黄金時代について

2位阪神との3連戦は2勝1雨で無事に勝ち越し!
現在2位に5ゲーム差ですが、それ以上に力の差を感じますね。

ジョンソンが本調子に近づいてきましたし、大瀬良はなにかギアチェンジのコツを会得した感があります。
ジョンソン以外の投手には會澤マスクのケースが増えてきましたし、西川龍馬は対左投手相手にスタメンサードで出始めました。
誠也はまだ爆発していませんが、もはやケガ以外で四番を外れることはないでしょう。
先発5・6番手を6勝の薮田、5勝の九里、3勝の祐太で争い、二軍には戸田、福井、塹江がいて、床田も復帰間近。

何でしょう、油断は大敵なんですが、もう私には
「投手王国、黄金時代、うひひひひ・・・」
と思えてなりません。

1979、1980年以来のセリーグ2連覇。
1984年以来の日本一。
これをカープの今年の目標だと公言しても、たぶん誰からも文句は言われません。

そしてその次の目標が黄金時代とするならば、黄金時代とはいったいなんでしょう。
やはり我々40歳代の世代が連想する黄金時代とは「森監督時代の西武ライオンズ」です。
ブライアントの四連発が無ければ10連覇していたかもというあの時代、まさに西武は黄金時代でありました。

森・西武は何といっても「隙がないチーム」という印象です。
プレーにも集中力を感じましたし、控えの選手層にも隙がありませんでした。
奈良原や羽生田が出てくるとレギュラー選手以上の活躍を見せたものです。

今のカープもまだその域には及びませんが、それに近いチームに成長しているようには感じます。
昨日の誠也・菊池の初回の隙の無い連係プレー。
2死無走者で投手のヒットからの3連打3得点。
そして一昨日の中断中の1時間の間に見られたベンチの若さと明るさ。
なんだか新人類と呼ばれていたライオンズの選手たちのようなノリと一体感を感じましたね。

とはいえ、まだまだ若さゆえの「隙」が垣間見られるシーンもあります。
9連覇が目標と言えば、今はまだ笑われることでしょう。

あの頃の西武と今のカープを比較して、私が負けているなと感じるのは
・正捕手
・ベンチワーク
・機動力
の3点です。

正捕手について
言うまでもなく石原は名捕手です。しかしあの当時、20代の伊東勤がいた西武には負けていると思います。
會澤ももう若手ではありませんし、會澤の時代を経て次の若いキャッチャーが出てきてほしいなと思います。
植田コーチの手腕にも定評がありますが、二軍の倉コーチにも期待しています。

ベンチワークについて
ペナントレースを戦ううえでの、選手のモチベーションと体調の維持、適当な休養はいい線を行っていると思います。
ただ西武が見せる短期決戦での臨機応変さ。これがカープにはまだない。
交流戦の優勝戦を祐太・九里で戦ったカープと、リリーフ陣をじゃぶじゃぶ投入した工藤公康。
昨年の日本シリーズも中崎・ジャクソンと心中したカープと、バースや谷元を有効活用した日本ハム。
結果論と言われそうですが、「いつもの戦い方」は得意なんですが、どうもまだ大一番や天王山に強かった西武ライオンズには一歩も二歩も後れを感じています。

機動力について
カープの足攻は12球団ナンバーワンです。断言
前節の三連戦、センター高山の捕球態勢を見て3塁へタッチアップした田中広輔。
カープファンから見たらいつものプレーでしたが、阪神寄りの実況は驚き、解説者(福本豊やったかな?)も感心していました。
しかし、まだまだやれるはずです。エース級の投手を足で攻略する試合がもっとあっていい。
あの頃の西武は清原も盗塁していたし、伊東も盗塁していました。全選手が次の塁への高い意識を持っていました。
もちろん今のカープもエルドレッドや松山まで全力プレーをしています。
でもまだやれますよ。西川も天谷もなにを遠慮してるんだと感じるシーンが多々あります。

今季は岡田と九里が先発投手として一本立ちし、安部と西川も一軍定着を果たす年になるでしょう。
もしかして正捕手交代の可能性も大いにあり得ます。
10年間四番を張れるスラッガーも登場しましたし、なによりコーチ陣も若い。
高信二と東出輝裕のものすごいインテリ臭が大好きで頼もしく感じています。
石井琢朗と河田コーチもぜひ長期滞在してほしい。
浅井樹や佐々岡コーチもいい仕事をしているそうで、ネクストキクマルや、ネクスト薮田を一軍に送ってくれそうです。

うーむ、書いていて隙が無いチームだと改めて感じますなあ・・・笑
ドラフト制度が改善されて、本当にカープは良いチームになりました。
現在二軍で高橋昂也がものすごいボールを投げていて、こりゃ凄い投手になるなとウキウキしています。
野手ではまだ野間や堂林クラスのウキウキ選手が見えてこないですが、船越・坂倉のキャッチャーコンビに期待大です。

黄金時代、いい響きです・・・