2024.8.14(水)
広島 4x-3 DeNA マツダ
パリから帰国しました。選手はすぐに帰れても、我々IOC関係者はすぐに帰れないのですよ。
カープは9連戦を5勝3敗1分けで乗り越えました。貯金13で首位キープ。2位巨人とは1.0ゲーム差です。
床田寛樹vsジャクソン
DeNAのジャクソンてどんなヤツだったかな。確か右投手だったと思うんだけど。
おお、コイツか! 髪型見たら一発で思い出したわ。
ジャクソン。6回1失点。被安打4、無四球、自責点ゼロ。
なのに三浦大輔、ジャクソンを6回で引っ込めました。DeNAはいつもマヌケな采配をします。ルンバです。
以前DeNAはライナーバックができないと書きましたが、ベテランの京田までタイムリーエラーして、床田の牽制球でタッチアウト。
タイムリーエラーは難しい打球でしたから、まだ仕方ないにしても牽制アウトは苦しんでいた床田を大いに助けてくれました。アホプレー。
ジャクソンはこの1失点以外全く打たれていませんでした。球数86球。打席が回ったわけでもないのに交代、ありがたかったです。ありがとうDeNA。ルンバ♪
床田寛樹。5回3失点。
立ち上がりにドタバタしました。1回に1失点、4回に2失点。
5回を終わって1対3。床田の球数89球。
8番堂林がヒットを打ったため、5回裏の打席で床田に代打田村が告げられました。
これで床田は2試合続けてピリッとしませんでした。勝ち負けつかず。
オールスターの前から球速が出なくなりました。平均145kmだったストレートが平均142kmくらいに落ちてる。
解説の佐々岡は球が高いことを気にしていましたが、私は球速が出ていないことの方が気になりますね。
新井はここにきて主力選手たちに「積極的休養」を与えています。
ここまでローテを守ってきた床田にも「一回休み」はあるのか、ないのか?
私の予想は
ない
です。
優勝が決まるまで、床田を休ませてるヒマはないと思います。
勝ちにいくためにはここから床田の力が必要になります。
疲れてても引っ込めるわけにはいきませんよ。
松山竜平vs田村俊介
松山竜平が登録抹消されて田村俊介が上がってきました。
おとといのウエスタリーグで松山は1番ファーストでスタメンしました。
羽月隆太郎も出てたので、ゲーム勘を取り戻すための親子ゲームかなと思ってました。
松山抹消の意味はよく分かりません。
キクの逆転サヨナラホームランの輪の中に、松山竜平がいたように見えたのは私だけではないはずです。
素人の皆さんは
「打率2割を切ったからだよ!」
とおっしゃるでしょうが、松山の打撃内容は決して最悪ではありません。
私の予想は松山も疲れる前の「積極的休養」だと思います。
田村俊介。1打数0安打。
床田の代打に出てゲッツー。内容は良かった。
ただ田村も二俣も代打では持ち味が100%出ないですね。守備も良い二人なのでスタメン起用してあげたいですが、今のチーム事情ではちと難しい。
今からその理由を書きます。
中村奨成vs矢野雅哉
中村奨成。4打数1安打。
4試合連続スタメン。DeNA3連戦は13打数5安打。打率.385
この結果に私はちと 不満 です。打てる球はもっとあったからです。
どこまでも時間のかかる男、中村奨成。
女なんか待たせておけばいいんだよ。お前は高橋慶彦や坂本勇人のように畜生路線で行け。
矢野雅哉。2打数0安打。
DeNA戦では追いかける展開で矢野に代打が告げられました。しかも 2度も です。
私は小園海斗信者ですが、それでも矢野雅哉はもうチームに欠かせない存在だと認めています。
矢野はチームに欠かせない。たとえ追いかける試合展開であってもです。
矢野は4回表の守備でチームを助ける大ファインプレーを見せました。
1番桑原の三遊間深いゴロを捕って、体を流されながらも2塁へジャンピングスローしたあのプレーです。
4回表1対3、2死13塁、投手床田、打者桑原。
抜ければもちろん1点ですが、2塁がセーフでも1点です。
ジャクソンの出来から言っても2点差が3点差に広がるのはたいへんキビシイ。1点もやりたくない場面の守備。
矢野は深いゴロに追い付いた。そしてその後のジャンピングスローを…
ゆっくり と投げました。おっちゃんには見えるのです。
なぜ矢野はゆっくりジャンピングスローをしたのか?
