2024年の最多勝投手を予想する

2024.3.17(日) 

広島 2-2 DeNA マツダ 

一軍オープン戦は6回降雨コールドゲーム。二軍ウエスタンリーグも8回降雨コールドゲーム。

25歳のアドゥワ誠が一軍で5回1失点。24歳の黒原拓未は二軍で5回無失点。

今日は二人のピッチングを簡単に振り返った後、2024年のセリーグ最多勝投手を予想します。

なんで突然最多勝の話をするかと言うと、昨日のアドゥワと黒原のどちらかにその可能性を強く感じたからです。

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黒原拓未のピッチング

黒原拓未は二軍公式戦で5回0失点。

球威はありましたが、タマは高かったです。

昨日の鳴尾浜は3回あたりから雨が強くなりマウンドもぐちょぐちょ。阪神の森木君や椎葉君はかなり投げづらそうでした。

そんな中、悪いなりに試合をまとめた黒原のピッチングは阪神の若手より2ランク上でした。

 

昨日投げたタマはいつも通りカーブ、カット、チェンジアップ、フォーク。

3回裏に1死12塁で3番渡邉諒、4番野口恭佑にストレートを連投して打ち取ったシーンが圧巻でした。

聞くところによると渡邊は直球を破壊することが得意らしく、確かに第1戦目でも新家颯の力強いストレートをジャストミートしてました。

 

黒原は渡邊に対してカットとフォークで2ストライクを取った後、ファールで粘られカウント3-2。

ここで黒原は2球続けてストレートを投げました。渡邊は変化球とストレートを半々で待ってる感じでした。

1球目のストレートは差し込んで1塁側へのファール。

2球目のストレートも差し込んでの1塁ファールフライでした。

球威もコースも良かったです。どしゃ降りの中でも黒原は間違わずにコースへ投げ切りました。2死12塁。

続く野口にも調子に乗って全球ストレート。最後は内角低めにズバッと決まり見逃し三振。スリーアウトチェンジ。

 

以前から言ってる通り、私は開幕ローテの6番手は黒原がいいと思ってます。今もこの考えは変わりません。

本人の目標は10勝とのことで、その熱意とやる気も応援したい。

ただし最多勝黒原とまでは言いません。目指せ10勝とは思ってます。

 

アドゥワ誠のピッチング

アドゥワ誠は一軍のオープン戦で5回1失点。

本人は良くなかったと言いましたし、実際良くなかった。球威もコントロールもイマイチ。

 

そんな中で私は・・・

 

昨日のアドゥワ誠に

 

「コイツ最多勝でも獲るんじゃね?」

 

と感じました。なんでか?

 

その理由は・・・

 

アドゥワが・・・

 

 

落ち着いていたからです。

 

自分の調子が悪くて雨も降ってる。

毎回のように走者を出す。キャッチャーアツは盗塁を刺せない。

だけどアドゥワはマウンドで淡々とストライクを投げ続けるんです。昨日だけじゃなくてアドゥワはいつも落ち着いている。

 

アドゥワは練習試合も含め、ここまで15イニング投げて与四球2です。落ち着いています。

昨日の四球になったタマもストライクゾーンでした。よって実質15イニングで1四球。ほぼ無四球です。

 

昨日の4回表、2死12塁で8番の伊藤光に打席が回りました。

DeNA戦では妙に伊藤光のところにチャンスが回ることが多い気がする。んでけっこう打たれてるイメージ。

伊藤の1打席目はスライダースライダーでカウント1-1。3球目は真ん中高めのストレート。伊藤のタイミングはどんぴしゃでしたがショートフライ。

4回表のチャンスで再び伊藤。ストレートストレートでカウント1-1。3球目は真ん中のスライダー。伊藤のタイミングはどんぴしゃでしたがレフトフライ。ヒヤッとする大きな打球でした。

1打席目も2打席目も伊藤はアツのリードを読んで打ったと思います。んでアツもワザと伊藤に打たせたのかもしれない。伊藤のミスショットに期待して。

 

とにかく昨日はアドゥワ自身が言ってる通り調子は良くありませんでした。スライダーの曲がりもいつもより小さかった。

だけど臆せずスライダーを投げ続けたし、ストレートで空振りやフライアウトも取れてました。

アドゥワのイメージはゴロピッチャーですが、今年のアドゥワのストレートには力があります。いつだったか球速150kmも出てたような気がする。

低めの変化球でゴロも打たせられて、高めのストレートでフライアウトも取れる。となれば当然勝ち星も増えると思うのですよ。

 

