今日は妄想全開のアホ記事を書きます。いつも書いてるだろとか言わないで。
夏の甲子園がもうすぐですね。中学2年生の私の息子が昨日突然
「俺、高校へ行ったら野球部に入ろうかなあ…」
と言い出しました。
大阪の高校野球
息子は私に
「何勝したら甲子園に行けるの?」
と尋ねてきました。
私は
「 8勝 や」
と答えました。
息子は小学6年生まで少年野球をやっていて、私が見ても結構上手です。ただし体はクラスで一番小さいです。足も肩も普通。私も同じで大人になるまでずっとチビでした。さすが遺伝です。
中学生の息子が高校野球の盛り上がりを見て何を感じたのか知りませんが、私たち大人は「大阪で甲子園に出る」ことをハナっから 無理だ と決めつけてしまいがちです。
「イヤ無理だろwww」
そう、無理です。
私の息子はチビだし、甲子園を本気で目指している感じでもありません。ただ「面白そう」と思ってるだけです。
30年前の私もそうでした。甲子園に出たいなんて1ミリも思ってませんでした。だって相手が強すぎるんだもん。
25歳の坂本勇人
ここからが妄想話です。
あなたは18歳の高校生。あなたは10月にドラフト6位で巨人に指名されました。
時は今から12年前です。坂本勇人が25歳くらいだった時、あなたは巨人に指名されました。あなたのポジションはショートです。
巨人のショートは坂本勇人。守備範囲も広く、打撃成績もセリーグトップ。25歳。坂本勇人はこれから全盛期を迎えます。
対してあなたは18歳。球団は7~8年後、ショートの坂本が30歳を過ぎた頃、あなたが成長していることに期待している。
問題。
ここで君はどう生きるか?
選択肢は3つあります。
1つ目は坂本に真っ向勝負を挑む。チビの息子が大阪桐蔭を倒すことに似ています。
2つ目は諦める。私の人生に似ている。私はめんどくさいことキライなんですよ。
そして3つ目の選択肢があります。
何だと思いますか?
逃げること
3つ目の選択肢は「逃げる」ことです。大阪桐蔭から逃げる。
25歳の坂本から逃げて、ショートを諦める。
その代わり、私はセカンドやショートや外野を一生懸命練習する。
「そんなの当たり前だろw」
と笑ったあなたは本当にきちんと「逃げること」ができていますか?
「逃げる」と「諦める」は似ているようで、ちょっぴり違います。
諦めるは毎日ガマンし続けて、時間をダラダラ浪費する感じです。
逃げるはまだ目標を失っていません。正攻法で勝てないから姑息な方法で勝とうという感じ。スモールベースボールに似ている。
息子が甲子園に出たいと思ったならば、真っ向勝負で大阪桐蔭に挑むことも爽やかです。
私のように甲子園などすっかり諦めて、高校野球を楽しむだけも正しい。
そして「大阪桐蔭に勝てないから野球留学する」ってのも戦法としてはアリです。大阪桐蔭から逃げる方法です。
私は野球留学の是非を問うているのではなく、
「お前には本気で目指している目標があるか?」
を問うているのです。
生き方
18歳のあなたの目の前に25歳の坂本勇人がいます。
あなたはプロ野球界で生きていきたい。
しかし球団はあなたのことを「坂本のバックアッププレイヤー」として育てる方針です。
これを別の人生に例えると、例えば今、あなたは53歳で都市銀行の支店長をやってます。男性。
一人娘は今年結婚予定。相手もちゃんとしたエリート官僚。娘はもう完全に独立しました。
ここで三択です。
【A】俺、もう頑張らなくていいよね。会社辞めてもいいよね
【B】俺、仕事楽しいから最後まで頑張るよ。孫におもちゃも買ってあげたいしね
【C】俺のキャリアを活かして地域貢献したい。給料下がっても他の仕事がしてみたい
どれも完璧に正解です。
「A諦める、B真っ向勝負、C逃げる」をイメージして例に挙げたのですが、書いた後ではどれも全部「真っ向勝負」な気がしてきました。
要するに目標や夢を持っていれば、どの道を選んでも完全に正解なんですよ。
「正解」という言い方は少し傲慢なので、「楽しい」と言い換えましょう。
目標に向かい続ける人生はどの道をたどっても「楽しい」のですよ。
18歳のショートの子が補欠で満足ならずっと坂本の控えでいればよい。
53歳の支店長は会社を辞めて、好きなことをすればよい。
目標を持つことが素晴らしいのであって、「周りに流されるだけの人生は楽しくないよ」と言いたいのです。
私なら坂本勇人から逃げます。セカンドやサードのレギュラーを目指します。
53歳の支店長は目標を設定していないため、どれか一つを選ぶことはできません。余生をダラダラ過ごすことが目標であれば、それも素敵なことだと思います。
野球の目標は安打数を競うことではなく、試合に勝つこと。
プロ野球の目標は143試合後に1位に立っていることです。
どんな方法を使ってもいいですが、目標を諦めたら試合はそこで終了ですよね。
今日は息子が高校野球に興味ありそうだったので、妄想が膨らみました。それだけの話です。