ペナントレース中盤戦

交流戦が終了。カープは惜しくも2位。
昨日のソフトバンクとの優勝決定戦、総力戦で戦ってほしかったのですが、緒方監督は「いつもの野球」を貫きました。
私は薮田や岡田もベンチに入れてこの試合を「天王山スタイル」で戦ってほしかったです。
去年の日本シリーズでもジャクソン-中﨑の形を崩さず、ハムに4連敗しました。
去年の日本シリーズは1年間の集大成でもあり、不調ながらも「ジャクソン中﨑と心中作戦」はギリで「ありかもな」と思える作戦でした。

今回の交流戦も優勝したところで、賞金1000万円と少しの名誉がもらえるだけ。
2位でも賞金500万円はもらえるわけですから、ローテ投手を無理やりつぎ込む必要がないという考えも十分に理解できそうです・・・が!
やっぱ勝ちたかったよぉ!

「交流戦優勝」というタイトルをゲットすれば、賞金と名誉だけでなく「大きな自信」をも得られたはずです。
今後数年間、カープに「交流戦大歓迎ムード」がもたらされれば、黄金時代が本格的にやって来るわけですよ。
まあ今回は2位でも名誉とそこそこの自信がゲットできたと思って諦めますか・・・

緒方監督は投手陣に無理をさせず、優勝決定戦をローテ通りの祐太と九里に託したわけです。
この大一番でも「普段の戦い方」を貫いたわけですから、ペナントの後半戦も必ず選手の体調をケアしていただいて、勝率6割、貯金20をがっちりキープしてください。お願いします。

さてカープが交流戦で盛り上がる中、ライバルチームはどうなっていたのか。
巨人が何やら感動的な試合を続けています。
菅野完投、継投ノーヒットノーラン、田口完封、亀井逆転サヨナラHR
地力があるチームだけに後半戦は要注意です。

そして目下の敵、阪神。
いつの間にかしぶといチームに変わりましたね。去年の先行投資がリターンされてきました。
高山はコミカルな打撃と守備をしますが、なぜかカープに好相性。
リリーフの桑原はものすごくいいですね。31歳の苦労人ですが「今は野球が楽しくて仕方がない!」って顔をしています。
交流戦明けの最初のカードが阪神戦です。
前回対戦では甲子園でまさかの3連敗を喫しました。
今もあの屈辱は忘れません。

最初の3連戦を展望します。
まず先発陣。
こちらはジョンソン、薮田、大瀬良。
あちらはメッセ、能見、岩貞が予想されています。
実績と相性からも順当かと思います。
私は「リリーフ薮田」が好きですが、金子千尋に1-0で投げ勝ったり、本人も先発志向なようで、まあ当面はオッケーとします。

リリーフ陣。
交流戦明けをとりあえず「8回中﨑、9回今村」でスタートするようです。
ジャクソンはいい球に見えるのですが、なぜかパリーグには弱いですね。
パリーグはサファテや大谷で速球に慣れてるからという説もありますが、セにだって藤浪やマシソンがいます。
私はジャクソンを、まだ二軍に落とさないでいいと思います。
ただ畝コーチは7回を一岡、中田、加藤に託したいと発言しています。
加藤君が新たな居場所をゲットできるとブルペンの層が厚くなりますね。
私は加藤君に入団時から「ポスト・ジャクソン」を期待しています。初登板の準ノーヒットノーランでその計算が狂わされてしまいましたが、まずはリリーフで居場所を掴んでほしいと思います。

打撃陣
西川、安部のワッショイ感がやや陰ってきました。
二人ともまだ3割をキープしていますが、さすがに5番サードをはることは今後なくなってきそうです。
バティブームも過ぎ去った感があり、近くヘーゲンズかペーニャと入れ替わる気がします。
タナキクマルは安定感抜群。菊池の膝も上向きに見えます。
主砲たちでは新井とエルも安定感があり、松山も好調。
問題は・・・とまでは言えませんが、誠也。
チャンスで一本が出ません。
22歳の選手にどこまで求めるべきか悩ましいですが、昨日のソフトバンクとの優勝決定戦の5回裏、五十嵐亮太に三球三振。
私はここが昨日の敗因だと思っています。
本人も言ってましたが打点もHRも「どうでもいいとこ」でしか出ていないので、結果に全然満足していないとか。
誠也を4番から外すことはありませんが、5番打者に松山を置くなどして、誠也のプレッシャーを軽くしてあげたいですね。
交流戦18試合で、誠也は全試合4番スタメン。
5番に座ったのが安部9試合、エルドレッド4、松山4、西川1でした。
やや迫力にかけた分、相手投手は誠也に集中できたかもしれません。その分だけ丸が好調でした。
後半戦は5番打者がカギを握ると予想します。
阪神3連戦では、メッセの時に5番松山、能見岩貞の時に5番エル、6番新井となる可能性が高いでしょう。

あとは代打陣。
現状は松山、エル、新井、西川、天谷、庄司、バティスタ。
交流戦は相手先発が右投手ばかりでしたが、リーグ戦が再開すると左との対戦も増えてきます。
小窪が必要ですし、堂林もチャンスです。
バティスタと天谷が「一発屋と守備固めの詰め合わせ」っぽかったので、そろって抹消もあるかもです。
ただマテオのスライダーが今年好調で、右打者ではまず打てません。左の代打として天谷を残すなら、磯村抹消もありです。

阪神との対戦成績は現在3勝6敗。
今年も完全優勝を目指すので、ぜひとも勝ち越したいところ。
金本がいいのか、矢野がいいのか、いやらしい野球をしてくるようになりました。