奥川完封より「サンタナのホームラン談話」に味わいを感じる

2021.11.10(水)

ヤクルト 4-0 巨人 神宮

ロッテはCS第1戦に佐々木朗希を立て、ヤクルトは奥川恭伸を立ててきました。オリックスには宮城大弥がいて、彼らはみんな高卒2年目の20歳です。

なんか小園海斗や林晃汰より若い子がポストシーズンゲームの大切なところで活躍しているのを見ると、羨ましいような心配なような不思議な気持ちです。

ヤクルトの山田哲人は10年前のCSで高卒1年目でスタメン出場してましたけどね。


 

奥川君のリベンジ

奥川恭伸、プロ初完封。

ヒーローインタビューで「去年の悔しさを晴らすことができました」とコメント。

奥川は1年前の同じ日にプロ初登板初先発しました。んでマツダスタジアムでボッコボコに打ち砕かれました。

カープ戦での屈辱を巨人戦で晴らす。

実に正当な行為です。

この恨みを原巨人にぶつける。実に正当防衛。もっとやんなさい。

 

ホームラン談話にヤクルトの強さが凝縮されている

昨日の試合では初回に塩見の好走塁とサンタナのツーラン。

皆さんにぜひとも注目していただきたいのが、試合を決定づけるダメ押しツーランを放ったサンタナ選手のホームラン談話です。

 

サンタナは何を語ったか?

覚えてる人はたぶん一人もいないはずです。笑

ヤクルトファンですら、サンタナのホームラン談話を覚えているはずありません。なぜかと言うとごくフツーのありきたりなホームラン談話だからです。

 

サンタナは何を語ったか?

とても普通すぎるので、みんな絶対右から左へ受け流しています。

言っちゃおうかなあ。笑

どうしよっかなあ。

今日は答えを言います。

サンタナの味わい深いホームラン談話はこちら。

 

サンタナ「塩見が先制してくれたので、楽な気持ちで打席に入ることができました」中日スポーツ

どうですか。

めっちゃくちゃ平凡でよく耳にするホームラン談話でしょうが。

しかしこの談話にこそ

弱いヤクルトが強い理由

が凝縮されているのです。

どういうことか解説します。

 

巨人の守備とヤクルトの走塁

1回裏、ヤクルト塩見が山口俊の2球目をツーベース。

私はなぜか1998年の日本シリーズ第1戦、1回表の先頭打者「石井琢朗」が初球をセーフティバントした時を思い出しましたね。最近「高木豊チャンネル」で見たからです。

自分のチームがCSを戦ってるというのに、石井琢朗はもうyoutubeで「ヤクルトが有利」と解説しています。石井琢朗は11月30日まで巨人のコーチですよ。こういうチームが一体感を持って戦えるだろうか?私はNOだと思います。

 

塩見の2塁打の後、青木が進塁打。1死3塁。

巨人は前進守備。山田は四球。1死13塁。無駄な四球は傷口を広げます。深めに守って山田と勝負すりゃいいのに。相手は20歳の奥川ですよ。ダルビッシュでも由伸でもないですよ。

原采配は1点を惜しんで1死13塁。3位の巨人は引き分けも負け。

村上に対して巨人の二遊間はゲッツシーフト。これは当然。

村上はいつも通り振り遅れてレフト方向に押し込まれます。それをショート坂本が捕るが3塁走者塩見は余裕でタッチアップ。先制のホームイン。2死1塁。

ここを1失点で終われば巨人は勝てたかもしれない。勝てなかったかもしれない。笑

奥川が完封できた理由がこの次の球。

2死1塁でサンタナへの初球カットボールが高めに来てダメ押しツーランとなりました。

サンタナのツーランが試合を決めた。奥川に嬉しい初完封をプレゼントした。

 

