今日の試合は雨天中止。
先発予定だったアンダーソンはおそらく日曜日のヤクルト戦(マツダ)にスライド先発すると思われます。
今日はカープの試合がないので、巷で話題のアンダーソンリリーフ構想について考察してみます。
梅雨入りとリリーフ転向プラン
沖縄県と奄美地方は既に梅雨入りしています。
去年の中国地方はなんと5月12日に梅雨入りしています。平年だと6月上旬です。
明日の試合も雨天中止の可能性があり、もし大瀬良まで飛ばすとなると遠藤淳志を登録抹消するかまたリリーフ待機させる可能性が出てきます。
カープの先発四天王に安定感を増した遠藤と豪腕アンダーソンが加わり、カープの先発ローテは盤石の投手王国と化しました。北別府大野川口、マエケンKJ黒田の時より先発ローテの総合力は今の方が上かもしれません。それほど盤石です。
私も大船に乗った気分で非常に喜んでいるのですが、そのウラでは二軍で好投し続けている森翔平や開幕ローテの玉村昇悟、捲土重来高橋昂也になかなか出番が回ってきません。
先発の層が厚くなって頼もしいのですが、ちょっぴり「二軍の子たちが不憫だな・・・」って気持ちも芽生えてきました。贅沢な悩みです。
サッカー界なら先発投手が一人もいない巨人あたりに「期限付きレンタル移籍」なんて制度もあるのですが、あっても絶対に貸しません。
一部のカープファンの間では
「先発の誰か一人をリリーフに回せば?」
との声も挙がっています。その気持ちもよーーーくわかります。
カープは昨日の阪神戦、7回と8回にほんのちょっぴりピンチを招きました。
ターリーと森浦が火を消してくれましたが、イニング頭からセットアッパーがピシャリと抑えてくれればカープの守りはますます固くなります。
だからアンダーソンを8回の男に!
ってプランも重々理解できます。
私は「先発アンダーソン」派です
アメリカ時代のアンダーソンは3Aで主に先発をやっていて、MLBでは主にリリーフをやっていました。まあどっちでもそこそこ投げられるでしょう。
アンダーソンをリリーフに回せば、先発ローテの5~6番手は遠藤、玉村、森、昂也など。十分1年間を回せそうであります。
カープの7回8回は現在、島内、森浦、塹江、ケムナ。続くのがターリー、黒原、松竜。矢崎とコルニエルもこのポジションに近づいています。
私は現状のリリーフ陣でも十分1年間を回せると思っています。なぜかと言うと先発四天王が平均7イニングを投げることができるからです。だからリリーフなんか要らないんですよね。キャッチャーも坂倉だし、黒原拓未もきっと一軍定着するし。
だから私の構想は先発アンダーソン。7回8回は島内森浦です。
8回アンダーソンのメリット
私は去年のドラフトで三島南高校の前田銀治くんを穫れ!と騒ぎ続けていました。現楽天。
もし即戦力ルーキーを穫ると、こうやって一軍戦力がダブつくことがわかっていたからです。
ちなみに中村奨成を1位指名した時も
「坂倉がいるんだからやめとけ」
と思ってました。実際に中村奨成は今季ここまでスタメンゼロです。
カープが獲った即戦力ルーキーたちはもちろん大好きです。応援してます。こないだケンティーをスタメンで出せ!って騒いだのも私ですよ。
だが今のカープには22~25歳の選手が多すぎます。
藤井皓哉をクビにしたのは島内やケムナが出てきたからだし、高橋大樹をクビにしたのは宇草や奨成が外野で出てきたからです。
もったいないんですよね。カープが6年も7年も育てた子を一軍で使わないってことが。
「それは言わない約束でしょ、おとっつぁん。笑」
そうでしたね。やめときましょう。
短期的に見れば明日の試合も中止なら、大瀬良もアンダーソンも中10日となります。屋外球場を本拠地に持つチームの宿命。
過去のカープはせいぜい「先発3本柱」か「先発4本柱」だったため、梅雨時でも
「ゴメン遠藤、中13日」
「ゴメン玉村、登録抹消」
で済んでたところですが、今年の投手王国では
「ゴメン大瀬良、中10日」
「ゴメンアンダーソン、中13日」
となり、非常にもったいないわけです。
さらに一軍ローテが完璧すぎて、二軍の投手がかわいそう。中村奨成もかわいそう・・・
だからリリーフアンダーソン。8回問題も一挙解決。空いた先発6番目は若手のチャレンジ枠。水が流れるような素晴らしいプランです。
贅沢な悩み
素人さんが
「先発投手は何人いても困ることはない」
とおっしゃいますが、それは先発投手が揃っていないチームの妄想です。
カープのように先発投手6人が全員盤石やってみ?
めっちゃ困るぞ。笑
二軍のホープと即戦力ルーキーが気の毒で。
5年前、中村奨成を1位指名した時、松田オーナーは
「これでカープの捕手は15年困らない」と発言しました。
私は今、めちゃくちゃ困ってます。いい意味で。笑
同じ年齢層に同じポジションの新人をかぶせると後で困るんですよ。育成球団の場合は特にね。
去年一昨年のドラフトで指名した即戦力ルーキーが今5人も一軍にいます。3年前の森下も含めると6人です。
同じ世代でチーム内競争を煽り、一軍レギュラーがおちおちできない状況を作ることもプロの厳しさですが、カープは伝統的にあまりそういうドラフト戦略を取ってきませんでした。
が、近年のカープは「将来性」よりも「即戦力性」を追いかけています。
25歳以下の子をクビにすることも増えましたし、佐々岡は監督就任1年目に藤井皓哉のクビを切り、中田廉を残しました。
それで今日、カープが首位に立てているのも事実です。
でも私は即戦力選手を他所から集めてくるやり方は死んでも好きになれないと思います。
カープにはドラフト下位指名の高校生を鍛えて勝ってきた歴史があるからです。
毎年ルーキーを6人獲得するなら、私の理想は即戦力が1人か2人。素材型が4人か5人。
佐々岡は1年目に即戦力を3人、2年目は4人、3年目は5人も指名しています。
そりゃ今は勝てるだろうけど、その先はどうすんのかね?育成選手をかき集める三軍制にも私は大反対です。
まとめ
ちょっと途中から支離滅裂になってきましたが、
私の構想をまとめると
【1】アンダーソンは先発で使いたい
【2】森翔平も一軍で先発させたい
【3】中村奨成を早くスタメンで出せ!
です。【1】と【2】が全く両立しません。難しいですね。
寂しいですが、このままでは二軍のホープたちの目がトレード志願や現役ドラフトに向くのは避けられないでしょう。だってプロ野球人生は短いんだもん。
やっぱアンダーソンがリリーフに回るのがいいのかな。わかんなくなってきました。
遠藤をリリーフに回すのは大反対です。セットアッパー経験者とはいえ、せっかく今先発のコツを掴みかけているのでね。