普段通りの緒方野球

石原「俺のせいで負けた」
緒方「1点差ゲームは自分の責任」

・・・

んなこと全くありません!

昨日は6回からテレビを見ました。

ジョンソンと今村の投球内容はわかりません。

DeNAは6~9回の4イニングを6人の継投で逃げ切りました。
これ、カープが弱かったブラウン監督時代によく似ています。
強いチームを相手に1点でもリードした途端、ムチを入れて思いっきり逃げ切る作戦。
先発・大竹寛が5回を投げたら、あとは河内→林→高橋建→横山→ベイル→永川で1点を守り切るみたいな作戦。

CSファイナル第1戦から気になってたんですが、カープのブルペン7人に対し、DeNAは9人入れていますね。
シーズン中からDeNAの「ブルペン9人」はちょいちょいあったことなので、こんなもんかと思っていましたが、やはりDeNAの起用法は「仕掛けが早かった」です。

そして右左でチョコマカ投手交代させるだけでなく、ストレートに威力あるエスコバーはイニング跨ぎをさせてきました。
打者が左の田中広輔だったこともあるのですが、ここらへんの臨機応変さはさすが「メジャーのプレーオフを知ってる男」かなと思いました。
緒方監督には真似できない、臨機応変な采配だったと思います。

攻撃面も仕掛けが早い。
第2戦でキャッチャー嶺井を5回で下げ、左の代打・乙坂を起用した場面には「やられた!」と思いました。
対する緒方監督は昨日の7回裏、例の石原バントゲッツーの場面。
ノーアウト1塁。ランナー西川、打者石原の場面。
何も動きを見せずに送りバント。石原は前の打席でもバントを失敗しています。
私は焦っていたので、西川に代走野間、石原に代打小窪を送ってから、送りバントで1死2塁を作りたかった。9番で新井。

しかし緒方監督はそのまま石原にバントをさせゲッツー。
バントを舐めていた、と言われても仕方のない采配です。
しかも続く9番の代打に当たっていない會澤を起用。
次の守備からマスクをかぶったのも會澤です。
ここは「石原の使い方」がもったいなかった。結果論ではありませんよ。

石原の今季犠打成績は12回試みて8回成功です。成功率.667。
これでも上手くなったほうです。若いころは5割程でしたから。笑
もともとバントの上手い選手ではありません。
石原はトリッキーなスクイズの成功イメージが強いんですが、キッチリ構えてキッチリ転がすのは不得手であります。
ちなみにチーム平均の犠打成功率は.800、菊池涼介は.882です。
もしラミレス監督ならばここでも何か動きを見せてたと思います。

んで、結論。

昨日の敗戦には「緒方の責任」も「石原の責任」もない!
緒方監督もあれでよかったんです。石原のバントゲッツーも、代打が出ない時点で私は想定していました。

昨日はDeNAが上手くやりました。攻撃も継投も上手くハマった。
カープは空回っただけ。
送りバントの失敗も、打順の入れ替えが空回るのもいつものことです。
ただ8回裏の菊池のバスターエンドランだけはサインを出さず、完全にタナキク二人に任せてほしかった・・・
ここだけです。私が昨日の采配にいちゃもんを言いたいのは。

あとは緒方監督らしくて良かったですよ。
私はできない人にできないことを求めません。
キツイ場面で石原にキッチリバントしろったって無理なんです。カープファンならわかって頂けるはず。

緒方監督に「臨機応変さ」を求めるのも、もうスッパリ諦めてます。
悪く言ってんじゃないですよ。緒方批判でもないですよ。

緒方監督は

「相手の嫌がる作戦をしたり、弱点を突く攻撃なんて、男らしくない!」

と考えております。←これは妄想

ですから今後も四番バティスタとか、6回に今村とか、菊池のバスターエンドランとかお茶目な作戦にも私は目をつぶることにします。
緒方野球は「普段と変わらない野球」なんですよ。
去年の日本シリーズもそれで負けたようなところがあるんですが、もう緒方監督に「もっと策士になれ!」って期待をしてはいけないと思うんですよ。

真面目で愚直で頑固一徹。
これが緒方孝市監督かと・・・

・・・

「プロ野球の監督に向いてないやん!」

って・・・んなことわかりませんよ。

爽やかで男気あふれる緒方孝市。
ラミレスのような臨機応変さはなくとも、選手に任せ、選手を信じることなら負けてないと思うんですよ。
判で押した様な「普段の野球」をどこまでも貫いてもらいましょう。←イヤミじゃなくて

補足
ジョンソンで負けたことにより、大瀬良と中村祐太にかかるプレッシャーがハンパなく大きいものとなりました。

大瀬良。
肩か肘かの調子が悪い様子ですが、今日は男の見せどころ。
あなたカープのエース候補なんですよ。
台風21号も気になりますが、広島市は曇り予報です。

一岡。
絶好調です。すごいキレでした。コントロールも抜群。
新球「マエケンカーブ」も見たことないくらい制球完璧。
カープのポストシーズンのラッキーボーイは一岡になりそうです。
なんかポストシーズンはカーブが流行する傾向があります。
ジャクソンと中崎も安定感がありました。

エスコバーと山崎康晃。
やはり全く打てそうな気がしません。笑
山崎のツーシーム、これまで見たことないくらい落ちてます。50㎝は落ちてます。
彼ら二人が出てこない試合展開に持ち込まないといけません。

結論の結論
いつものカープの野球でいいんですよ。
普段やらないことをやったり、チョコマカ動いたりせず、どっしり構えましょう。

「普段の野球で負けたらしょうがない!」
ってベンチもファンも割り切るべきです。

ここに来て一度も試したことのない奇策に走ってはいけないと思います。
タナキクマルを並べ替えたり、坂倉を呼んだり、四番新井とかやっちゃいけませんよ。
普段の野球で最後まで戦いましょう!!!