そのサンタナのツーランを生んだのは山口小林の油断もあったが、実は塩見の好走塁なのである。

「先制できてラクな気持ちで打席に入れた」

この何気ないホームラン談話には非常に深い意味がある。

レギュラーシーズンならばしれっと聞き流しそうなコメントですが、短期決戦やトーナメント戦で1本のホームランや1個の進塁はいつも以上に大きい価値を持つのです。

塩見がタッチアップせず2死13塁ならサンタナのホームランは出ませんでした。なぜかと言うとサンタナはヒットや四球を考えるからです。

ところが巨人のマズい守備で1点もらったサンタナ。本当にラクな気持ちで打席に入れたと思います。

 

ヤクルト打線は繋がっている

今季のヤクルト打線は今言ったような「打線の繋がり」が特に目につきました。

足も使うしね。2回裏のオスナも単打でもちゃんと二塁を狙ってました。レフトウィーラーだったから。

3回表の巨人は7番吉川尚輝がライト前ヒットを打って、普通に1塁で止まりました。行ったら行けたと思います。どこに行けたって?2塁に決まっとるだろうが。吉川はライトサンタナの捕球姿勢を見ていない。

だから8番小林が三球三振。9番山口もスリーバント失敗。1番松原ズバッと三振。

代打を出さない原が悪いのではありません。私もあそこは小林山口で行く。

悪いのは吉川を2塁へ走らせなかった原である。はじまりはいつも雨。悪いのはいつも原。チャゲ&飛鳥です。

高津は塩見を走らせた。だからツーランが出て奥川完封。

原は吉川を走らせなかった。だから松原が三振して、前進守備を敷かざるを得なくなる。

野球というのは繋がりのスポーツ。個の力が弱いヤクルトには繋がりがある。だからチームが強いのである。

試合前の円陣の中にはマスコットの「つば九郎」がいました。つば九郎はふざけていただけかもしれないが、私にはつば九郎の姿がヤクルトファン代表に見えました。ホームの利だね。

 

坂本の守備は寒いんだよ

2~3年前から言ってますが、もう坂本勇人のショートは厳しいです。

私は坂本のいい時を知ってるだけに、早くコンバートしてあげたいです。

左手のハンドリングは柔らかくて素晴らしいですが、とにかく足が動かない。フットワークがない。

3000本安打して張本勲を超えたいなら、坂本をさっさと一塁にコンバートしてあげるべきです。私は3年前から言い続けています。岡本が三塁。

 

原辰徳政権の間はずっとショート坂本で行くのでしょう。

理由は守備走塁を軽視して一塁に強打者を置きたいからです。

この間、坂本選手の寿命はどんどん削られていきます。あわれ坂本、アキレス腱を切るなよ。

 

7回裏の4点目も坂本の足は一歩も動いていない。前進守備で難しい打球ですが、あそこで「次の1点」を取られると勝負が決まる。実は2回以降、ヤクルトもチャンスを逃し続けていました。

キャプテンなら体を張ってでも前に落としてほしかった。坂本が大きく弾いたため打者走者の塩見にも2塁へ行かれました。5失点目は防ぎましたが、それでも巨人は山田村上に打順を回しました。

秋風がしみる神宮球場。

巨人が4失点で持ちこたえられた理由は、この寒さとヤクルトのゲーム勘の無さのおかげです。レギュラーシーズンなら坂本が弾いた後も攻め込まれていましたよ。

神宮球場にエアコンはありません。

巨人の守備走塁はとても寒かったです。

なーにがスモールベースボールだよ。原はサインを盗んで、送りバントをしてるだけです。どうってことありませんよ。

 

八百板卓丸。

彼いいね。阪神戦でも良かった。

今日はスタメンだな。亀井なんか出してる場合かよ。思い出代打か。

んで私は今日のCSを見ません。

今日はJSPORTSでカープの紅白戦が放送されるので私はそっちを見ます。スタメンマスクは坂倉です。楽しみだなあ。


おしまい
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ありがとうございました。

-雑感