今日は2年目の高橋昂也君について構想を練ります。
プロ入り2年目の19歳。坂倉将吾とタメ。
二人ともNPBの将来を背負って立つべきトッププロスペクト。
坂倉は昨年ウエスタンリーグで99試合313打席に立ち打率.298、1本塁打、13盗塁。
数々の表彰も受け、なんと一軍でもプロ初安打に初マスク。
一方の高橋昂也。
ウエスタンで7試合に登板。たぶんデビュー戦だけがリリーフ登板で、残り6試合は先発だったかと記憶しています。←すみません未確認
これ、完全に「将来のエース」を目指した起用法です。笑
ウエスタンの成績は7試合、28回15安打15四球、27奪三振。防御率は堂々の1.29。
たった7試合28回の登板なのに暴投4、ボーク2という気になる数字も残っております。笑
しかし彼のポテンシャルは数字ではなかなか表現できません。
あの低めに糸を引くようなストレート。左右の違いはありますが全盛期の中日・吉見に似ていると思います。
上原浩治や中田廉が「伸び上がるストレート」なら、吉見と高橋昂也は低めに糸を引くストレートのイメージです。
制球力も抜群。変化球でもストレートでもいつでもストライクを取れる上、ストレートの「コマンド」は一軍投手をも凌ぐように見えます。
高卒ルーキーでここまでコントロールの良い投手は桑田真澄くらいしか思い出せません。
マエケンもマー君も一軍に上がってからコントロールが良くなってきましたからね。
水本監督いわく「球持ちはジョンソン並み」だそうで、顔もイケメンだし野球選手らしいおケツの形も大好きです。←変態
まだちょっと球種が少ないかな・・・とも思いますが、今は真っ直ぐとカーブだけで基礎固めをしているのでしょう。
いいですね。順調です。
あなたなら今シーズン、この高橋昂也をどう起用しますか?
私ならこうです。
「一軍でお試し先発をさせながら、もう一年だけ下で鍛えましょう!」
・・・非常に無難です。笑
だって無理に開幕ローテに組み込む必要がないんだもーん。
キャンプ前から決めつけちゃいけないかもしれませんが、まだ19歳の高橋昂也は「シーズンを戦うスタミナ」「中6日で回る経験」などの面で先輩たちに劣っております。
やはり一軍ローテの「即戦力度」では中村祐太や九里亜蓮のほうが上と言わざるを得ません。
(福井優也と戸田隆矢はうかうかしてると高橋昂也に今年追い抜かれる危険性があります。苦笑)
確かに高橋昂也のベストボールだけを見ると、既に一軍の先輩たちにも引けをとらないものがあります。
これでまだ19歳・・・魅力とロマンにあふれております。笑
それだけに「大切に育てたい」というのが私の思いです。
今日のデイリースポーツによれば
●2018.1/17 デイリースポーツ
高橋昂、開幕1軍へ熱投51球「下半身と上半身の連動性が出てくれば」
2月1日から一軍キャンプも確実。
本人も「開幕一軍?そのためにやってきた」とのこと。
うおおおい、ヤル気マンマンですよ!
