セパの格差は育成力の差~前編

大瀬良が結婚して、チームの合同自主トレが始まった1月15日。
いよいよ日南キャンプまであと2週間。

3連覇中のカープ。
4連覇を目指す2019シーズンはもう始まっていますよ。


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さて、3連覇しながらまだ日本一になれていないカープ。
ポストシーズンゲームで日本ハム、DeNA、ソフトバンクに負けました。

セリーグでは3年連続ぶっちぎり優勝。
なのにPSG3連敗。しかも3年連続4連敗で敗退しています。

このことについて「セリーグはパリーグより弱い」説を唱える人が多いです。
実際、過去14年間のセパ交流戦での通算対戦成績はパの1040勝、セの920勝。
勝率に置き換えれば.531と.469。
けっこうな差です。

ん?
差がわかりにくいですか?

この勝率を143試合のペナントレースに例えるなら
パリーグが76勝67敗で貯金9
セリーグが67勝76敗で借金9。
つまり1年間戦うと「9ゲーム差」開くわけです。セパの格差。

去年のカープと2位ヤクルトは7ゲーム差ですからね。
14年間のセパの格差は去年のカープとヤクルト以上の差なわけですよ。
こう言われると大きな格差だなとわかりますね。

しかも21世紀の日本シリーズはセリーグ5勝のパリーグ13勝。
もう7ゲーム差どころではないわけです。

じゃ、なんでパリーグがこんなに強くて、セリーグがこんなに弱いのか?
よく言われるのは「DHの有無」
DH制度があるパリーグでは強打者は多く育つため、投手も強くなる。レベルアップするという説。

なるほどね。
MLBでもDHのあるアメリカンリーグの方が交流戦の成績がいいです。
ワールドシリーズは9勝9敗の五分。

でもどうなんだろ・・・
交流戦でカープがDHなしで、ソフトバンクがDHありで試合するなら9ゲーム差開くのはわかるけど、同じ条件で試合するわけでしょ。
DHなしの時はおたがいDHなし、ありの時はお互いあり。

DH制度の方が選手が育つのはわかるよ。
だけどグラウンドに立つのはあくまで9人。

私はDH制度の有無が「9ゲーム差」の全てではないと思いますね。
DH制度の有無は1ゲームか2ゲーム差くらいなんじゃないか?143試合換算で。
誤差の範囲だと思います。DH制度。

2018年の日本シリーズ。
カープは勝てると思っていました。
ソフトバンクがケガ人だらけだったので。
しかしまた4連敗で敗退。

この時、ソフトバンクに感じたのは
選手層、厚いなー
ってことでした。

この差なんじゃないかな。
セパの差。
主力がケガしても戦力が落ちない選手層。

2007年に逆指名ドラフトがなくなって、カープなどの「育成球団」が強くなったと思っています。
ホークスもダイエー時代は「乱獲球団」のイメージでしたが、ソフトバンクになってからは育成球団のイメージに変わってきました。
親会社が読売新聞より遙かに大きいのでソフトバンクは金満球団のイメージですが、実は「選手獲得」にそんなに大金を使いません。李大浩ぐらいですかね? マネーゲームをやったのは。

ソフトバンクは「今宮健太2億6000万円」に代表されるように、頑張った選手の年俸が大幅に上がるスタイル。
巨人はよその選手にいきなりチーム最高年俸を提示する節操のないスタイル。
非常に対照的です。

ソフトバンクの方が断然「頑張って練習しよう!」って気になりますよね。選手たち。
巨人は頑張ってレギュラーをつかみかけたところによそから大物がやってきます。
これじゃ若手が伸びるはずないです。

ハイ!
今日はここまで。
セパの格差は育成力。
明日の後編に続きます。