第一次戦力外通告につづき、石井琢朗と河田雄祐の退団も発表されました。
これはビックリ! 痛い!
・・・ですが、このお二人はとんでもないものをカープに残してくれました。
若きV戦士たちはお二人の「イズム」を継承していきましょう!
さて本題。
CSの対戦相手が決まりました。2位阪神、3位Denaの勝者。
どっちが来たら嬉しいとか、苦手とかは言っても仕方がありません。
今季のカープと両チームの対戦成績は、以下の通り
対阪神 14勝10敗1分
対Dena 12勝13敗
です。
ちなみに阪神vsDenaは阪神の14勝10敗1分
見事に「三すくみ」なジャンケン状態です。
「だったら阪神が勝ち抜いた方がいいじゃん!」
とは言いません。カープは今季Denaに借りがあります。
CS決定戦は借りを返すにはうってつけの場面ですよ。
どちらかが来ても受けて経つのが王者カープです。
でも「なんで今季、Denaに負け越したのか?」は考察に値するかもしれませんね。
最後の最後に対戦成績をひっくり返されたわけでもなく、開幕直後から抜きつ抜かれつで最終戦で敗れて完全優勝は潰えたわけです。
「岡田が悪いんじゃ、岡田が!」
とおっしゃる方も多いかと思いますが、まあここでいったん2017年の対Dena戦を振り返りましょう。
1回戦 ○ 野村 vs濱口 マツダ
2回戦 ● 床田 vs今永 マツダ
3回戦 ● 大瀬良vs井納 マツダ
4回戦 ● 加藤 vsウィー横浜
5回戦 ○ 岡田 vs今永 横浜
6回戦 ● 九里 vs久保 横浜
7回戦 ○ 野村 vs濱口 尾道
8回戦 ● 大瀬良vsウィーマツダ
9回戦 ○ 中村祐vs平良 マツダ
10回戦 ◯ 野村 vs濱口 横浜
11回戦 ● 岡田 vs久保 横浜
12回戦 ◯ 野村 vs今永 マツダ
13回戦 ● 岡田 vs石田 マツダ
14回戦 ◯ KJ vs濱口 マツダ
15回戦 ● 高橋樹vs石田 横浜
16回戦 ◯ 薮田 vs井納 横浜
17回戦 ◯ 岡田 vsエスコ横浜
18回戦 ● 野村 vs飯塚 横浜
19回戦 ● 大瀬良vsウィー横浜
20回戦 ● 中村祐vs今永 横浜
21回戦 ● 野村 vsウィーマツダ
22回戦 ◯ 中村祐vs飯塚 マツダ
23回戦 ○ KJ vs今永 マツダ
24回戦 ○ KJ vs今永 マツダ
25回戦 ● 岡田 vsウィー横浜
以上の結果からわかることは
「ウィーランド相手には0勝5敗」
「大瀬良の先発試合も0勝3敗」
「ジョンソンの先発試合は3勝0敗」
「やっぱ岡田が悪いんやん」
ということなど。
責任投手で何勝何敗だと試合の全体像が見えにくいので、先発投手で何勝何敗かを見ています。
前々回の東出算に基づくものです。
CSに向けて、ちょっと考察してみます。
<1>ウィーランドの攻略法
ウィーランドの攻略法はインコースに厳しい球を投げること。
ウィーランドの前にランナーを貯めないことの2点。
・・・なんですと? ウィーランドはピッチャーですと?
知ってますよ。
ウィーランドがカープ戦で先発した5試合はなんと5戦全敗です。
対戦防御率はまさかまさかの「5.33」です。
んん? 5.33??
何かの間違いじゃありませんよ。ウィーランドの対広島防御率は5.33です。
んで、カープに5試合投げて自身は3勝0敗、チームも5勝0敗。
防御率5.33のカープキラーです。
秘密は打撃成績です。
ウィーランドのカープ戦の打撃成績は13打数7安打、3HR、9打点。打率.538!
