2023.3.16(木) WBC準々決勝
日本 9-3 イタリア 東京D
今年のWBCをずっと見ていて「栗山監督って新井監督と通じるところがあるよなあ」とずっと感じていました。
3月11日に佐々木朗希を先発させたり、ダルビッシュを特別扱いしたり、大谷のことを翔平と呼んだり。
なんだか采配がロマンティックというか女々しい感じがします。昨日は大谷を4回2/3でよく代えたなと思いますが。
非情になれない
栗山監督は私と同じ昭和の男で、三原マジックの信奉者です。私は仰木マジックの信奉者。
仰木監督は三原脩の愛弟子で、仰木の盟友中西太の奥さんは三原脩の長女です。そう言えば俺の内田湘大は中西太に雰囲気が似てる。
昭和の日本野球を作ったのはドン=ブレイザー→野村克也→古葉竹識ラインと三原脩→仰木彬ラインかもしれない。あたしゃ生まれてないけどさ。
新井の野球も昭和の野球。大事を取るところは令和風ですが、足を使ってコツコツ点を取るスタイルが昭和流。
昨日、大谷翔平がセーフティーバントしましたよね。私も意表を突かれましたが、あのまま打ってたら多分セカンドゴロになるだろうなあと思って見てました。
イタリアの左サイドスローの投手はスライダーがへっぽこでシュートが切れる珍しいタイプの投手でした。
打順1番のところから出てきたので、3番大谷の前に2人と対戦してスライダーが全然ダメでした。
大谷のスイング軌道は左投手のシュート系に弱いスイングです。良い当たりはファールになって、詰まればセカンドゴロになりやすいスイング軌道。
3回裏0対0。1死1塁で打者大谷。私は「大谷はこの投手を打てないだろう。イタリアのバッテリーが間違ってスライダーをど真ん中に投げてくれないかな」と思いながら見ていました。
すると初球のシュートを大谷がいきなりセーフティバントしました。
大谷がバントの構えを見せるのはだいぶ早かったけどイタリアの投手は慌てて一塁へ悪送球しました。構えた瞬間、私は「なるほどな」と感じましたがイタリア投手は慌てました。ホントに令和っ子は「選手の名前」や「過去の数字」に騙されやすいんだな、と思いました。
私は大谷のセーフティーバントを見て、どう思ったか?
まず「なるほどな。打てないとわかってんだな。」
その次に思ったのが、
「やっぱり今年のカープは強いな」です。
なんでそうなるのか?
理由は、
正捕手が坂倉だからです。
以下は2023年のセリーグ順位予想。
セリーグ順位予想
ズバリ言いましょう。
今年のセリーグ順位予想。
1位は
ズバリ・・・
広島東洋カープです。
期待値も入ってますよ。笑
だけどそれなりに根拠もある。
坂倉が投手をリードすることが一番大きい勝因です。坂倉の強みは打撃ではなくリードです。
盗塁はたくさんされるでしょう。阻止率3割行けば嬉しいが、2割5分で御の字って感じ。
パスボールもゼロではありません。
ただ大瀬良大地と九里亜蓮がよみがえると思います。森下遠藤玉村は坂倉ともともと相性が良い。
床田との相性はよくわからないが、たぶん問題ないでしょう。アツと床田をセットで出すのは間違いだと思います。
昨日のイタリア戦でマスクをかぶったのは甲斐拓也。
日本ナンバーワンのキャッチャーで坂倉の目指すべき目標の選手ですが、
ハッキリ言って、
昨日の甲斐拓也は、
大谷翔平をリードしきれていませんでした。
全然あかんで、あんなの。
チェコ戦での佐々木朗希の時にも感じました。
テンポも悪いし、大谷の気合いが入りすぎてるのを制御できてない感じがしました。
「あえて制御しなかったんだよ。大谷に任せたんだよ」
というご意見を私は真っ向から否定します。
164km出たとかセーフティーバントを決めたとか、私はそういうところにはあまり興味がありません。ま、バントは良かったかなと思います。
大谷は試合終了後に「イタリア相手に一発だけは避けたかった」とコメントしています。