私は黒原推しですが、たぶん新井はもう開幕ローテはアドゥワに決めていると思います。

んでアドゥワはたぶん日曜日か木曜日に投げます。カード初戦と2戦目は4本柱が投げるからです。カード3戦目がハッチとアドゥワ。

カード3戦目は力の落ちる投手と対戦することが多く、最多勝争いに有利です。

しかもアドゥワはリリーフもできる。何気にこれが大きい。

 

新井の構想ではおそらく「開幕6番手がアドゥワで敗戦処理が益田。黒原と玉村は二軍で先発調整」

私の構想は「開幕6番手が黒原で敗戦処理にアドゥワ。益田は勝ちパターンに近いポジション」です。

アドゥワは先発6番手としても輝けるし、敗戦処理で回跨ぎのリリーフをしても勝ち星を稼げると思います。その実績もありますしね。 

よってアドゥワは先発でも10勝近く稼げる。そして敗戦処理でも勝ち星を稼げる。昨年のターリーは44試合で7勝をマークしています。リリーフなら1週間に2勝することも可能。

アドゥワが落ち着いて淡々とストライクゾーンに動くタマを投げ続ければ、シーズン13~15勝も夢ではないのかなと思いました。

 

最多勝投手予想2024

2023年のセリーグ最多勝はDeNA東の16勝。床田11勝。他に12勝が2人。

近年は15勝すれば最多勝がほぼ確実で、13勝でもタイトルを獲れる可能性がある。

昨年の東も今永とバウアーがカード頭を投げてくれたから、2戦目で勝ち星を稼ぐことができました。

今年の東はカード頭を投げるので、昨年と同じように勝ち星を増やすことが少々難しくなります。

 

阪神の大竹と伊藤もオープン戦ではまだタマが高く仕上がりが遅い。 

柳裕也はとても順調に見えますが、高橋宏斗はオープン戦でイマイチ調子が上がっていません。ストレートも遅い。

戸郷と森下もまだエンジン全開ではない。まあコイツらは開幕してからエンジンをかけるつもりかもしれない。床田寛樹も「まだ静かだな」という印象です。

 

そんな中、今現在オープン戦で最も気合いが入ってるピッチャーはハッキリ言って九里亜蓮です。他の投手よりダントツで張り切っています。なんか先発ローテを争ってる若手みたい。笑

以前も書きましたが、九里は今季が3年契約の3年目です。マジで今年大活躍してメジャーに移籍するかもしれない。それぐらい気合いが入ってます。

よって最多勝候補の最右翼は九里亜蓮だと予想します。大穴にアドゥワ誠。

他にオープン戦で私が「おっ」と思った先発投手は楽天の荘司と日本ハムの北山です。この二人が最多勝を獲るとは言いませんが活躍はしそうです。

西武の隅田には昨年秋に「おっ」と思いました。隅田はパリーグの最多勝候補に加わってくるでしょう。オリックス勢や佐々木朗希も本命です。

 

本日の内田湘大

さて最後にうっちーの話も。

昨日のウエスタンでも2安打2打点しました。大活躍。

内田湘大は現在ウエスタンリーグの本塁打王で打点ランク2位です。10打数4安打1本塁打4打点。

 

ただし昨日も書きましたが、今のうっちーは私の好きな打ち方ではありません。「ストレートに泳ぐタイミング」がイヤなんですよ。打ちに行くのがイヤ。もっと「いらっしゃい」的な待ち方をしてほしい。

昨日の8回もストレートを泳いでのレフト前タイムリーヒット。いい当たりだったけどさ。

1本目のタイムリーはもっとダメ。カウント3-2から秋山のクソボールを2球振りました。1球目はファール。2球目はセンター前ヒット。いい当たりだったけど低めの完全なボール球でした。

うっちーは19歳ですからボール球を振るのはオッケー。積極的にいけ。

だけど泳ぐタイミングは本当にダメだぞ。もっと背筋を使ってポイント後ろめで打ってほしいんだよなあ。ポイント前めで手首を使って打つのは右投げ左打ちの打ち方です。飛距離出ないぞ。

 

ところで昨日は8回表に7対0でリードしてて内田のタイムリーで8対0。ここで雨が降って試合終了。

私は「あーあ、うっちーのヒットと打点は幻かあ」と思ったんですが、なんと公式記録に8回のヒットと打点が残りました。ツイてる。

先攻のカープが勝っていて8回表の攻撃中に降雨コールド。この時8回表の記録って消えるんじゃなかったっけ? また今度調べておきます。