」と書きました。

ですが「近年のカープの中間守備=1塁3塁の前進守備+2塁遊撃が(前進守備+ゲッツーシフト)」になることが多い。

これは「緩いゴロならバックホーム。強いゴロならダブルプレー」というスケベな守備位置。キクと矢野ならできますが、昨日は韮澤と二俣がミスを連発していました。

 

この「スケベな中間守備」でバックホームはまだやりやすい。前への動きなので。

難しいのは ゲッツーを取る時 です。2塁も遊撃も後ろに走りながらベースを踏んで1塁送球をしなくてはならない。

遊撃手はまだマシです。2塁手はマジでクソ難しい動きが求められます。

昨日のシート打撃では前半、相手が右打者でも左打者でもスケベな中間守備を敷いていました。しかし2塁の韮澤、二俣、佐藤らがミスを連発したので、後半は右打者の時だけ中間守備、左打者の時は前進守備に切り替えてました。後半二遊間を守っていたのは矢野、キク、小園でした。

 

私たちカープファンは12年間、2塁キクを見てきました。

ハッキリ言ってありゃ異常なんですよ。韮澤と二俣が普通なんですよ。

「今年2塁で小園を使え、二俣も使え」と言うなら、12年間見てきたキクの2塁守備を忘れないといけないのですよ。ハッキリ言って痛烈な「痛み」ですよ。

だけど私は忘れたい。守り勝つ野球は4位なのですから。

 

小園の守備とキクの打撃

小園の3塁守備は今年もおぼつかないです。去年とあまり変わってません。

昨日も三遊間のゴロをショート矢野に譲るシーンがありました。三遊間のゴロを3塁が遊撃に譲るシーンを私は去年初めて見ました。

三遊間のゴロは絶対にサード優先です。だってサードの方が前を守ってるし1塁に向って走っているからです。遊撃は1塁から離れるように走ってます。

だけど3塁小園は遊撃矢野に打球を譲ります。去年10回くらい見たし、昨日のシート打撃でも1回見ました。

このアホすぎる守備は 直ちにやめてもらいたい

遊撃矢野が3塁小園に「どけぇ!」と怒鳴ってるのかもしれないが、3塁小園はどいちゃダメ。お前が捕れ。

 

昨日のシート打撃で滝田一希vs渡邉悠斗がサードゴロを打ちました。けっこう強い当たりでした。

走者13塁の3塁ゴロは基本バックホームです。しかし3塁二俣は強いゴロだったので543のゲッツーを狙いました。1死13塁の想定だったのでしょう。

ところが2塁小園は例のスケベな中間守備を敷いていたため、2塁ベースカバーが1歩遅れました。このため3塁二俣は2塁送球をやめてバックホーム。ホームはセーフ。キャッチャー持丸は走者へのタッチを諦めて1塁送球。1塁はアウト。

このプレー、私は3塁二俣のミスだと思いました。スケベ心を出しちゃダメ。サードゴロはバックホーム。

2塁小園の動きも悪くはないのですが、キクの動きには遠く及びませんでした。2塁小園の動きはテレビに映りませんでしたが、私にはだいたい見えるのです。

「3塁二俣、2塁小園」は与えなくていい1点を相手に与えました。キクをスタメンから外すと今シーズンはこういう痛みを伴うでしょう。

一方、打者キクはシート打撃で3打数0安打でした。無死13塁で打者キクは3打席立ち、「三ゴロ、三ゴロ、中飛で0打点」でした。中飛もほとんどショートフライ。3塁走者はタッチアップできずにハーフウェイでした。

 

どっちを選択するかなんですよ。キクの守備か小園の打撃か。

両方ほしいというのが中途半端でスケベな「セカンドキクとサード小園」です。去年はこれで4位でした。

私は「ショート小園とセカンド矢野」が第一希望ですが、百歩譲って逆でもよい。

サードには内田vs二俣vs佐々木の勝者が入る。二俣が一番打つだろうね。

二俣がユーティリティーと言っても、二俣はサード守備とショート守備が一番上手い。セカンドは下手。外野守備も決して上手ではありません。田村の足元にも及ばないし、中村奨成と中村貴浩にも負けてる。

二俣をスタメンで使いたいならサードかショートがベスト。ファーストも守れるけどファーストも未知数。私はあまり見たことありません。

 

今年は打力重視でスタメンを組みたい。新井も同じことを考えているはず。

だからと言ってセカンド二俣とサード小園は守備が下手です。昨日のシート打撃でまた見えた。 

キャッチャー持丸もシート打撃で異様にポロポロしてました。清水は仕方がないけど、持丸があんなにポロポロしてちゃ困ります。

昨日はずっと1塁3塁の守備だったので、捕手の2塁と3塁へのスローイングがたくさんありました。持丸のスローイングはまあまあ良かった。

持丸のキャッチングには改善の余地が多々あります。今の技術では一軍で使いづらいです。


おしまい
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ありがとうございました。

-赤辞苑