中﨑に罪はない。チーム防御率のごまかし

2022.4.12(火)

ヤクルト 3-1 広島 松山

7回終わって1対1。100球の九里に代打堂林。8回中﨑2失点。

アツのリードも昨日はストライク先行で攻めていた。

ヤクルトのサイスニードに対して3番小園と4番マクブルームがノーヒットに終わった。

誰が敗因か?


 

チーム防御率のごまかし

まあみんなよくやったんじゃないですかね。全員100点ではないけど全員80点ではありました。

佐々岡も珍しく「攻めた結果。信頼は変わらない」と中﨑を擁護しました。デイリー

「こんな日もある」で片付けてよいのですが、やっぱり九里とサイスニードで負けたのは悔しい。

今年の九里は3試合に先発して自身1勝0敗、ERA1.74。チームも2勝1敗。数字は良いんですが去年ほどのリズムはない。

 

これで會澤スタメンマスクの日は6勝4敗1分。坂倉は4勝0敗。磯村0勝1敗。

「たまたまだよ」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、私は必然だと思います。

 

「チーム防御率」ってあるじゃないですか。

143試合戦った時のチーム順位は、毎年だいたいチーム防御率の順位と一致します。

去年のセリーグ順位はチーム防御率3.48のヤクルトが1位で、3.22の中日が5位でした。

こういうこともありますが、おおよそチーム防御率の良いチームは順位が上になります。中日のチーム防御率は去年1位でしたが突出していませんでした。みんなは中日が打てないと言いますが、私は防御率を2.50にすれば優勝できると考えます。

 

ヤクルトのチーム防御率3.48もたいして良い数字ではありません。セリーグ3位。

ヤクルトはリーグ優勝しましたが2位阪神とはゲーム差ゼロ。接戦を粘り強く拾う試合が多かった。

昨日のヤクルトなんてまさにそういう展開じゃないですかね。

カープは得失点差が30点もあって10勝5敗。チーム防御率2.40、ぶっちぎりのセリーグ1位で10勝5敗です。2勝1敗は優勝ペースとも言えますが、弱い相手から個人成績を稼いでるだけじゃないのか?

 

昨日の試合は「こういう日もある」でいいし、九里も中﨑も責められない。

ただどことなくヤクルトの粘りに屈し、8回に2点も取られたのが悔しい。クサい当たりだけど、ゴロヒットは何かが起きる。

チーム防御率なんてごまかしで、昨日のような試合でゼロに抑えるチームが強いチームで投手王国。相手サイスニードが6回1失点で踏ん張ってる時、九里とアツはゼロで踏ん張らないといけないのです。味方が3点先制してくれたら2点まではあげていいのです。

 

結局「チーム防御率」とか「8回の防御率」とかの数字は曖昧なのです。

本気で抑えにかかった時の防御率ではないからです。

「1点リードの8回にセットアッパーを出した時の防御率」には値打ちがあります。

だが「2点負けてる8回に敗戦処理を出した時」もあるわけで、「カープの8回の防御率は4点台だ」と言われても本質は見えないと思います。去年のカープはよく8回に逆転されたと言われますが、そんな試合はほとんどないよ。特に五輪明けは記憶にない。森浦と島内はよくやってましたよ。

シーズン前半の8回はケムナと塹江が打たれることが多少ありましたが、シーズン後半の8回は森浦と島内。二人の8回の防御率は合計でたぶん1点台です。数えてません。イメージです。

 

野球はチームワーク

野球はチームワーク。古くさい言葉で「非論理的」です。

今はデータ時代で空振り率とかOPSとかいろんな指標でバッターを評価します。

だけどヤクルトは昨日8回裏に泥臭く当てに来て、ゴロを転がしました。

ナゴヤでは密かに中日も8回裏に私の好きな湯浅君を攻め、2対1で逆転勝利。

ヤクルトと中日はロースコアの接戦を拾いました。ヤクルトは3対1。中日は2対1。

この2チームが次の日に10点取られて負けるとチーム防御率は5.50になります。

すると試合を見ていない解説者が

「このチームは投手力が足りない。だから6位だ」

とか言うのです。これが私の言う「上っ面の数字」です。

 

ヤクルトは去年接戦をチーム一丸で取りにきた。清水君は2年連続ホールド王。絶対大丈夫。

中日は今年カープと並ぶ最下位候補。だが中日の選手は打てないロースコアの試合で着実に成長しています。岡林も石川もまだまだ勝負強さは足りないけれど、試合に出て自分が打てずに負けたりするうち、自分で考えて練習できるようになります。

村上宗隆や岡本和真のノーアウトランナーなしの打率は3割あるでしょう。

だが8回裏にセットアッパーと対峙した時の村上岡本の打率は2割程度しかないはずです。見りゃわかるんですよ。

もっと言うと打率2割にも内容があるのですよ。村上岡本の2割には中身がないが、繋ごうとするヤクルト中日の2割には味わいがある。今年の初夢野間峻祥もこのタイプ。

 

昨日の8回表カープの攻撃。

9番代打堂林は清水の真ん中ストレートを強振してショートゴロ。

フォークフォークでカウント1-1。次の真ん中ストレートをホームラン狙いの打撃でショートゴロ。悪くありません。タイミングの合った良いスイングでした。

 

1死無走者となり1番龍馬。

龍馬は対照的でした。カウント1-1からの真ん中ストレートをファールしました。5球目も真ん中ストレートをファール。狙っていればホームランできる球でした。

だが龍馬はホームランを狙っていませんでした。「アウトになりにくい打撃」をして最後は三遊間にゴロを転がしました。これがレフト前ヒットで1死1塁。

2番菊池も続きます。ファールで粘って三遊間にゴロを転がしレフト前。1死12塁。

 

私は「なるほどな」と思いました。

これが今年のカープの強さかと。

繋ぎの野球とはこういう打撃です。1番打者の西川龍馬が今季ここまで16試合で本塁打ゼロなはずです。

3番小園はボール球を見逃して見逃し三振。抗議に行けよ佐々岡真司。

4番マクブルームはタイミング重視のコンパクトヒッティング。センター正面でスリーアウト。

悪くないです。打順変更もありません。

 

本日のゲームプラン

「九里と床田だから普通にやりゃ勝てるよ」と言ったら負けました。

今日はしっかりゲームプランを立てます。

先発マスクはアツでよい。大瀬良と床田の日はアツでよい。九里と森下は坂倉に返してくれ。

ヤクルトは高梨。2試合連続好投しています。

ヤクルト打線を見た感じ、九里にタイミング合ってたのは塩見とオスナですかね。床田に合うかは知らんけど、私はこの二人がコワいと思います。

売り出し中の太田と長岡はそんなに警戒しなくてもいいだろう。単打なら打たせろ。

村上は床田のストレートを打てないだろうし、山田にはパームを投げとけばよい。

 

2日間試合がないのでリリーフを総動員できると言っても、それはカープが10点取った時だけにしてほしい。高梨から1~2点しか取れない場合は床田を120球まで引っ張るべし。

8回で1点リードなら佐々岡は誰を出すかね。

私は島内だが佐々岡はここまで塹江と中﨑を出してきました。

 

あとスタメン。

昨日はライト末包を使ってきましたが、最終打席で一発狙って凡フライ。くそボールでした。

佐々岡と東出に「それも覚悟して育てているんだ」と言われたら反論できませんが、私は中村奨成の方が好きですねえ。使わないなら上げるなよ。

上げたんなら使いなよ。7番ライト中村奨成。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感