昨日FA宣言の申請期間が終了しました。
FA宣言したのは森、伏見、嶺井、近藤、千賀の5人。
中日・松葉や広島・野間なんかは宣言して他球団の話だけでも聞けば良かったのに、と思います。
他に宣言せずに残留した大物が楽天の田中将大です。
私は密かに田中将大の動向に注目してたんですよ。今年6月のカープ戦でナイスピッチングを披露しましたし、9月に私は「田中将大のメジャー復帰はある!」と宣言もしました。※参考記事
その田中がNPB残留。ちょっと驚きました。
田中将大がNPBに復帰した流れ
巨人の菅野がNPB残留、ゼラス=ウィーラー戦力外。このへんは「まあそうだろうね」という印象。
日本ハムが元中日のアリエル=マルティネス獲得へと報道。こちらは「ええの穫ったな」という印象。
んで冒頭の「田中将大、楽天残留」のニュースには「えっ!?メジャーと交渉すらしないの?」という印象を持ちました。
楽天との契約年数はおそらく1年でしょう。来季年俸は6億円と言われています。
田中将大なら海外FA権を行使して代理人を立てても、十分来季の開幕には間に合わせられたような気がします。アメリカでも日本でも。
なのに交渉の舞台に立たず、いち早く楽天残留を決めたということはもうNPBに骨を埋める覚悟なのか?
ここでちょっと田中のアメリカ時代を振り返ります。
2014年、田中将大はヤンキース1年目のオフにトミージョン手術を受けるか受けないかで「すったもんだ」したことがあります。
この時、田中将大は「手術しない」選択をしました。これにより約2年のリハビリを短縮し、田中将大はヤンキース入団以来6年連続二ケタ勝利をマークします。ヤンキースのエースだった時期もありました。
2020年3月、世界を新型コロナウイルスが席巻。MLB開幕は夏まで順延され、シーズン162試合は60試合へ短縮されました。
2020年のオフ、田中はFAとなり日米の複数球団の中から楽天イーグルスへの復帰を決断。ただし田中は入団会見で「正直に言えばヤンキースと契約したかった」と本心を明かしています。
2020年のNPBは無観客で行われ、2021年も上限5000人で開幕しました。
アメリカも同じような状況でどの球団も未曾有の経営難に陥っていました。このためMLBでは2020年の選手への年俸を「60/162」に割り引いていました。シーズン162試合が60試合に短縮されていたからです。
コロナが無ければ田中は今でも普通にアメリカで投げていたと思いますが、色々あって田中は楽天に一時帰国することを選択。
去年も去年でコロナが収まってきたかなと思えば、今度はMLBのオーナーと選手会がサラリーキャップを巡って激しく対立。12月にはついにロックアウトへ発展。田中は12月に楽天残留を決断。広島・鈴木誠也の移籍は3月19日までずれ込みました。
このように田中がNPB復帰した背景にはコロナウイルスがあり、昨年残留した背景には経営者と選手間の対立がありました。
しかし今年はそういうややこしい背景は皆無であります。なぜ田中はFAしなかったのか? 私には理解できません。
田中将大vs前田健太
私は田中将大がまだメジャーリーグで投げられると思ってました、昨日まで。←過去形
だが今年田中が「手を挙げなかった」事実は、もはや田中将大にメジャーリーグへ復帰する気持ちが無くなったことを意味すると思います。
NPBの2年間で田中はそこそこ良いピッチングをしたと私は感じています。「ヤンキースのエース」は無理でも「メジャーの先発4~5番手」は十分務まると思います。
田中が日本残留を決断した理由は何なんでしょう? 私はカープファンなのでよくわかりません。
私は田中のピッチングがアメリカで通用しないとは思わないです。むしろ老獪な投球術はアメリカの方が適性が高いようにさえ感じます。
なのに田中はNPB残留。年俸6億。
私は田中が2014年にトミージョン手術をしなかったことで、いよいよ田中の右肘が限界に近づいているのかなとも思います。
ミネソタツインズの前田健太は2021年9月にトミージョン手術を受け、2023年の開幕に照準を合わせています。
実はマエケンは2016年にドジャースと「例の8年契約」を結んでおり、その契約がトレード先のツインズにも引き継がれているものと思われます。
つまり2023年のオフ、マエケンはFAとなるのです。マエケンは来季15勝以上すればオフに大型契約を勝ち取ることができるのです。
まあ2024年を36歳で迎えるマエケンですが、サンディエゴ=パドレスは40歳の黒田博樹に「20億円×1年」のオファーを出しましたからね。36歳のマエケンが「20億×2年」くらいの契約をゲットできる可能性もある。
とにかくマエケンの2023年は「前田健太・集大成のシーズン」となるでしょう。注目ですよ、奥さん。
そのマエケンのライバルとしてダルビッシュ、鈴木誠也、田中将大がいてほしかったなあ。千賀滉大でもいいんだけどさ。
来年の新井貴浩や坂倉将吾からも目を離せませんが、来年のマエケンからも目が離せないのです。複数年契約のラストイヤーだからです。
田中もメジャーで「15億円」くらいの市場価値があると思うんですが、田中は6億円の楽天を選びました。
家族のこととか楽天を優勝させられなかったこととか色々あるんでしょうね。
カープの田中
さて前置きが長くなりました。
ここからが本題です。笑
ウソです。マエケン話でもう疲れちゃいました。笑
カープにも去就の不透明な田中がいるんですよ。
ええ。元選手会長の田中広輔です。こちらも目を離さないでやって下さいな。
楽天の田中は規定投球回数を投げて年俸9億→6億にダウン。
広島の田中はどうなりますかねえ。今季年俸は1億5000万円です。
田中広輔の今年の成績は打率.200、本塁打0。
2022年の田中広輔って打率2割なんですけど、「何打数何安打」の打率2割だと思います?
なんと・・・
衝撃の・・・
40打数8安打です。
2022年の田中広輔は41試合出場で40打数8安打でした。
スタメン出場はわずか8試合です。
厳しい成績ですねえ・・・
菊池や丸より消耗してないはずなんですがね。手術もしましたし。
カープは長野久義を無償トレードしましたが、田中広輔への提示額も非常に心配です。
去年のノムスケが1億2000万円→7200万にダウン。これは1億円プレーヤーの限度額いっぱいの40%ダウンでした。
この計算で行けば田中広輔への提示額は9000万円と予想されます。6000万円ダウン。
しかし申し訳ないですが、私はまだ高いと言わざるを得ないです。
田中広輔、一軍で40打数8安打。最後の試合出場は6月なんですよ。田中は6月以降ずっと安部友裕と一緒に2軍暮らしでした。
安部には戦力外通告。田中はセーフでしたが、来年も「小園の控え」をやるようなら9000万円も出せないです。せいぜい6000万円。一軍サードのレギュラーを上本や堂林と争ってくれるなら9000万円です。