また古い話をします。
1998年夏の甲子園は東出世代の松坂大輔が活躍した大会として有名。
準々決勝の横浜高校vsPL学園、
準決勝の横浜vs明徳義塾の死闘は今も語り草。
んで決勝戦が伝説のノーヒットノーラン。この3試合って実は3日間連続でした。休養日ナシ。
松坂スゲェはわかるけど、決勝戦の相手ってどこだったか覚えてます?
ノーヒットノーランされた高校の名前、覚えてます?
京都成章高校
その名は京都成章高校。
昨日、元カープの正田耕三さんが京都成章高校のコーチに就任したらしい。
正田ってけっこう優勝請負人で近鉄のローズ中村、阪神の赤星今岡を育ててリーグ優勝しています。韓国ハンファのコーチ生活も長かった。
京都成章高校って京都市と亀岡市の境目にあります。山の中腹にあってちょっと便利の悪いとこ。
峠っぽい一本道が通っているだけでコンビニもありません。ラブホテルと産廃処理場がチラホラある感じ。
あの甲子園準優勝校がこんなとこにあるんだ・・・とちょっと驚くロケーションです。
そう言えば智辯和歌山高校のロケーションにも驚いた。
あの猛打の学園がお花畑に囲まれた「のどかな場所」にあって超カワいかったです。最寄りのJR黒江駅も昼間は無人駅らしい。智辯和歌山って勝手に「大都会の強豪校」ってイメージだったんですよ。笑
京都国際高校
本題の京都成章高校。
「松坂大輔ノーヒットノーラン!」のインパクトが強烈すぎてザコっぽく扱われた京都成章高校ですが、実は夏の甲子園で準優勝を果たしたチームです。大家友和と倉義和のバッテリーも京都成章。
1998年は夏の甲子園で準優勝。
新チームで迎えた1999年は当然「打倒横浜!」に燃えていました。
このチームの1年生レギュラーに小牧憲継君(15)がいました。ポジションは二塁手。
京都大会の1回戦で対戦した相手は京都韓国学園。野球部創設1年目の弱小チームvs全国2位の成章。
当然のように34対0のコールドゲームとなりました。
この試合に出場していた京都成章の小牧君。結局甲子園出場の夢は叶いませんでした。
小牧君は高校卒業後、関西大学に進み野球指導者の道を志します。
34点差負けの京都韓国学園はどうなったか?
2003年に学校法人京都国際学園に改称。2003年のことでした。
カープファンの間では申成鉉(シンソンヒョン)の母校として知られていますね。一般常識。
2008年、野球部の監督に京都成章OBの小牧憲継さん(24)が就任。
当時の京都国際学園はやんちゃな生徒の集まりで「野球どころではなかった(笑)」そうです。
まるで野球部版のスクールウォーズ。そう言えばスクールウォーズも京都の実話でした。笑
2011年、曽根海成君(15)が入部。この頃から野球部は徐々に強くなっていきます。
2019年6月。小牧監督(35)に四つ子ちゃんが誕生。秋のドラフト会議では教え子の上野響平君が日本ハムからドラフト指名を受ける。
2021年1月、ついに春のセンバツ甲子園に出場決定。春夏通じて初出場。
ところで春のセンバツはコロナですが勝利チームの校歌斉唱があるらしい。楽しみですね。
そして京都国際高校の校歌は韓国語だそうです。素晴らしい!要チェックです。笑
曽根の母校だし、ぜひ勝ってほしい。
1回戦は3月23日(火)の第2試合です。vs柴田高校(宮城)
柴田高校も震災を乗り越えて初出場を果たした県立高校。こっちも勝たせてあげたいなあ。笑