今日はリリーフ投手の重要性について考察します。
[前提]
ペナントレースの勝率はブルペンの強さに正比例する
[結論]
よってブルペンの強いチームが優勝する
では参ります。
昨年の成績から振り返ります。
■2018年のリリーフ投手成績
順位 防御 被打率 勝敗
広島 3.87 .256 28勝18敗38S
ヤク 3.84 .245 36勝16敗40S
巨人 4.12 .270 11勝20敗25S
横浜 4.01 .251 27勝16敗38S
中日 4.93 .260 16勝25敗28S
阪神 3.70 .243 19勝21敗35S
西武 4.38 .261 23勝14敗33S
ソフ 3.70 .244 26勝13敗44S
ハム 3.19 .243 19勝18敗43S
オリ 3.56 .240 21勝21敗37S
千葉 3.72 .258 13勝26敗30S
楽天 3.59 .239 20勝23敗26S
■考察1 防御率より勝敗?
単純に「救援防御率のいいチームが上位に来る」と思いきや、因果関係は全く見られませんでした。
強力なリリーフ陣を持つオリックスは4位でしたし、防御率や被打率の良い日本ハムと楽天もチーム成績は振るいません。
四死球数による影響も考えましたが、BB/9を計算するのが面倒なのでやめました。
ただしチーム順位に直結しているのは「救援投手の勝敗数」です。
ヤクルトはリリーフ陣で貯金20!
何かの間違いかと思いましたが数字は合っていました。
先発は39勝なのにリリーフで36勝。先発が整備されると強そうです。ヤクルト。
巨人は宮本投手コーチが
「リリーフだけで20敗は多すぎる。整備したい」
と発言。
しかし補強したのは野手ばかり。
ドラフトでも野手を指名し、外国人はカミネロ解雇のクック獲得。プラマイゼロ。
巨人はここが改善されないと上位進出は厳しいです。
阪神とDeNAは質量ともに良い。
特に阪神はベテラン、若手、外国人と好バランス。
西とガルシアの獲得で、後ろにも好投手を大勢配置できそうです。
中日のリリーフ陣は良いと思っていたので、この数字にはビックリです。
勝ちパターンとそうでない投手の差が大きいのかも。勝ちパの投手はなかなか手強い。
■考察2 2019カープのブルペン陣
3連覇したカープのリリーフ投手はずっと勝敗数で「貯金」を作れており、防御率も先発陣に勝る数字を残しています。
2019年もザキとフラがいればクローザーには困らないです。
問題は7回8回のセットアッパー。実績組は一岡と今村。
上記4人にアクシデントがあればブルペンはグッと厳しくなります。
バックアッパーにはヘルウェグ、中田、岡田、藤井、アドゥワ、戸田、高橋樹也、菊池、平岡。
正直、層が薄いです。不安
だから以前、私は「ノムスケをリリーフに!」と申し上げたのです。
何度も言ってますが2016年にはヘーゲンズ、2017年イッチー&廉、2018年フランスアという計算外の救世主が現れました。
特にヘーゲンズとフランスアはいなければ優勝できたかどうかわかりませんよ。
彼らがいたからブルペン崩壊を免れました。
3連覇による勤続疲労は大いに想定しておかないといけないです。
勝ちパターンが4人しかいないのはカープのアキレス腱になりかねません。
敗戦ロング枠には使いたい投手がたくさんいますので、「逆転のカープ」は今季もたくさん見られるでしょう。
■考察3 他球団のブルペン評価
パリーグはどこもブルペンが強い。
DHがあるのにセリーグより好成績。笑
ヤクルトの新外国人スアレス投手はコントロールが非常に良い。でも彼は先発投手。
結局、今年もブルペンに苦しみそう。
阪神はクローザーが固定できればブルペンはかなり強い。カープより強い。
中日も数はいる。ロドリゲスはフランスアになるかもしんない。
巨人は吉川光夫以外、勝ちパターンが誰一人思いつかない。
結局畠が今年もリリーフになるんじゃないか?←現在二軍
DeNAも全く変わらない顔ぶれになりそうです。