9回裏2死無走者でサヨナラ本塁打が出る確率は何パーセントか?

2023.5.11(木) 

中日 2-3 広島 ナゴド 

もうちょっと早く勝ち越せてたと思いますが、皆さんの大好きな野間峻祥が7回表に送りバント失敗からのゲッツー。

私は想定内でした。あそこまでバントが下手な選手は珍しいですね。高橋慶彦もかなり送りバントが下手でしたが、セーフティー気味にやったりして工夫はしていました。野間はノー工夫。まあ今日も2番でスタメンさせますけども、送りバントはツーストライクまでにしてもらいたい。野間のバントは一か八かのギャンブルですね。リスクが高いです。成功率50%くらいです。

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同点の9回裏

さて今日の本題は「同点の9回裏の守り方」についてです。

9回裏は野球のロマン。野球漫画でも本物の高校野球でも様々なドラマが展開されてきました。

 

昨日のカープは野間のおかげでチャンスを逃し、8回裏を終わって2対2の同点。

9回表に中日はライデル=マルティネスを投入。

後攻のチームがいい投手から順番に出すのはセオリーですが、私は7~9番の9回表にライデルを投入するのは反対でした。1~3番の10回表にライデルを出すべきだと思いました。

ライデルは9回表を4人で終わらせgoodjob。

 

カープは9回裏にケムナ誠を投入しました。

松本竜也が5月4日のDeNA戦で宮崎にサヨナラ本塁打を打たれてから、ちょっとリリーフの序列に変化があったのかもしれません。

ケムナを先に出しても全く文句はありませんが、中日の攻撃は打順7~9番でした。

ケムナと坂倉はカーブとスライダーを上手く使って2者凡退。

中日は9番ライデルのところで代打アルモンテを送りました。

 

9回裏2死無走者

9回裏。2対2。2死無走者。

打者アルモンテ。次打者大島洋平。

ここでケムナと坂倉がするべきことは何でしょうか?

 

三振を取ることでしょうか、ゴロを打たせることでしょうか?

正解は「本塁打を絶対打たれないこと」です。四球はOKです。

 

名古屋の無邪気なアナウンサーが、

「ここでアルモンテに一発が出ればサヨナラです!」

とか言ってましたが、もうちょっとお勉強した方がよい。

この方は上本崇司が柳裕也の先輩だとか、羽月がウエスタンの盗塁王だとかはしっかり予習なさってましたが、野球の基本はご存じない。

 

言っときますが、同点の9回裏2死無走者というケースでは王貞治ですらサヨナラ本塁打を打つことは100%できないです。

2死1塁からのサヨナラ本塁打は十分あり得ます。1死無走者でもあり得る。だけど2死無走者からのサヨナラ本塁打は絶対あり得ない。

基本的に投手は「走者をためたくない」からストライクを投げます。ところが「同点の9回裏2死無走者」というケースだけは堂々とボール球を投げていい場面です。ホームランが最悪だからです。9回表2死無走者なら本塁打されてもOKですが、9回裏の本塁打は厳禁なのです。四球の方が100倍マシ。

そこで調べてみました。9回裏2死無走者からサヨナラホームラン、そんなアホなことが過去に1度でもあったのかどうか。

 

いきなりありました。わずか1週間前でした。笑

20023年5月4日の巨人ヤクルト戦。

9回裏8対8。2死無走者。打者は丸佳浩。カウント3-0からサヨナラ本塁打。

アホだねえ、ヤクルトは。丸なんか歩かせればいいんですよ。

この巨人vsヤクルト3連戦は3日連続でルーズベルトゲームでした。丸のサヨナラ弾は3試合目。もうどっちもヤケクソになっていたのかもしれませんね。笑

 

カープは坂倉を中心とした守りのチームです。ヤケクソになってはいけません。しっかり守ります。

ケムナと坂倉はアルモンテに初球カーブ。全く手が出ません。2球目が152kmのまっすぐ。押し込んでファール。絶対ホームランのない球でした。

3球目はフォーク。これは甘く入りましたが1球目と2球目が活きてるのでアルモンテならまあ大丈夫でしょう。結果はセカンドゴロでした。

 

このバッターがアルモンテではなく王貞治だったなら、3球目のフォークはライトスタンドだったでしょう。そして王貞治だったならその前の坂倉の配球も変わっていたでしょう。カウント0-2からストライクゾーンには100%投げない。

本当はアルモンテに対しても坂倉はワンバンのフォークを要求したのですが、ケムナのフォークはストライクゾーンに入りました。この1球は2人の反省材料です。 

 

代打松山にストライクを投げた理由

一打サヨナラの場面の守備はある意味簡単です。

1点取られれば即敗戦なので、超前進守備とか内野5人シフトとか極端な守備も敷きやすい。

ややこしいのは「延長戦の表の守備」です。1点やってもいいのか1点もやりたくないのか悩ましいのですよ。

 

最近アマチュア球界で「タイブレーク」なるものが流行していますが、あれは絶対に後攻チームが有利だと思います。

先攻チームは1点取るのか2点取るのか迷うからです。後攻チームは点差に応じて攻撃を決められるからラクです。

 

昨日の試合では中日がまさに迷っていました。1死3塁で代打松山竜平。

歩かせると0失点か2失点。勝負すれば1失点。

迷ったバッテリーはカウント3-0まで行きました。

んで4球目にストライク投げてセンターオーバーツーベース。失投とも迷いとも言えますが、私はバッテリーの気持ちも理解できます。ボールスリーから打ち取る配球もあるからです。

 

だが松山はアウトになりにくい打撃をしました。引っ張れば本塁打もあるがセカンドゴロもあり得ます。

センター返しなら外野には飛びます。ここは犠牲フライでいい場面でしたから、松山は内外ではなく高低でゾーンを絞っていました。

さすがの主砲です。私は四番ファースト松山でもいいと思いますが、新井はマクブルームを我慢するみたいです。

 

本日のゲームプラン

今日から東京ドームで巨人戦。

先発は大瀬良。マスクは誰かわからない。

ある方のお話では坂倉の休養日は「相手先発が左の日」とのこと。

まさか坂倉を左投手の日に休ませてるとは思いませんが、調べてみると確かにそうなってます。

今日の巨人は左の横川が先発。アツかイソがスタメンの可能性もある。

 

マクブルームが昨日2安打。デビは1安打。

デビは守備でヒットを2本防ぎました。三振した打席でもタイミングは悪くありませんでした。

この二人が狭い球場でホームランを打つ可能性は高いと思います。投手もヘボいし。

 

野間は今日も2番で使いたい。

松山の勝ち越し打の後、カウント3-0から3球連続ボール球を振って三振。何を考えてるのかよくわかりませんが、野間がボテボテの内野ゴロを打つと巨人の内野陣は浮き足立つと思います。