・・・えっと、どこの筒香選手でしょうか。笑
今季最終戦がウィーランドの真骨頂でしたよね。
対広島戦に先発して、5回を投げ7失点も、3打数3安打4打点でみごと勝利投手(!)です。
もう意味がわかりません。大谷翔平か!笑
<2>横浜スタジアムでの悪夢の3連続サヨナラ負け
ざっくり振り返ります。
18回戦。野村が珍しく9回裏もマウンドに立つが筒香に2ランを浴び1点差に。
クローザーの今村を投入するもロペス、宮崎に連続被弾。
クリーンアップ3連発で一挙4得点の逆転サヨナラ負けでした。
19回戦。誠也骨折の試合。丸と誠也のHRなどで5-0。しかし誠也の骨折後、大瀬良が打たれKO。
久しぶりの「9回中﨑」も2死からロペスに同点ソロHR。延長戦で梶谷がサヨナラタイムリー。
20回戦。今日も5回を終わって4-1。カープ3点リード。しかし先発中村祐太が6回に1発、7回に1発を浴び1点差。
8回一岡失点、9回中崎もやっぱり失点でサヨナラ。最後は名手・菊池の前に飛んだあの不規則バウンドと言うかイレギュラーと言うか、記録は内野安打のどん詰まりヒットでした。
ジャクソンが2軍に落ちたりしていたころで、一岡、今村もヘロヘロでした。8/22~24の三連戦。
そして何より誠也ショック・・・ファンも落ち込んだんですが、選手やベンチも落ち込んだことでしょう。
22歳の誠也が既にチームの精神的支柱を担っていたんだということが明らかになった3連敗だと思います。
<3>苦手意識について
何となくカープファンは今永とロペスに苦手意識がありますよね。
ですが今永。
対カープ戦6試合に先発し防御率は3.52。
彼、シーズン防御率は現在セリーグ第4位の2.98ですから、特別カープに強いわけではありません。
しかも彼の先発した試合の成績はカープの4勝2敗です。
恐れるに足りず・・・とまでは言いませんが、必要以上にビビる必要はなさそうです。
カープの2017年の対Dena戦のチーム打率は.283。
先のウィーランドもそうですが、抑えられて負けているわけではありません。
打線は打てているんです。
問題は相手の打線。やはり打たれています。
対ヤクルト、巨人、中日にはチーム防御率3点前後。苦戦した阪神には4.13。Denaは4.51です。
桑原 .184 1本 6点
梶谷 .256 4本 12点
筒香 .323 6本 19点
ロペ .347 7本 26点
宮崎 .319 3本 13点
戸柱 .224 0本 6点
倉本 .308 1本 11点
ウィ .538 3本 9点(!)
桑原以外はまんべんなく打たれていますね。
特にロペスに打たれ過ぎです。最要注意人物はロペスですね。
そして意外な所ではキャッチャー戸柱。
カープは対Denaに対して決めた盗塁はわずかに6個です。
小林誠司を擁する巨人相手にさえ8個決めています。
阪神13、中日18、ヤクルト12。
戸柱だけのせいじゃないのかもしれませんが、Denaには走れていないことも気にかかるポイントです。
なんか苦手意識でもあるんでしょうか?
<4>ポジティブな要素
最後にカープの強さも少し。
対Dena防御率
野村 6試合39回 ERA3.00
岡田 5試合24回 ERA6.75
KJ 3試合19回 ERA2.37
大地 3試合18回 ERA3.00
祐太 4試合18回 ERA5.00
薮田 5試合10回 ERA4.22
あれ? やっぱ先発陣は打たれていますね。
ブルペンはどうだろう?
今村 11試合 ERA5.23
中﨑 8試合 ERA2.57
一岡 9試合 ERA3.38
JJ 10試合 ERA2.70
中田 10試合 ERA2.08
微妙です・・・全員が特にいいわけではありませんね。汗
しかしポジれるポイントは昨日、緒方監督が「中﨑、今村を交代でクローザー起用する」と発言した点。
去年の日本シリーズではジャクソンと今村が全6試合に登板。
そして中崎は実は3試合。
去年は「クローザー中﨑」を固定していましたので、後半の競り合いの場面で今村とジャクソンしか出せなかった。
結果6連投のジャクソンが打たれて負けました。
しかし今年はクローザーを誰と決めずに、今村と中崎を休ませながら起用する方針。
例えば昨日今村で負けたんなら、今日は同点の場面で中崎を出す。リードしたら今村をクローザーとして使うということ。
去年の日本シリーズで例えると、ジャクソンが6連投した場面で4連打を浴びましたが、今年はそれを防ぐために中崎から先に出していくということ。
これは素晴らしい作戦です。激しく同意しますよ。
あと薮田とジョンソン。
今年、対Denaに先発した薮田とジョンソンは無敗。2人で4勝0敗。
特に薮田。今季Dena戦には1試合しか先発していません。
これが今季Denaに負け越した最大の要因でしょう。
Denaに負けた13試合の先発投手は・・・
床田(0勝1敗)
加藤(0勝1敗)
九里(0勝1敗)
樹也(0勝1敗)
大地(0勝3敗)
野村(4勝2敗)
岡田(2勝3敗)
祐太(2勝1敗)
KJ(3勝0敗)
薮田(1勝0敗)
ね!
なにが「ね!」なのかわかりませんが、岡田がしっかりすればDena恐れるに足りず!であります。
大瀬良が先発した試合は0勝3敗ですが、防御率はそこそこなんで仕方がありません。
注目は岡田の起用法と、ウィーランドのバッティングです。
そこさえ間違わなければ勝てます。
決戦の場はマツダスタジアムですから、普通に日本シリーズに進出できるはず!がんばろう広島!
・・・ちなみに阪神が上がってきたバージョンは面倒なんでやりません。ごめんなさい!です。