春先に「今年のボールは飛ばない」と噂になりましたね。
村上宗隆は「飛ばないと感じる」と言ったようですが、NPBもミズノ社も「ボールは変わっていない」とコメントしました。
私も「ボールは変わっていない」と考えます。だってミズノが言ってんだから、そうなのでしょう。
投高打低の理由
ボールは変わっていませんが、確実に投高打低時代がジワジワ訪れています。
今年も昨年も3割打者は数人。本塁打王は20本台。外国人バッターも軒並み不振。
ちなみに近年は盗塁王も20個台です。クイックのできないピッチャーは一軍で投げさせてもらえません。
投高打低の原因はおそらくNPB投手の能力アップでしょう。
現在、セもパも軒並みチーム防御率が2点台です。12球団中7球団。
んでウエスタンとイースタンにも防御率2点台のチームがたくさんあります。昨年は12球団中2チームでしが、今年は14球団中7球団が2点台です。まだ始まったばかりだけど。
投手の成長に打者の成長が追いついていない、というのが投高打低の理由じゃないでしょうか。
勝ち抜く方法①火力UP
カープもここまで得点力不足に苦しんでいます。
25試合消化時点の総得点は72。1試合平均2.88点です。
いつだったか11点取って勝った試合がありましたが、その試合を除くと平均得点は2.54点です。
それで現在10勝11敗4分。よくやっているとも言えますが、カープ以外にも投高打低に苦しんでいるチームは増えてます。
では投高打低時代をこの先どうやって戦っていけばよいのか?
答えの一つ目は打てるようにする方法。投も高なら打も高にしちゃおう。
カープにはレイノルズ、シャイナーという新外国人がいます。レイノルは行方不明でシャイナーは二軍でも3試合9タコ。打率.000
末包は19試合で打率.200、0本塁打。
奨成は21試合で打率.279、3本塁打です
ここらへんの選手を上げて一軍の試合に出すと「打低→打高」になるか?という話です。
私はなると思ってます。打高とまで言いませんが、投高打中くらいにはなる。
両外国人と末包奨成の4人が加われば得点力はアップすると思います。この4人はハッキリ言って起爆剤で着火剤です。
坂倉将吾もまだ本調子じゃありませんよね。4月の打率は1割台。
坂倉は去年も4月の打率が2割でした。去年の坂倉が打ち出したのは5月からです。近年のカープは5月から強い。
例えば一軍野手メンバー17人を以下のように組みます。
・捕手3人 坂倉、アツ、石原
・内野6人 レイ、シャイ、キク、小園、矢野、堂林
・外野4人 秋山、野間、末包、奨成
・切札4人 松山、広輔、上本、羽月
「二俣、宇草、田村、久保」が「レイ、シャイ、末包、奨成」に代わっています。
4人と坂倉が打てば、5月の得点力はアップするでしょう。
このプランの弱点はセンターが弱いことです。野間と秋山がいつピリリと来るかわからない。上本崇司はさっそくピリリと来たようです。
私が温めてきた捕手2人システムを使って久保を一軍に残すか、矢野雅哉にセンターを守らせるか、いっそ堂林にセンターを守らせるかですね。
勝ち抜く方法②広島野球
投高打低時代を勝ち抜く方法その2。今日はその2で終わりです。
それはいつもの守り勝つ野球、いわゆるスモールベースボールです。
毎日2対1や1対0で勝つ方法。大昔の野球って毎日こんなだったはずですよ。
例えば1937年春のシーズン。56試合制で優勝した東京巨人のチーム防御率は1.53でした。
0.5ゲーム差の2位だった大阪タイガースのチーム防御率は1.72。こんな野球もあったんだよ。
3割打者は8球団で2人だけ。本塁打王は巨人・中島治康の4本。
打点王は阪神・景浦将の47打点。ちなみにこの人、防御率も2位です。防御率0.93で11勝5敗。106イニング投げてます。
防御率1位は巨人・沢村栄治でした。防御率0.81。24勝4敗。投手五冠とMVP。ソースはこちら。おもしろいよ。
同じ年、夏の甲子園決勝で惜しくも敗れたのが熊本工業の17歳、川上哲治くんでした。ソースはこちら。おもしろいけど長いよ。
話を令和に戻します。
チーム防御率が2点台とかボールが飛ばないとかって、今に始まったこっちゃありません。100年前から日本の野球はボールが飛ばなかったのです。
それをアメリカかぶれして「ホームランこそ正義w」とか言ってるヤツがクソなのです。
いいですか。
アメリカの野球と日本の野球。
戦ったら強いのはどちらか知ってますか?
キッパリ言って・・・
日本ですよ。
日本の野球が世界最強。去年のWBCで見せてやっただろ。アレはオレの手柄だ。
だから今年のカープも日本の野球をやればよい。
それも広島商業の野球をだ。
広島野球がなぜ機動力野球になったのかはこちらの記事に書いたので、今日はもう書きません。
レイノルズとシャイナーがスカタンだった場合はこう戦おう、という構想がこちらの記事。
小園と坂倉まで打たないようだと、もう足を使って1点を守る広商野球しか残されていません。
去年の夏、一番強かった高校は慶應義塾高校です。107年ぶりの優勝で話題となりました。
甲子園球場は今年開場100周年。107年前、慶應が優勝した時はまだ豊中グラウンドでした。
100年前の1924年、夏の全国大会が初めて西宮の甲子園球場で開催されました。そこで優勝したのが我らの広島商業です。実話ですよ。
だから100年前のスモールベースボールが逆に今、新しいのかもしれない。
スモールベースボールはハイレベルでわかりにくい。見えないところでの駆け引きばかり。だから素人どものウケがよくない。ホームランを打つか打たないかのビッグベースボールはたいへんわかりやすい。
でも戦って強いのはスモールベースボール。去年の阪神もスモールベースボールで日本一。WBCは日本が世界一。
プロ野球は興業だって言うけど、落合博満は勝つことが最大のファンサービスだと言いました。私も同感です。
本日のゲームプラン
アドゥワ誠vs東克樹。
2024年の最多勝投手vs2023年の最多勝投手。
ってことは、どちらが勝つのか明らかです。
上本崇司が抹消されました。
代わりに上がってくるのはシャイナー、末包、奨成の誰か。上本は左投手時の先発要員ですから、その代わりを務める選手が上がってくるでしょう。
打力だけなら奨成がトップ。ただしサードを守れるシャイナーの需要も高い。末包は今日上がるくらいなら前節の阪神戦で上がっていてほしかった。よって今日誰が上がってくるのか私には読めない。
奨成を上げればサード小園でショート矢野。守り勝つ野球。
シャイナーを上げればサードシャイナー、レフト宇草で打ち勝つ野球。どちらも好きだよ。
とにかく今日上がってくる選手は今日スタメンする確率が非常に高い。代打末包、スタメン宇草のパターンもあるけどね。
3対2で勝ちたい。今年の東はタマが高いです。