今日の松山竜平と森下暢仁でカープ全選手の契約更改が終了しました。
何度も繰り返しますが、新外国人含めカープが契約した支配下選手はこれで67名になります。
カープは昨年も67人でキャンプインしています。今年も67人で補強は終了でしょう。つまり西川龍馬の人的補償はナシ。金銭のみでOK。
残る3枠は杉田健と岡田明丈のもの。対抗馬は名原典彦と佐藤啓介です。新家颯もオーバーハンドに戻せば支配下の可能性はある。
坂倉の年俸がアツを超えた
さて今日は支配下枠の話ではありません。
今日はカープの新しいレギュラーメンバーの話です。
プロ野球のレギュラーメンバーは9人とは限りません。チームによって違います。
例えばカープなら大瀬良、九里、床田、森下、矢崎、島内、栗林が投手レギュラー。私の中では大道温貴も投手レギュラーに限りなく近いところまで来ています。
野手レギュラーは秋山、野間、キク、小園、坂倉の5人。野間はちょっぴりオマケしました。野間は今年のレギュラーでしたが来年はわかりません。実は秋山翔吾すら危うい。理由は後述。
1年間ずっと一軍にいる堂林や松山もレギュラーっちゃレギュラーなんですが、ここでは「スタメンで出る人」をレギュラーと定義します。
んで今年の契約更改ではいくつもの興味深い事例が誕生しました。
まず捕手。
會澤翼が年俸1.4億→1.1億
坂倉将吾が9500万→1.25億
そう。
坂倉は年俸でもスタメンマスク数でもアツを完全に超えたのです。
去年、私が怒り狂った「サード坂倉」とはマジで一体何だったのか? 世代交代が1年遅れました。
アツも序列は下がりましたがチームには欠かせない貴重な第2捕手。
坂倉にアクシデントがあった時、アツとイソがいてくれればこれほど頼もしいことはありません。アツには「右の代打」としてもイソ以上の期待をしております。髪は切れよ。
矢崎拓也vs島内颯太郎
続いてリリーフ陣。
まず矢崎拓也が2800万→5600万と100%アップして大喜びしてました。
続いて島内颯太郎。島内は2300万→7000万へ200%アップ。調子に乗ってグッズ販売のことにまで意見しました。
私は島内の年俸アップを喜ぶとともに、
「だったら矢崎拓也も6000万じゃないのか?」
と感じます。
今年の成績は島内が上ですが、2年間トータルすれば矢崎と島内はどっこいどっこいか矢崎が少し上じゃないのか? 年齢も矢崎が2個上だし。
島内の7000万はおそらく「年俸6000万+タイトル料1000万」だと思うんですよ。
どうせ矢崎に5600万を出すなら、私は島内と同額の6000万を提示してほしかった。
だって矢崎は島内と同格の投手だからです。年俸に差を付けないでほしかった。
栗林良吏vs床田寛樹vs坂倉将吾
次は栗林と床田と坂倉の比較。
抑え、先発、キャッチャーとポジションがバラバラなのに、来季の年俸がだいたい同額になった点が今年の契約更改の一番のツボでした。
まず栗林良吏。3年目27歳。年俸9500万→1.15億
次に床田寛樹。7年目29歳。年俸5000万→1.00億
私は床田はまだ栗林を超えてはいけないと思ったので、このバランスは悪くありません。床田には1.1億くらいあげていいと思いましたがね。
んで再び登場するのが坂倉将吾。
坂倉将吾は7年目25歳。年俸9500万→1.25億
坂倉は正捕手1年目で年上の栗林の年俸を上回っちゃったんですよ。ちょっぴり意外。坂倉のFAはまだ先のことだし。
カープには昔から「投手が北別府の年俸を超えてはいけない」とか「野手が野村謙二郎を超えてはいけない」という暗黙のルールが存在しました。
もうそういう時代じゃないとはいえ、私は今のカープにもまだその頃の名残を感じます。
アツの年俸が急に下がらないところもカープらしいし、田中広輔がすぐに5000万円まで回復したところもカープらしい。