それは1塁走者が投手のジャクソンだったからです。
慌てて投げる必要はありません。矢野は安全第一でゆっくりとジャンピングスローしました。
おとといの試合では1番桑原の二遊間の打球をクルッと回って一回転。
この時は慌てないとセーフになるタイミングだったので、矢野は強くて速いタマを投げました。
しかし昨日の試合ではゆっくり落ち着いて緩いタマを投げました。ジャンピングスローで安全第一。
矢野はしっかり状況判断ができてる。フライを深追いする時がまだ少し危なっかしいけど、ここまでくれば矢野の規定打席到達とショートでのゴールデングラブ賞は 既に確定 でしょう。カープが優勝できなくても確定。感無量です。
積極的休養の取り方
新井貴浩が積極的に「積極的休養」を取れている理由はカープの選手層が厚いからです。
新井は「チーム全員で戦う」と言い続けています。
現在調子60%の松山竜平を一軍の代打の切り札で使い続ける手もあります。
だが新井は松山を下げて、現在調子100%の田村俊介を一軍に上げました。
田村の役目は「松山の代わり」ではありません。つまり代打の切り札ではない。
田村の役目は「右投手相手のスタメン」です。秋山と野間を休ませる役割。
代打の切り札の役目を背負うのは中村奨成と末包昇大です。
野球は8人の野手と1人と投手がスタメンします。
外野は3人。カープの外野には秋山、野間、末包、奨成、田村の5人がいます。
新井はこの中から4試合続けて中村奨成をスタメンさせました。しかも途中交代もなくフルイニング出場。
打順は1番、7番、3番、6番。
3番の時は燃えました。5打数2安打1打点。
昨日は6番レフトで4打数1安打。
9回裏1対3、無死12塁。投手森原、打者奨成。
「バントだろ。バントじゃないの?」
球場もザワザワ。森原もまずは牽制。奨成にバントの感じは微塵もナシ。
「え、マジ? ここで打たすの?」
奨成マン振り。しかし先っぽ。レフトフライ。
タイミングと角度は良かった。スイングスピードも速いですよ。相手チームは中村奨成を怖がってると思います。
いい時よりもボール球を振る確率が高いですが、普段対戦のないイースタンリーグのDeNA戦で13打数5安打できたことは大きい。もっと自信を持て。お前には既に一軍で3割打てる力がある。だから新井も一軍でスタメンさせているのだ。
新井が松山や野間をベンチ外にするなど、積極的に休ませている理由は奨成や田村が好調だからです。
末包がスタメンを外れることに私は大いに不満ですが、膝のこともあるので仕方ないっちゃ仕方ない。
昨日、末包は2点負けてる場面で矢野の代打に出ました。結果は死球。
結果などどうでもいいんですが、新井は矢野に代打末包を出して、ショートに二俣を入れました。
サード小園に守備固めを出すのも新井流の積極的休養。いわゆるリスクマネジメント。
新井は選手をよく休ませます。
矢野を途中で下げたり、小園を途中で下げたり、末包をスタメンから外したり。
積極的休養は新井の言葉でいうところの「マネジメント」
9連戦を5勝3敗1分で乗り越えたカープ。
この間にあった出来事は、玉村の完投、ノムスケの粘投、森翔平の好投。
松本竜也の好投も忘れてはならない。森と松竜は二軍でずっと安定していました。
松山竜平が何日で一軍に戻ってくるかわかりませんが、とりあえず今シーズンでクビとか引退とかはありませんよ。
松山もまだまだ元気です。日本シリーズで四番を打ってもいいくらいです。
松山が戻るまでの間、代打の切り札を務めるのは奨成と末包のうちの「スタメンじゃない方」だと思います。
田村をスタメンさせる時は秋山や野間が休む時。
二俣をスタメンさせる時は小園やキクが休む時。
積極的休養が好きな新井ですが、この4人と坂倉はチームの幹なので簡単には休ませられないというのが私の考えです。