上原浩治はまだキャンプ中

開幕してセリーグ5球団との対戦も一周しました。
カープは15試合で9勝6敗。なかなかいい滑り出しですよ。
チーム打率も防御率も昨シーズンを下回っていますが、まあまあOKでしょう。
盗塁の収支が大赤字なのが相変わらず気がかりではあります。

 

そして先週の甲子園と東京ドームの6連戦。私は死のロードと呼んでましたが(←大袈裟)、無事に3勝3敗で乗り越えられました。
いいですよ。超サイコー。OKです。
巨人に1点差で2連勝できたのが大きい。1勝3敗から3勝3敗に戻したんですから。
菊池や松山にもいい当たりが出てリリーフ陣も結果を出しました。
いい雰囲気でマツダに帰れるんじゃないでしょうか。

 

ちょっと巨人が元気ないですね。6連敗の後ノムスケを打ちこんで10得点。
しかしそこからまた2連敗。
昨日は7回に上原浩治が3失点KO。
9回裏1死満塁でゲレーロ、マギーが凡退。

 

もうちょっとなんですがね。
上原。昨日も3失点。球が高かったですね。
S-1でノムさんもボヤいてましたが、東京ドームの空調はかなり問題あります。ボール飛び過ぎ。
亀井のホームラン、菊池の2打席連続ホームラン、どちらもマツダならどうかな?という当たり。
1988年に東京ドームが開場した時、高校生だった私は

 

「両翼100mでフェンス4m!? こんな大きかったらホームランなんか出ないよ!」
と思ったもんです。
当時の巨人軍の広報さんは
「右中間と左中間のふくらみが少ないから、ホームランは意外と出るよ」
「エアドームの関係で気圧が高いため、屋外球場に比べてボールがよく飛ぶんだよ」
という話でした。

 

実際、東京ドーム開場後、吉村禎章の第1号ホームランから始まり、1988年の東京ドームの1試合平均本塁打数は1.31本。
130試合すると2チームで合計170本塁打くらいですから、まあまあ普通かやや普通以下の数。常識の範囲内でした。

 

これがいつの頃からか「東京ドームは狭い」「ホームランが出やすい球場」と言われ出し、「ドームラン」なんて言葉も生まれました。

 

これ、いつからだろう?
ちょっと調べてみました。

 

2004年の東京ドームの1試合平均本塁打数は3.43本。
2004年は138試合制でしたから、3.43×138試合=473本塁打! 驚
この年の巨人のチーム本塁打259本はNPB史上最多。
そして相手チームも東京ドームで214本を打った計算。
めちゃくちゃな野球やな、コレ。
この年のローズ45本、小久保41本、サヨナラ慎ちゃん33本。よくわからないが仁志までが28本塁打。

 

長嶋茂雄が命名した名前が「史上最強打線」
このセンス、昭和だなぁ・・・笑

 

ランナー貯めてドカーンとホームラン。
ON時代の古い野球とも言えますが、また近年メジャーリーグでは「フライボール革命」なんつってホームランがもたらす効果が見直されてきています。
こないだまで出塁率が最高の指標だ!ってな雰囲気だったのに。

 

今だに巨人は「ランナー貯めてドカーン」にとり付かれているんじゃないでしょうか。
そりゃ清原とかペタジーニがいて、7番が阿部とか二岡とかのチームならこの戦法もいいです。
ですけど今の巨人は若手を育てるチーム。岡本和真やルーキーの大城にノビノビ打たせるだけでは試合にはなかなか勝てないでしょう。
そしてゲレーロ。
S-1ノムさんも言ってましたが、チャンスでの打撃がランナーなしの打撃と同じなんです。
こういう選手はチャンスで打てない。

 

私は今季のゲレーロよく頑張っていると思ってます。←皮肉じゃない
もっと「○○が痛い」って言って、試合に出られないだろうと思っていましたから。
それが守備は頑張る、肩もそんなに悪くない。スナップスローがいい。
走塁も全力。

 

もっとカネカネ言ってゴネゴネする男かと思っていたんですが、意外な熱血漢。
.270、35本くらいやるかもしれません。
ただしチャンスには弱いのは昨年と変わらないですね。

 

2番吉川も守備がいいんで試合には使いたい。
ただ送りバントしかできない2番はやはり厳しい。
いっそ1番吉川で坂本2番のほうがまだマシなんじゃないかな。マイク=トラウトは2番打者です。
2番吉川は彼の魅力が出ないような気がします。私は吉川に「小技が苦手な俊足打者」というイメージを持っています。

 

私が思う「チーム打撃ができて、チャンスに強い打者」という巨人の打者は
レギュラーでは坂本、マギー
代打では阿部、長野、
まあ亀井と小林誠司も入れとこうかな・・・
くらいです。
あとは自分のことだけで精いっぱいな人たち。だから弱い。今年も苦労しそう。

 

去年はここに村田修一がいました。
そりゃあ芸術的ゲッツーもありましたけど、チャンスの場面で相手のクローザーから右にヒットを打ったりできる技術もありました。
ゲレーロがいくら35本のホームランを打っても、やはり9回裏一打逆転の場面ではバットをへし折られてピッチャーゴロなんですよ。
あれ、たまたまじゃなく必然ですよ。ノムさんも私と同じこと言ってました。
試合を決める場面で10打席に1回しか打てないのがゲレーロ。

村田なら2回打ちますよ。

打率1割と打率2割。
大差ないように見えますが、この微妙な差こそが野球です。

打率.250と.300なら年俸に1億円以上の差が付きます。確率5%の差ですよ。これがプロ野球。
だから野球は面白いし、マニアにすれば数字や記録なんてヨダレが出るわけです。

 

上原浩治。
彼は今シーズンやりますよ。見ててください。今は我慢です。
昨日は出塁率.600の丸に対して今季初の与四球。
1年間に10個くらいしか四球を出さない上原からも四球をゲットした丸。
15試合で22個目。年間200個ペースです。73本打ったバリー=ボンズ並み。笑

 

しかし上原はこんなもんじゃないでしょう。
カープの応援団にも面喰ったと思いますし、東京ドームの狭さも彼のようなフライアウトピッチャーには厳しい環境。
それに何より、彼1か月前まで浪人中だったんですよ、忘れてませんか?
十分な練習ができずに開幕。それで巨人の7回の男を任されているんです。43歳ですよ。
沢村もいい調子なんで、もっと使ってあげたらいいのになと思います。
もう一度言いますが、上原は
本人が望むなら50歳までプレー可能だと思います。

 

今季は巨人がセリーグの台風の目です。
私の予想は巨人4位ですが、巨人の若手が暴れるとセリーグは混戦になると思います。

偉そうなこと言ってますが、わがカープも旧広島市民球場時代には、狭いわ、暑いわで各球団の皆様にいろいろご迷惑をかけていたこともここに記しておくことにします。