ヤクルトの三人の苦労人とキャッチャーの古賀

カープ負けました。
広島3-4ヤクルト
延長11回の死闘。
中﨑も一岡も悪くない。私は今村猛さえ悪くないと思っています。
九里は鬼気迫る好投。こういう姿が見たかった。大学選手権で優勝した時の九里亜蓮のようでしたよ。
ヤクルト三連戦は1勝2敗で負け越しましたが、ゴールデンウィークの9連戦は5勝3敗1雨です。悪くないっしょ。

■鈴木誠也
昨日は「積極的休養」とのこと。
明日が移動日で休みのタイミングで休養?
一昨日の打席でひねった左手の影響という人もいますが、そこはそんなに影響ないと思いますね。
私の予想では「雨と寒さのために休んだ」と思います。←根拠なし
大瀬良が中5日で土曜日に先発したのも、昨日の日曜日が雨の可能性が高かったからです。
ま、誠也も雨でまたケガしないように万が一に備えたってことだと思います。

■今村猛
10回裏に登板。8球投げて全部くそボール。2者連続フォアボール。
こんな猛も久しぶり。初めてではない。
4月6日の試合で川端慎吾に頭部死球を与えて危険球退場。
つばくろうとの心温まるエピソードを経て、土曜日に大瀬良が青木にデッドボール。
小川監督が
「広島戦では痛いデッドボールが多いなあ」
と発言したところ、マスコミを経て
「広島はあくどいデッドボールを投げてきやがる!」
みたいに大幅変換されてしまいました。
そして昨日の今村猛。
解説者が言ってました
「あの危険球で今村投手はイップスになったんじゃないだろうか?」
・・・
はああ、そんなタマじゃないっての、うちの猛は。
昨日の猛はもう全然ストライクはいる感じじゃなかったけど、私なら続投させますね。
先頭二人をフォアボールなんて永川勝浩でなくても、よくある話。
ジャクソンにしても中﨑にしてもいつも満塁まではいくじゃないですか。
後ろ3枚で負けるのは仕方がない。
ああいう降ろし方をすれば猛のプライドも傷つくし、緊急登板の一岡も可哀そうです。
あんなことまでして勝つくらいなら私は猛のままで負けたかったです。
昨日の試合は日本シリーズではありません。長いペナントレースの1試合ですから。

■一岡竜司
良かったです。ストレートも変化球も。
去年まではイニング跨ぎをすると2イニング目はがたっと球威が落ちてましたが、昨日は2イニング目も球威がありました。
結果敗戦投手ですが、今村登板時はブルペンにいなかったのに、慌てて肩を作りピシッと抑えたところは「さすがはリリーフ専門の投手だ」と思いました。
しかしイニング跨ぎでいい内容を見せちゃったんで、今後が心配。
中田廉がいなくなったんで、畝に便利使いされそうです。

■外野の守備位置
この次にヤクルトの苦労人の話をしますけど、今日一番言いたいのはカープの外野守備。
センター野間、レフト上本、ライト下水流の布陣。
3対2カープ1点リードの10回裏ヤクルトの攻撃。
今村の連続四球で無死12塁。投手は一岡に交代。
打者は5番に入っている投手の風張蓮。
ヤクルトは9回裏で野手を使いきっており、もう代打は残っていません。
当然送りバント。
カープの内野はバントシフト。外野は定位置。
リリーフ専門の風張はバント練習なんかしていません。全くノー感じでスリーバント失敗。
石井琢朗「オッケーオッケー、よく三振した!」
んで私が気になるのはここから。1死12塁となり6番西浦、7番川端。
カープ外野陣は長打警戒でめちゃくちゃバックするんですよ。
2塁ランナーは坂口、1塁ランナーはバレンティン。
ヤクルトは代走も出せない。

ここで長打警戒は常識的作戦です。
頭を越されると逆転サヨナラ負けですから。
普通はここは外野はバックでいいんです。
西浦の時はこれでいい。パンチ力ありますから。
んで、その西浦三振。
2死12塁で川端。

ここで勝負を仕掛けてほしかったです。
外野3人は相変わらず深い守備位置。
2アウトでこの守備位置なら単打で100%同点になります。
せめてレフトだけでももうちょっと・・・いやだいぶ前進させるべきでしたね。
結果は詰まりながらセンター前。野間も2塁ランナーだけならダイビングするようなきわどい打球でしたが、1塁ランナーがいたので飛び込めず待って捕球。坂口悠々ホームイン。

うーん自分で書いてても「結果論」だと思います・・・しかし非常に気になりました。
西浦ならわかるが長打の無い川端です。1点もやらない守備位置で良かったのでは・・・
丸なら後ろの打球に強いのでもっと前に守れたと思うんですよ。しかも1塁走者はバレンティンでしたから、丸がセンターなら昨日の野間のようにフェンス際まで下がらないでしょう。
事実あんなに深い位置を守る丸を私は見たことがありません。
廣瀬の指示かもしれないですが、私は野間にはもっと前で守ってほしかった。
足が速ければ守備範囲が広いってもんじゃないですよね。外野守備は。
野間も及第点のセンターです。ただ私の期待が大きいのと丸が凄いだけ。
上本崇司の外野守備はまだまだです。川端慎吾の打席でレフトフェンスに貼り付いて守ってましたから。苦笑。肩も弱いのにあれじゃダメです。廣瀬も悪い。右打者の西浦と左打者の川端でほとんど守備位置が同じでした、上本。

■ヤクルトの苦労人たち
同点ホームランの大引(33歳)。オリックス、日本ハム、ヤクルトと渡り歩いた苦労人。糸井とトレードでハムに行きました。
同点タイムリーの川端慎吾(30歳)。2015年の首位打者も骨折や腰痛でここ2年はまともに働けていません。
カープが2連覇する前の年に優勝したのはヤクルトです。
この時の強力打線の中で一番イヤだったのが「2番川端」←褒め言葉
2番に首位打者を置く打線・・・真中やるなと思ったもんです。
サヨナラヒットの坂口智隆(33歳)は近鉄バファローズのOB。
現役の「元近鉄戦士」はチームメイトの近藤一樹と岩隈久志の3人しかいません。
オリックスをケガでクビになり、ヤクルトと契約。年俸は7500万円から3000万円に。
しかしセリーグでかがやきを取り戻し、2年連続でいい仕事をして見せました。
今年は青木の復帰に伴いファーストにも挑戦しています。
昨日の試合ではカウントを3-2にした時点で負けたかもしれません。
顔に「打ちたい!」って書いてあるのに、正直にストライクゾーンに投げてしまいました。
会心の一撃はライトオーバー。下水流も岩本もいい守備をしたんですが、スタートを切ったランナーをアウトにすることはできませんでした。
闘志満々の坂口でしたから、ワンバウンドのフォークでも降った可能性が高いです。
まあ、ここも一岡のイニング跨ぎの影響です。早く終わりたくて投げ急いだのでしょう。

この時の1塁ランナーが古賀君、足が速いですね。
なになに2年目のキャッチャー? 坂倉将吾と同級生ですね。
50mは6.5秒? そんなふうに見えない。あれで一塁からホームインできるなんてなかなかの足ですよ。スタートを切っていたとしても速いです。
中村悠平の控えは19歳の古賀しかいません。2人体制。よくやるな、ヤクルトさん。