今のカープで最もアンラッキーで不遇な選手が庄司隼人だと思っています。
ライバルがタナキク、安部、西川龍馬。
庄司は堂林世代の26歳。タナキク安部が28歳、龍馬24歳。
昨季8年目でようやくプロ初ヒットを記録。
プロ入り通算6打数1安打。
しかしウエスタンでは2016年、2017年ともに300打席に立ち、打率は.289と.294。
特に昨年来、力強さが出て来て、数字以上に打撃内容がいいです。四球も選べる。
高校時代、夏の甲子園でソフトバンクの今宮健太率いる明豊高校と対戦。
延長12回の死闘は8-6で明豊の勝利。
今宮は投手庄司から3打数3安打3四球。庄司は6打数2安打2打点に12回完投。
今宮健太と言えば菊池雄星の花巻東戦で出した154㎞が常に話題となりますが、実はこの試合でも153kを出しています。庄司は144㎞。
今宮は自己最速の153㎞を出したことに「相手が庄司だから」と言い、庄司は「上の舞台でもう一度今宮と対戦したい」と発言。
そして8年後の2017年、庄司はソフトバンク戦で打席に立ったが、空振り三振。
今宮の年俸は2億2000万円。庄司は630万円。
8年前はライバル同士と認め合った二人。
ここまで力の差があるかと言えば私はないと思う。
守備はともかく打力なら今の庄司も負けてないはず。
石井琢朗コーチはカープを去る時に
「今年一番うれしかったのは庄司の初ヒット」
と言いました。
横浜スタジアムでライト前クリーンヒット。
いつも二軍で見せていた打撃を一軍でも披露しました。
オフは毎年、ライバルである菊池涼介とともに自主トレに励んでいます。
「菊池さんから学びたい、盗みたい」
こう口にする庄司であるが、その菊池を超えなければ試合には出られません。
本人の目標はどこにあるのか聞いてみたいんですが、私はもう庄司は菊池を超えることさえできるのではないかと期待しています。
その菊池の今シーズンの目標は「全試合出場」だそうで、庄司は今年もバックアップ要員となりそうです。
庄司はサードもショートも守れ、打力もありますので非常に便利なバックアッパーなのです。
昨年の一軍の二三遊のバックアッパーは西川龍馬。実際安部が骨折した後は最後までサードで出場しました。
今年も西川の打棒が炸裂することは確実なので、二三遊の選手のうち二人が故障しないと庄司の出番はありません。
2019年オフに菊池涼介が国内FA権を獲得しますが、それまで庄司はトレードにも出しにくい。
左の代打としてはもちろん一軍の戦力。
ファールで粘り、四球を稼ぐ今の打撃スタイルは石井琢朗直伝なのでしょうか。
本人は今年の目標に「振る力を付けて、詰まったあたりでもヒットにしたい」と発言。
ネバネバ、コツコツの打撃に期待しましょう。
タナキクマルがほぼフル出場しての2連覇。
その陰で不遇な思いをしてきたのが龍馬と庄司。
もし規定打席に立てれば龍馬は打率3割、庄司は出塁率で3割5分くらい打てそうな力はあるんです。
2018年の庄司、注目です!