8番ピッチャー森下とシャイナーのスリーラン

2024.7.17(水) 

DeNA 0-3 広島 横浜 

私は新井の野球を98%くらい認めていて、98%くらい私も同意見です。「サード小園、ショート矢野」も目先の利益だけを考えればベストの選択だと思います。暴走野球も大歓迎。

だが新井が床田や森下の打撃に期待するかのような攻撃をするのはイカン。投手の打撃に期待する野球を、私は真っ向から否定します。

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セリーグの野球

2024年現在、世界中で「投手が打席に立つ野球」をやっているのは日本の高校野球と東京六大学、あとはセリーグぐらいのものです。

私は「投手が打席に立つ野球」を愛していて、岡田彰布もオリックスの監督時代は「考えることが少なくてつまらん」と言っていました。※日刊スポーツ

昭和の人間は「知恵と工夫」を駆使して生きてきました。令和の若いヤツらは朝起きたらまずスマホ。頭使わずに電気使ってるアホばかり。

若者よ、たまには紙の本も読みなさい。

そして数字ではなく、打者の反応 を見なさい。

 

いいですか。

昨日、新井は7番シャイナー、8番森下、9番アツというオーダーを組みました。

私はたいへんガッカリしました。新井も数字に左右される男だったのかと。

 

昨日のゲームプランで私はこう言いました。

「東からヒット1~2本打てたら上出来。その1安打がシャイナーの一発なら試合に勝てる」

 

な。

世の中はいつも俺の言ったとおりになるだろ。

 

ノストラダムスも真っ青。

私の予言が昨日も的中しました。

私の予言が的中する根拠は数字ではなく「打者の反応」を見ているから。

「あ、コイツ打てるな」

「お、コイツ打てないな」

とか見れば一目でわかるのです。

 

森下の打撃はレベルが違う

昨日のスタメン。8番森下。

私が三浦大輔なら、新井がこういうふざけたスタメンを組んだ時、「森下にインコースを厳しく攻めろ」と指示します。

セリーグの野球は投手が打席に立つ野球。

投手が一生懸命打ちに来る姿勢は美しくて正しくてカワユイ。たいへん素敵で素晴らしい。

 

だが相手チームが「打率が高いから」と言って投手の打順を8番に上げてくるなら、それはぶっ殺しにいかなくてはならない。

「なんでやねん。DeNAは昔、全部の試合で8番ピッチャーやったやんけ」

あれはええねん。あれは「8番ピッチャーが9番ピッチャー」で「9番大和が1番大和」だったから、あれはええねん。

 

伊原監督の時の西武が日本シリーズで

「6番ピッチャー松坂大輔」をやりました。

これはぶっ殺さなくてはなりません。プロ野球をナメてる。

 

日本ハム時代の大谷翔平も1番ピッチャーや3番ピッチャーでよくスタメンしていました。

当初、パリーグのチームは大谷に全然インコースを投げていませんでした。コレ、実話ですよ。記録にも数字にも残っていませんが、大谷が二刀流を始めたばかりのころ、パリーグの投手は大谷翔平を「投手扱い」していました。

 

カープの森下と床田の打撃が良い。打率3割。数字はそう。

だが2割の菊池や2割のアツより、床田森下が打つかと言われたら、

「んなわけないだろ、タコ」

と答えるのが当たり前です。

 

下品なんですよ。ピッチャーの打撃に期待する野球は。

佐々岡は8番小園に送りバントさせて9番森下で勝負したことがあるし、今年の新井もアツか矢野にバントさせて床田で勝負したことがある。

相手チームがそういうことをしてくるのなら、こちらも9番の投手を「立派なバッター」として取り扱う必要があります。

紳士協定を捨てて「インコースを厳しく攻めますよ」という意味です。

「セリーグの野球はつまらない」

と言ってる素人はそこをわかっていない。森下が3割打つと思ってる。

 

床田と森下がチャンスで3割打てるはずがありません。プロ野球をナメるのもいい加減にしろ。

「森下がタイムリー打ったこともあるやん!」

そりゃあるかもしれないけど、試合の勝敗を左右しない打点はさほど意味を持たない。

巨人岡本、ヤクルト村上も毎年100打点挙げてるが、ピンチでそれほど怖くないのはそういうことだ。

 

森下の打撃はレベルが違う。

セリーグの投手の中ではナンバーワンだが、セリーグの野手の中では最低レベルである。8番なんか無理である。

 

シャイナーのスリーラン

シャイナーが決勝スリーラン。

予言しておいてなんですが、ハッキリ言って私も驚いた。

ラッキーパンチですが、さりとてラッキーだけでもない。

シャイナーはセンター返しすると、けっこう打てると思います。打率.250、本塁打10本くらい。

田村俊介への期待値が.260なのにシャイナーが.250な理由は田村が左打者でシャイナーが右打者だから。得点圏での期待値は二人とも.200くらいかな。

 

数字のことばかり言いたくありませんが、シャイナーの打率はここまで .267 です。パッと見、優良外国人。

7月の月間打率に限れば打率3割です。10打数3安打なんだけどさ。

森下の打率3割とシャイナーの3割は意味合いが違います。

シャイナーはインコースをガンガン攻められて、外スラもストライクからボールになります。

シャイナーが得た四球はここまでゼロ個。シャイナーは通算で15打数4安打。1本塁打2三振。0四球。

オープン戦の頃から比べると、だいぶタイミングも合ってきているし、追い込まれるまでのボール球は結構ガマンできてる。

追い込まれた後はボールを追いかけてますが、これはある程度仕方ありません。

 

昨日のスリーランはシャイナーのメンタルを相当ラクにしたと思います。しかも「勝利打点」だしね。ヒーローインタビューもウキウキでした。

明日からのシャイナーはもっとボール球を追いかけなくなると思います。今日は試合がありませんけど。

右投手が相手の時もシャイナーをファーストでスタメンさせるべきですね。守備も上手いし、足も速いです。

 

本日のゲームプラン

今日は試合がありません。

玉村昇吾を登録抹消するのかなと思っていたら、なんと昨日の試合にベンチ入りさせてきた新井。

森下の試合で玉村をベンチに入れるかねえ… 普通に河野や長谷部でよかったと思います。二人ともベンチ外でした。

 

明日から阪神戦。カープの先発は床田→大瀬良→九里亜蓮です。日本シリーズみたいですね。

場所は甲子園。お天気もまずまずよさげ。勝ち越したいです。

 

カープは雨天中止が多く、後半の日程を心配しているファンも多いと思いますが、私は「よそのチームよりカープの残り試合数が多い状態」のほうが好きです。1986年にそれで大逆転したからです。

カープは移動が多いため、昔からセリーグで試合の消化が一番遅いです。それでシーズン後半に「残り10試合を9勝1敗なら優勝できる!」とかいう状況になることも多かった。

それで勝ったり負けたりもしたんだけど、CSのない時代は「相手チームが諦めている時期」だったので9勝1敗に迫る戦いが結構できていました。

今年どうなるかは誰にもわかりませんが、床田森下栗林をちょっと使いすぎてるなとは思ってます。