2022.5.25(水)
広島 5-2 ロッテ マツダ
昨日の試合でカープは48試合を消化しました。143試合のジャスト1/3です。
現在カープは26勝20敗2分、勝率.565。順位はセリーグ3位。競馬なら最高のポジションに付けていると言えるでしょう。
テレビ解説の天谷が遠藤の規定投球回数について語り始めると、ベンチから佐々岡監督が出てきてピッチャー交代。
遠藤は6回1/3を2失点で降板。3勝目をマーク。遠藤の投球回数は47回となりました。
遠藤の個人記録
7回表5対2、1死1塁。打者は7番の安田。
遠藤の球数は82球。大瀬良や九里なら間違いなく続投する場面。
ただここで佐々岡が出てきて投手交代を告げました。
遠藤交代の理由は二つ。
一つ目は塹江の登板間隔が空いていたこと。
二つ目は先週の巨人戦で遠藤を引っ張って3タテのきっかけを作ったこと。
佐々岡には遠藤の個人記録も頭にあったと思いますが、チームの勝利を最優先してスパッと代えました。正解だ思います。
これで規定投球回数48回に対し、遠藤の投球回数は47イニング。勝ち星は3つ。
頑張れば規定投球回に乗って「防御率2点台、勝ち星二ケタ」が望めます。
昨日、中5日で黒星喰らった床田寛樹には気の毒ですが、中7日で水曜に戻してもらった遠藤はロッテの石川歩と投げ合わずに済んだおかげで3勝目。やっぱり佐々岡は遠藤の個人記録に忖度しているのか。笑
もし「2点台＆二ケタ」を達成できれば遠藤の年俸は2,000万→5,000万にアップすることが確実。
昨年の坂倉が「規定打席＋打率3割」で1,800万→5,000万。チームはBクラスでした。
今年優勝すれば遠藤の年俸は2,000万→6,000万も見えてきます。日本シリーズで勝てばもっと上がるかもしれません。
遠藤にとって「防御率2点台＆10勝」は可能性十分。確率60％くらいあると思います。
難しいのは「規定投球回数に乗って」です。こちらは確率40％くらいじゃないか。
規定投球回の壁
近年の中6日ローテで規定投球回数に乗るのは至難の業です。
投球回数セリーグ1位だった大瀬良が1回だけ雨でローテが飛んだことがありました。そのたった1回だけで大瀬良はセリーグ2位に陥落しました。現在の1位は森下暢仁。
大瀬良でも雨でローテを飛ばされたことがあるし、遠藤の日が雨ならなおさら1週間飛ばされるでしょう。
さらに遠藤以外の5人の先発投手が雨で流れた場合、遠藤のところにスライドしてくる可能性も高いんですよ。
遠藤が悠長に「中6日、平均6イニング」では規定投球回数に届かない可能性が高い。
ローテを1回飛ばされるとチームが12試合消化する間に遠藤は6～7回しか投げられません。ご存じの通り規定投球回数とは「試合数×1.0」です。
ここまでリリーフで投げた1試合を除くと、遠藤は7試合に先発して44イニング投げてます。平均6回1/3。今のペースでは規定投球回にちょっと届かない感じです。
この先、遠藤に求められることは二つ。
一つ目は雨が降らないこと。6連戦を6試合消化できること。
二つ目はアンダーソンを追い抜くこと。床田寛樹を追い抜くこと。
前田健太は大竹寛を追い越すのに3年かかりました。2年目と3年目は200イニング投げました。年俸推移は2,400万→4,800万→15,000万。夢があるのう。
マエケンの1軍2年目(プロ3年目)は29試合に先発して193回を投げました。平均6回2/3です。実は遠藤もマエケン並みによく頑張っているのです。
21歳のマエケンは29試合に先発。ルイスが抜けた後、大車輪の活躍でしたがチームが弱く8勝14敗。防御率3.36でした。
23歳の遠藤は今年最大で22試合先発くらいでしょうか。これなら平均6回2/3で143回です。
去年の森下で24試合登板。大瀬良23、九里25です。遠藤22はかなり頑張らないといけません。
遠藤のガッツ
最後に今年の遠藤の良いところをピックアップします。
今年伸びた最大の要因は度胸だと思いますね。
ストレートの球威ならハッキリ言ってボーアとサンズに150kmぶち込んでた2020年の方が威力ありました。
今年の遠藤はコントロール重視で静かに投げてます。
ヒット打たれても四球出しても、次の打者に静かに向かって行きます。
誰に似てるかと言うと大瀬良大地の態度にそっくりです。23歳の遠藤は21歳の頃のパワーピッチングを封印してバランス重視のピッチングをしています。
打席ではちょっぴり闘志をむき出しますが、本業のピッチングはなかなか「木鶏」です。クールで冷静だという意味。
遠藤自身も個人記録よりチームの勝利を優先していると思いますが、外野のファンは遠藤に記録やお金も稼いでほしいのです。
我、いまだ木鶏たりえず。笑