だから坂倉の1.25億には驚かないが、年上の栗林をあっさり超えたところがサプライズでした。同額ならわかりますけどね。
楽天はFAの浅村が5億。複数年契約の則本が3億。39歳の岸が2.5億。
今年4.75億だった田中将大の来季年俸は2.5億程度にまで下がると言われています。
いかにも今時のドライな球団という感じがします。お金の使い方が荒っぽいという意味です。
中日も中田にオプトアウトを行使させるため2年6億を提示しました。ビシエドには4億です。
んでエース格の柳裕也は1.1億→1.5億。柳裕也は再来年国内FA権を取得します。
ソフトバンクも山川穂高をついに獲得。4年20億(出来髙含む)とも言われています。これのどこが美しい野球なのかな?笑
カープは独立採算の貧乏球団。
前田健太や鈴木誠也を引き留めるお金はありませんでした。
だけど私は満足しています。美しい野球で美しい球団経営だからです。
九里亜蓮vs森下暢仁
次にエース対決。
カープの最高年俸は菊池涼介の2.5億。
2位は大瀬良大地の1.8億です。投手では1位。
投手2位は九里亜蓮の1.4億。大瀬良と九里は2年前に同じタイミングでFA残留。3年契約を結びました。
投手3位は森下暢仁。今日の契約更改で1.1億→1.3億へとアップしました。
これって明らかに「来年、九里と大瀬良を追い越せ」という球団からのメッセージです。
森下ももちろんわかってる。今年の成績ではまだ九里の1.4億に届かないことも森下にはわかっていました。
大瀬良と九里は3年契約の3年目。来年のオフには新しい契約を結び直します。
1.8億の大瀬良、1.4億の九里、1.3億の森下の序列にどのような変化が生まれるのか私は今からとても楽しみです。
床田寛樹は1.0億、栗林良吏も1.15億です。逆転1位の可能性は十分あります。
秋山翔吾vs野間峻祥
最後に意外な組み合わせ。
秋山翔吾と野間峻祥の序列を分析します。
秋山翔吾はプロ13年目35歳。年俸1.5億。意外と安いんですよ。
野間峻祥はプロ9年目の31歳。年俸5000万→6800万
2023年の野間は規定打席にわずかに届きませんでしたが、実は出塁率がチーム1位の.351です。2位以下が坂倉.347、龍馬.337、秋山.333
若い頃の秋山は全試合フルイニング出場して年間200安打するヒットマンでした。
カープでもそれに近い活躍を期待しましたが、今年はケガに泣かされました。
手術もしました。完治した可能性もある。
だが秋山は来年36歳です。
まだ老け込む年齢じゃないという考え方もできますが、田中広輔のようにフルイニング出場にこだわって調子を落とす選手も私たちは大勢見てきました。高橋慶彦も野村謙二郎ももっとできると思ってました。
秋山翔吾も来季が3年契約の3年目です。
大瀬良や九里と同様、来年オフに新しい契約を結び直します。
だから並々ならぬ決意でセンターのポジションと2000本安打に闘志を燃やすでしょう。
だから秋山にセンターのポジションをハイどうぞと私ならならないです。
センターは野間と秋山の併用です。秋山が100~120。野間が23~43。二人で143試合が理想。大盛と上本もいるけどさ。
野間はライトでも出ますからシーズントータルで100試合くらいスタメンしてくれれば嬉しい。
野間がライトを70試合くらい守るようだと、残り73試合を田村俊介、中村奨成らが争う感じですかね。
末包昇大はレフトで140試合。ファーストは新外国人を獲ったのでもうやらなくていいでしょう。
それよか秋山と野間を休ませながら起用して、田村奨成を試合に出すべきです。
末包はよっぽどのことがない限りレフト固定です。中村貴浩や林晃汰が多少打っても末包はスタメンで使わないといけないと思います。