大谷「一発を避けたかった。東京ドームはクソ狭く、かすっただけでも一発になる」
大谷「だからカットとスライダーを減らしてストレートとフォーク主体で投げました」
もちろん試合前のプラン通りなのでしょうが、結果は5回2失点。一発は浴びませんでしたが死球2つからタイムリーを浴びて2失点。
試合後の栗山監督は新聞記者に「もっと早く大谷を代えるべきではなかったか」と質問されてゴニョゴニョと言い訳していました。実際2手くらい遅れましたね。5回投げさせてあげたかったのでしょう。先発が長い回を投げたいならバッテリーの試合前のプランはますます間違い。こういうのも私は捕手のリードに含めています。
私はイタリア打線の1巡目を見て「一発より四球がダメ」と思いましたね。4番バッターも小っちゃいし、一発なんかないよという印象を持ちました。
私の知らないデータを甲斐は当然持ってるでしょうが、どうせこの先広いアメリカの屋外球場でも一発を避けるリードをすると思います。
プエルトリコとかアメリカが相手ならそれもわからんでもないけど、球数は少ない方がいいと思います。
まあ総じて甲斐のリードが臆病で、栗山の采配は大谷に情けをかけた。私はそんなように感じました。
坂倉ならどうするかな? もっとテンポ良くイタリアにまっすぐを投げてソロを2本くらい打たれたとしても、大谷は6回まで行けたんじゃないかなと思いました。
2位以下
新井が新人監督だからカープは弱い。
リリーフの枚数が足りないからカープは弱い。
ハイ、認めます。私自身、新井の采配はすごく心配です。
だけど捕手坂倉のリードには絶大な信頼を置いています。
大瀬良12勝、九里12勝、床田15勝、森下15勝くらい導いてくれるんじゃないかな。坂倉のリードで。自分で援護もできるしさ。
遠藤玉村森翔平も登板数によるけど二桁狙える投手ですよ。玉村世代の侍・宮城は2年連続で二桁勝利をマークしています。
去年は誠也が抜けてサード坂倉で5位でした。
2番野間で捕手が坂倉ならAクラスは堅いと思います。
あとは新井へのご祝儀も込めて1位予想です。
2位は今年も中日です。
ピッチャーとアキーノがいいからです。レビーラも鵜飼も好きなんですよ。
小笠原慎之介はタイトルを複数獲ってもおかしくない投手です。高橋宏斗もいる。
3位はヤクルト。
なんだかんだ弱いチームからホームラン打って5割前後。村上はケガしないので計算できます。
4位は阪神。
投手はいいんですが岡田監督が不安要素。単語が出てこないので、いつも「おおーん」と「アレをナニしといて」状態。指導者に向いてないと思います。
佐藤大山も不安定。外国人も外れっぽいです。
5位DeNA。
去年は躍進しましたがオースティンやバウアーが加入することで逆にパワーに縛られるんじゃないか。
佐野と牧は計算できるけど、投手陣が計算しづらい。ショート森はブレイクする可能性大。
6位巨人。
最下位予想ですがAクラス入りは十分ある。2人の外国人投手がとても良い。
リリーフが弱いので最下位予想としましたが、大勢みたいなのがあと一人出てくれば面白い。井納・梶谷・中田翔以降、アホな補強をしていないので私は今の巨人をわりと温かい目で見ています。実は坂本勇人のこともそんなに非難していないんですよ。※参考記事
以上。セリーグ予想でした。
カープ1位は期待値込みです。だけど坂倉のリードにはチームの順位を押し上げる力があります。この先しばらくカープの売りになるとおもいます。
中日2位も期待値込みです。戦力ではDeNAの打と中日の投はリーグナンバーワンだと思います。ただ2チームとも監督の経験値が足りない。
岡田と原はマジでそろそろ引退する時期。金本矢野から10歳年上の岡田を持ってきてどうすんの?来年はどうすんの? 藤川球児が入閣しなかったことも気になってます。
ヤクルトは投手が足りないので最下位予想でも良かったのですが、高橋圭二がチームを引っ張りそうな予感がしました。