選手の強度について考える

2024.9.7(土) 

広島 2-1 中日 マツダ 

序盤に2点を先制し、じりじり追い上げられつつ、最後は継投で1点差勝利。

この展開こそ新井貴浩の野球。戦いながら選手たちが強くなる野球です。

もう1本ホームランが出ると3対1でラクに勝てるのですが、出ないから選手は球際と接戦に強くなります。

そんな中で、昨日も小園海斗が9回表の守備から退きました。私は新井のこの采配にたいへん疑問を感じています。

 

小園海斗への守備固め

9回表2対1、無死無走者。打者は4番細川。

カープはここで9番島内に代えて、9番にサード二俣翔一を入れ、4番サード小園海斗のところに4番ピッチャー栗林を入れました。

すると先頭細川の打球が三遊間の深いところに飛びます。

サード二俣は野性的な守備でこの打球を華麗に捌き、大事な大事な先頭打者をアウトに取ります。ハッキリ言ってビッグプレー。

解説の山本浩二が

「打球って本当に変わったところに飛びますねw」

と無邪気に笑いましたが、私は新井の采配について

「そういうことじゃないんだよ」

と言いたくなりました。

 

今年の新井は試合終盤になると、小園にちょいちょい守備固めを送ります。

4月ごろ、ショートで出ていた時期はショート小園をサードに回し、空いたショートに矢野雅哉を投入することがありましたし、矢野がショートで出始めた5月以降は点差が開いた場合のみ、サード小園をサード二俣に代える機会が増えました。

 

昨日までは

「最近の夏は暑いので、小園を大事に使うためだろう」

とガマンしてきましたが、昨日の試合では1点リードの9回表に小園を引っ込めました。

サード二俣の守備は確かに上手いです。以前も書きましたが二俣はサード>ショート>セカンドの順で守備が上手い。つまりサードが一番上手い。

小園のサード守備も平均レベルではありますけど、春先からイマイチ上達していない感はあります。

 

小園に代えて二俣を入れることで「サードの守備固め」はできていると思います。

思いますが、それは「守備力5」が「守備力6」になってるくらいの守備固めだと思います。

DeNAの宮崎が最近守備範囲狭くなってきたため「守備力7」

中日の高橋周平がサードで出れば「守備力8」くらいのイメージです。

 

昨日の試合は9回表で1点リードでした。

もし栗林がポテンヒットを打たれて同点になれば、延長戦も十分考えられる展開でした。

9回裏のカープの攻撃は8番から。4番の打順に回るのは10回裏かもしれません。

だから新井は2対1のまま1点差で逃げ切るため、サード小園を二俣に代えたのか?

私は NO だと思います。

 

体調管理?

新井が最初にサード小園に守備固めを送ったのは 8月1日 のDeNA戦。マツダスタジアム。

カープは8回裏に勝ち越し、9回表に栗林を投入。

この時も4番サード小園のところに4番ピッチャー栗林を入れました。サードに二俣。

 

小園は末包が離脱した6月23日以降、ほぼ毎日4番サードでスタメンし続けてきました。疲労もあるでしょう。

しかし1点リードの試合で小園を引っ込めるのは危ないと思います。延長戦になったらどうするの?

さすがに相手にリードされている展開で小園を引っ込めたことは1度もありません。

 

ちなみに新井は相手にリードされてる展開で末包昇大を引っ込たことがあります。

9月4日のDeNA戦。つい最近です。

8回裏1対6。2死無走者、打者末包、投手ウィック。

末包の打球は何でもないレフトフライでしたが、守備固めに出てきた関根がポロリ。末包は2塁到達。記録はエラー。

ここで新井は末包に代走大盛を送りました。

 

「なんでや、延長になったらどないするんや?」

という思いと、

「なんや5点差くらいで諦めたんか」

という思いを両方感じました。

 

5点リードで末包を下げるのは賛成。セオリー通り。

5点ビハインドで末包や小園を代えることはナンセンスだと思います。

 

ですがこの直後、末包昇大の名はカープのスタメンからしばらく消えました。

昨日も一昨日も末包はベンチスタートでした。

一見理不尽に見える主砲の途中交代には、やはり体調管理などの「ファンに見えない事情」があるのでしょう。

 

選手の強度

坂倉も不慣れなファーストでの起用が続きます。

打率もついに.270まで迫ってきました。マジで.300狙えます。

それもこれも守備の負担が少ないからか。

坂倉のファーストもヘタではないが、上手くなってもいません。

 

坂倉にはファーストの守備固めを出さないくせに、サードの小園には出します。

「坂倉の場合は緊急捕手として残しておく必要があるからだよ」

が正解です。全くその通りです。

 

んじゃさ、秋山野間、キクヤノにはなんで守備固めを出さないんだい?

「そりゃ、この人たちより守備の上手い人がいないからだよ!」

も正解です。

正解ですが、5点リードしていても新井はキクヤノに守備固めを出しません。秋山と野間にはちょいちょい出す。

 

キクヤノも相当疲労がたまっているはずですよ。1点差の試合では引っ込めることができませんが、5点差開けば二俣や羽月を出してもいいと思います。

矢野は一時期「相当疲れているな」と感じましたが、最近また元気が戻ってきた。

キクはホントに鉄人だねえ。8~9月は毎日出ずっぱりです。

私が一番心配しているのがキクなんですよ。元気なのは嬉しいが、毎日使い過ぎじゃないか?

 

アツも少し心配です。

今年の活躍には大満足していますが、アツも森下や大瀬良を引っ張り、かなり出場機会が多くなってます。

石原貴規も好調だし、磯村義孝もいるんだから、もう少しやり繰りしてきても良かった。 

 

昨日の一軍はデーゲーム。二軍はナイターでした。

そのナイターの方の二軍戦で先発の滝田一希が足を攣って途中降板。夏の甲子園でよく見られた光景です。

滝田君は大事には至らなかったようで一安心ですが、夏のプロ野球はやっぱり大変なお仕事です。

 

私はキクとアツが心配。

野間と上本も心配。

末包も心配だけど、2日も休むほどじゃないだろと思います。

小園海斗にいたっては

「若いうちから休みグセを付けるな!」

と言いたい。また昭和の考えで申し訳ない。

でもショートじゃなくてサードで出てる分、小園はだいぶラクできてるとも思います。

 

本日のゲームプラン

玉村vs柳。

玉村もひょろっとした体格の割には「投げるスタミナ」がありますね。今日も頼むぞ。

中日の先発は柳裕也。ここで出てきたかあ…

今年調子が悪いことは知ってますが、それでも柳はカープキラー。ヤダヤダ。

 

今日、日曜日のデーゲームが終われば、次は火曜日のナイターです。

実質 中2日 空きます。←んなことない

だからリリーフを結構つぎ込める。

昨日大道温貴がベンチ入りしました。勝ってる場面ではまだ出せないでしょうが、大道がブルペンにいてくれることで、思い切って他の投手を早めにつぎ込めます。新井の狙いもまさにそこ。

 

火曜日からの巨人戦を語る前に、今日の試合をしっかり勝ちましょう。

苦手の柳が相手ですけど、秋山、小園、坂倉の左打者が好調なので、なんとかできるんじゃないか。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感