今日のヒーローは龍馬でも曽根でもない!

2019.5.3(金)
広島6-3巨人 マツダ

ふう。一瞬だけですけど
「もしかして今日は負けるかも」
と思っちゃいました。てへ。

盛り上げてくれるぜキクとアベ。

■原監督
ヤクザとお友達のわりに原監督の野球はちょっと上手いです。悔しいけど。
メルセデスが非常に良かったんですが、6回裏2死1塁で右投手の宮国に交代させました。
メルセデスは次の7回表に打順が回るし、球数も99球。

「あと一人抑えてくれれば中継ぎ投手を一人節約できる」
と誰もが考えがちなこのシーン。

私の調べではこのケースの続投確率は90%。
んで失点確率は50%です。(ひが調べ)
よく打たれるんですよ。この展開。
非常に多いです。次の回に打順が回る投手を2死後に引っ張って失点するケース。

そこを原はスパッと代えた。
3-0の6回裏。2死1塁でバッター會澤の場面。
ちょっぴりイヤな感じがしました。この積極的継投に。
結果會澤セカンドゴロ。

■山本泰寛の足
みなさん、覚えていますか?
丸の人的補償選手を選ぶのに1ヶ月以上かかったことを。
私は大江竜聖が第一希望でした。でもさすがにプロテクト漏れはあり得ない19歳の黄金左腕。
ならばと私が狙いをつけていたのが山本泰寛内野手。25歳(当時)
7回表の先頭打者が山本泰寛。
ガッツあふれるショート内野安打。

続く8番大城に代打小林。
前も言いましたが巨人の代打攻勢は面白い
ランナー溜まるまで切り札を出さない原采配。

この小林がぼてぼてのセカンドゴロ。
2塁はきわどい、山本速い。
強いトスでゲッツーを狙った菊池ですが、欲張ってオールセーフ。無死12塁。

菊池呆然。床田ガッカリ。
2死無走者が無死12塁です。

このミラクルを呼んだのが山本泰寛の全力疾走。
この子いいでしょ。いいんです。
だから私は内野手の中島を獲った巨人をバカにしたのです。
山本を使え。泰寛を。

■代打阿部の引っ張り
捕手阿部と四番阿部は過去の名前。全然コワくない。
だけど代打の阿部はけっこうコワい。
阿部慎之助。
ルーキーの時から見てます。
阿部がルーキーの時、私は巨人戦しかテレビで見られなかったのでね。

こんな大打者になるとは思わなかったよ。あの細い阿部が。
全盛期はレフトへ左中間へホームランを量産。

40歳の阿部。
今の彼はいつも全力で引っ張り専門だってご存じですか?
左にも打ちそうでしょ。実際打てると思います。でも打たない。

黒田博樹が復帰した2015年シーズンの6月30日。
東京ドームの9回裏のマウンドに黒田が向かう。1-0カープ1点リード。
1死13塁となって打席には4番ファースト阿部慎之助。
ゲッツーを狙う黒田。アウトローのツーシームを連投。

それを引っ張りまくる36歳の阿部。キャッチャー引退の阿部。
1死13塁で黒田がツーシーム。阿部は左打者。
普通は左へ打つもんです。ゲッツーもコワいし点にもなるし。

しかし阿部は引っ張りにこだわる。
黒田の外角ツーシームを引っ張りに来る。
阿部は流し打ちも上手い選手です。
黒田のツーシームを引っ張れる日本人左バッターは私の記憶では一人もいません。
それを引っ張りに来る阿部。
んで、この2015年の試合ではライトに痛烈な同点タイムリー。

ディスイズプロ野球やん。
カッコいいぞ阿部。

4年後の2019年5月3日。
ピッチャーは今年最多勝を獲る予定の床田寛樹24歳。
7回表無死12塁。3-0。巨人の3点ビハインド。
9番宮国に代打阿部。1番は坂本勇人で2番は丸佳浩。

普通は繋ぎますよねえ。40歳の阿部。
ゲッツーだけは避けたい場面ですよねえ。

でも阿部は引っ張る。ライト線にタイムリーヒット。

これ非常に深いアツのリードです。外外外でカウント1-2。追い込んだ。
インコースに投げるなら見せ球にするべきところをアツはストライクゾーンにストレートを要求。
んで床田はアツの構えたとこにピタリと投げました。
それを40歳の阿部がフルスイング。会心の当たりがライト前。

これはね、アツがね、今日の試合だけでなく3連戦の伏線を張るリードだったと思うんです。
ジョンソンと中村祐太のことまで考えたリード。
深読みしすぎですかね?
でもここでインコースストレートは普通あり得ない配球です。

アツは床田で1勝どころか3連勝を狙ったのではないか?
床田のストレートの残像を3連戦で利用したかったのでは?
妄想ですけど遠からずだと思いますよ。
アツは巨人3タテを狙ったのか、阿部のバッティングをぶっ壊すことを狙ったのか、どちらかだと思いますね。
結果は引っ張った阿部の勝ち。凄すぎるプロ野球の勝負でした。

■ヒーローは床田
後はいろいろあったけど順当にカープが勝ちましたよ。
原もよくやったよ。この野球が1年もてばいいけどね。

誠也のホームランはノーコメント。
一岡のリリーフもノーコメント。
当然の結果!だからです。岡本&ビヤちゃん、助かってますよ。笑

曽根のタッチアップ。
これは暴走大好きな私でもさすがに「行くな!」と叫びました。
小園の定位置。ショートフライだったので。
行きましたね。レフト重信の肩を知っていたのですね。
あるいは捕球態勢によってはバックする作戦だったのかも。

あのプレーの直前にタイムもかけないで廣瀬と曽根がゴニョゴニョ会話してたんですよ。
3塁ベースを離れてリードとってる時に。
なんの話だったのか???
ってかタイムかけろよ!!!

結論。
今日のヒーローは曽根でも龍馬でも2ランの安部でもない。
ヒーローは床田寛樹である!
龍馬なんて全然アカン。
あの場面はセカンドゴロを打ってほしかった。なんでショートフライやねん。
5番を任せたいけど、また緒方になめられるで。
ヒットを狙うならしっかり狙いなさい龍馬。チームバッティングするならセカンドゴロ。叩き付ける。
どっちつかずなショートフライはホンマ曽根様のおかげだぞ。あほたれ龍馬。