見たい・・・見たいなあ・・・うずうず・・・
去年、坂倉が鈴木誠也以来の「高卒ルーキー一軍初安打」を達成しました。
ちなみにその前は東出輝裕。
ちなみにその前は東出輝裕。
これの投手バージョンを調べてみました。
高卒1~2年目に一軍で活躍した「投手」たちです。
2017年
高橋樹也 2年目 10試合0勝2敗 14回 ERA6.43
2016年
塹江敦哉 2年目 3試合0勝1敗 6回 ERA11.37
2012年
戸田隆矢 1年目 1試合0勝1敗 3回 ERA6.00
2012年
中﨑翔太 2年目 12試合0勝1敗 21回 ERA2.57
なんと開幕一軍!敗戦処理ながら開幕戦でプロ初登板。この頃の球速はまだ140㎞そこそこでした。
9月にはマツダでプロ初先発。6回2失点の好投も敗戦投手。この年は野村監督3年目、堂林14本のシーズンでした。
2011年
今村猛 2年目 54試合3勝8敗 94回 ERA4.69
「この時の猛が一番凄かった」というカープファンも多い。max152㎞。
19歳でカープのセットアッパーに。9月には故障したサファテに代わりクローザーも勤めました。
2010年
中田廉 2年目 13試合1勝1敗 25回 ERA4.32
2008年
前田健太 2年目 19試合9勝2敗 109回 ERA3.20
堂々の成績。6月からローテに加わり、新背番号18に恥じない大活躍。
市民球場ラストゲームではプロ初ホームランも放ちました。
2006年
齊藤悠葵 1年目 2試合1勝0敗 10回 ERA0.87
※参考記録(2000年)
河内 貴哉 1年目 10試合1勝4敗 42回 ERA4.25
苫米地鉄人 1年目 23試合2勝3敗 40回 ERA5.09
はい、ここまで。齊藤悠葵までさかのぼりましたが計8人でした。
暗黒時代のうっちーべっちー、昭和時代の北別府さんらはチーム状況や時代が違うので除外。
それと3年目から一軍で活躍を始める高卒ピッチャーはたくさんいますので、これも除外しました。
こうやってみると18歳とか19歳で「チームの戦力」になれたのはマエケンと今村猛だけ。
中﨑もよく頑張りましたが、言葉は悪いですが苦しい台所の穴埋めだったような気がします。
やはり多くの未成年ルーキーはまだ「お試し期間」であるようです。「経験を積ませたい」とかね。
今は黄金時代なので高橋昂也に
「頼む、チームを救ってくれ!」
などの過剰な期待は誰も持っていないでしょう。
それを求められたのがうっちーべっちーであり、2011年の今村猛でした。
うっちーべっちーも故障で若くして引退。
今村も数年間右肩痛に苦しみました。最近では
「若い頃のボールを追い求めても仕方がない」
と発言。もはやかつてのmax154㎞の豪球を取り戻す気持ちは無いようです。
となると19歳高橋昂也の今シーズンの起用法にも二つの選択肢があります。
【1】マエケンのようにシーズン後半からローテに加わる
【2】他の6人のように谷間にお試し先発する
【1】のマエケンパターンは高橋昂也には厳しいと見ています。
マエケンはルーキーイヤーにウエスタンで100回以上投げたから2年目に一軍のローテで回れました。それでもシーズンの半分程の19試合です。
高
橋昂也は昨年ウエスタンでも7試合28イニングしか投げておりません。
橋昂也は昨年ウエスタンでも7試合28イニングしか投げておりません。
「まだじっくり」と私が考える理由はここにあります。
若い子が早くから一軍の厳しい戦いを中6日で繰り返すと故障するのではないかと思うのです。
【2】のお試し先発パターンですが、若い頃なので中田廉も中﨑翔太もお試し先発を経験しています。
もしここで勝利していれば次のチャンスももらえたのかもしれませんが、6人中5人はプロ初勝利をゲットすることはできませんでした。
お試し先発でプロ初勝利を掴んだのは齊藤悠葵ただ一人。しかも1年目。しかし齊藤の初勝利は10月だったため次のチャンスは1試合しかありませんでした。
高橋昂也が2018年、一軍で最大限に活躍するパターンは
・いつ訪れるかわからないお試し先発でプロ初勝利をゲット
・次のチャンスでも好投
・うまく行けば5~6勝
ぐらいでいいんじゃないでしょうか。最大でも一軍登板は15試合程度に抑えてほしいです。
もちろん全部先発登板ですよ。彼の将来を思うとリリーフ起用には反対です。
他チームには1年目からガンガン投げる怪物高校生もいましたが、あれは特殊な例だと思うんです。
やっぱ高卒ルーキーは慎重に育てたいところ。
中村奨成も同じです。一軍キャンプが濃厚ですが、シーズン中、坂倉が一軍に帯同する期間が長くなればなるほど、奨成には下でやらないといけないことが山積みだと思います。
坂倉将吾は奨成と棲み分けるために開幕一軍があるかもしれません。二軍での経験も十分。
今シーズン、中村奨成は二軍で鍛え、坂倉は一軍で育てる。
もちろんフルシーズンではありませんが、将吾を第三捕手兼左の代打として長期間一軍に置いておいてもいいかもしれません。
カープの左の代打は西川龍馬、天谷宗一郎、岩本貴裕、庄司隼人ら。
・・・喰い込めるかもしれません。苦笑 (野間・・・)
暗黒時代なら高橋昂也も開幕ローテなんですが、今シーズンも焦らずじっくりでいいと私は思います。
今年フォークかチェンジアップを憶えて、来年からバリバリ活躍してほしいです。