羽月と二俣とアドゥワを称賛します

2024.7.4(木)

広島 7−5 阪神 マツダ 

中村奨成が一軍昇格。代打で即起用されました。

田村俊介も呼んでこい。奨成は4打席で2安打するタイプ。田村は相手の失投を一発で仕留めるタイプです。

この理論で行くと、二俣翔一も4打席で2安打するタイプで、羽月隆太朗も一発で相手を仕留めるタイプです。

 

小園への代走羽月

8回裏、3対3、ノーアウトランナーなし、投手島本、打者3番小園。

先頭打者の小園が2球目を打ってライト前ヒット。無死1塁。

「代走羽月かな? でも延長戦を考えると小園はまだ代えられないかな」

と思いましたが、新井は

「小園が出たら羽月を出す!」

と決めていたみたいに、速攻で代走羽月を球審に告げました。

 

「おお、積極的だな。するってえと初球からガンガン走るって作戦なんだな」

と私は思いました。

阪神の梅野もそう思いました。続く4番の坂倉にはストレート、ストレート、ストレートでした。

 

「はよ走らんかい、羽月は小園の代走やぞ」

羽月が走ったのは4番坂倉の打席ではなく5番野間の打席でした。成功。

 

素人の皆さんは「5番野間」に違和感があると思いますが、玄人の私は1週間前から「4番は野間」と吠えております。※参考記事

8回裏同点、1死1塁、打者5番野間、1塁走者羽月。

ちなみにですが「同点の8回裏」ってよく点が入るんですよ。

 

なぜかは知りません。野球を50年見てきて本当にたくさんあったから言ってるだけです。

んで9回表をサクッと抑えられて

「え? ついさっきまで接戦だったのに・・・」

みたいな負け方を100回くらい経験しました。

 

同点の8回裏、主砲の小園に代走羽月。

これはもう「点を取らないと負け」という意思表示であり、「9回までに終わるぞ」という意思表示でもありました。

3万3000人のマツダスタジアムのお客さんは全員

「羽月に走ってもらいたい」

と思っていたと思います。

 

だが私だけが代走羽月に対して

「羽月は走らなければならない」

と思っていました。念のために言っときますが、走るというのは「盗塁のスタートを切る」という意味ですよ。

 

羽月は走って成功しました。

羽月って小園と同い年。同じ甲子園にも出ましたし、同じ年のドラフトでカープに指名されました。

若い頃はよく二軍で二遊間組んでました。ハッキリ言って親友です。

その二人が今、チームの主砲とチームの切り札。

羽月もスタメンで主砲をやりたいだろうけど、私の中ではいつでも切れる切り札羽月も捨てがたい。というか切り札でベンチにいてほしい。

松山と羽月は昨日のような試合をモノにするためにベンチに必要なんですよ。スタメン羽月もいいけれど、8回裏にサラッと仕事して9回表を抑えて勝つのが切り札の仕事。

 

1死2塁となって阪神は5番野間を敬遠。1死12塁。右投手に交代してゲッツー狙い。

投球練習が終わって1球目、羽月は3塁へ走ります。成功。1死13塁。

次の2球目には1塁走者の野間が走ります。1死23塁。

1死12塁が1死23塁。この形を作るのがスモールベースボール。いわゆる機動力野球です。この後にキレイな「あと一本」が出るか出ないかはあまり関係ないのです。

カープはこの後に「汚ない内野ゴロ」や「泥臭いポテンヒット」を打てばよいのです。

 

8回裏同点の1死23塁。

阪神岡田はまた敬遠。わかりますよ、1点勝負ですから。

1死満塁。打席には菊池涼介。

アナウンサーは絶叫。

「なんでもできる菊池涼介です! 野村さん、ここはどんな作戦が考えられますか?」

解説の野村謙二郎は落ち着いて

「いや、1死満塁なので打つだけでしょう。」

フォースプレーなのでスクイズもできません。エンドランならあり得るかもな。

 

二俣と島内と黒原

キクは三振。2死満塁。

もうダメかと思ったよ。

しかし相手のワイルドピッチで1点勝ち越し。4対3。

重圧から解放された堂林がノビノビ2点タイムリー。6対3。

「おいおい、もうええって。1点だけでええって」

 

ここで9番の代打に二俣翔一。

「右投手に二俣か。悪くないぞ。中村奨成もこういう場面なら楽に打てたのにな」

とか思って見ていたら、二俣がファーストストライクを気持ちよくセンター前にタイムリー。7対3。

 

二俣が仲間から

マティ

と呼ばれていることをご存知ですか?

フタマティ、つまり「クロマティ」だと思うんですけど、誰が名付けたのかな。新井しかいないよな。

 

二俣はプロ初のヒーローインタビュー。やったね。

二俣と奨成はスタメンで活きるタイプ。少ない代打の打席で結果を残すタイプではない。なのによくやってるよ、マティ。

 

島内が6勝目で黒原がツーラン被弾。

栗林なんか出さなくていいんだよ。22セーブ目。

アドゥワは2回に3失点した後、3回4回を2イニング無失点。ハッキリ言って昨日の勝因。キャッチャー石原もよくやったぞ。キクの美技にも驚いたよ。

最近敗戦処理の矢崎拓也も2回無失点。私はここで黒原なのかと思いましたが、最近は黒原の方がセットアッパーに近い使われ方をしています。

現在セリーグの新人王争いでは突き抜けた選手がいません。度会が頑張ってるくらい。

実は3年目の黒原も有資格者です。一応応援してみます。

 

本日のゲームプラン

ちょっと長文でした。連敗脱出と奨成昇格が嬉しくてね。てへ。

田村俊介も呼びなさい。奨成は二軍で3割。田村は2割。

素人は「2割じゃん!」って言うけど、田村はその2割の中でスゴイ仕事をするんですよ。

例えばですけど、

中日の・・・

アリエル=マルティネスを打つとかね。例えばですよ。

 

田村は相手投手の失投を仕留める確率が非常に高い。

カープの切り札、松山竜平レベルです。

そのかわり、田村は変化球を全く打てない。だから二軍で2割です。

開幕前に「レイノルズとシャイナーが3割打って、末包が30発打つ」と思ってたから、田村はまだ早いと思ってました。

だが一軍はスカタンです。みんな打てないのです。上本に少し二軍で休んでもらって、田村俊介を呼びましょう。

せっかくのナゴヤドームだし田村も呼んであげなさい。マジメな新井は呼ばないだろうなあ、他に頑張ってる子もいるからね。

高橋宏斗は中京高校。田村俊介は愛工大名電です。言ってみれば広陵vs広商。不真面目な私や新庄ならこのタイミングで田村を昇格させますけどね。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感