広島6-2中日
先にお断りしておきますけど、このブログはカープの主力選手にちょっぴり厳しめであります。
若者と解雇寸前の一軍半の選手には大甘でコメントしております。
坂倉&昂也が大好きで、中村恭平と天谷宗一郎には非常に希望的観測です。
で、鈴木誠也と大瀬良大地には非常に厳しく攻めると、こういうスタンス。
その大瀬良大地が昨日は7回7安打2失点。ハーラートップ14勝目。
Dガルシアが12勝、G菅野とTメッセが11勝。
15勝目をゲットすれば最多勝は確定します。16勝目なら単独最多勝でマエケン、黒田を抜きます。17勝なら27年前のMVP佐々岡に並びます。18勝なら32年前のMVP北別府。
まあ頑張ってちょうだい。
でも私はまだ大瀬良大地をエースとは呼ばない。カープのエースはジョンソン。
日本シリーズの第一戦もジョンソンです。二戦目が大瀬良。
なんで最多勝で防御率1位の大瀬良がまだエースじゃないかというと、それは「相手のエースに投げ勝っていない」からです。
いや菅野との対戦で勝ったことありますよ。
7月21日(土)のマツダスタジアム、巨人戦。
個人的にはこの試合が「カープの3連覇が決まった日」だと思っています。
前日に下水流が9回2死から代打逆転2ラン。Tシャツも即完売。
そして翌日のエース対決。
菅野5回6失点!
大瀬良5回4失点! 11勝目!!
まあ確かに勝ちましたけど、これは数に入れらんないでしょう。笑
投げ勝たないとエースじゃないです。相手より先に失点したのに、味方が逆転してくれたんで勝利投手!ではエースじゃないんですよ。
昨日の試合も大瀬良は初回に先頭打者HRを浴びて先制されます。
巨人の菅野は120球投げて今季5回目の完封勝利。大瀬良は0回。
大瀬良大地はまだエースじゃない。
今年の秋はしっかり休んで、来年はエース&開幕投手を目指してほしい。
ただし昨日は
「大瀬良がエースっぽくなってきたなあ・・・」
と感じるシーンも多々ありました。
<1>打席
第1打席
2回裏1死3塁。4球目をライトへライナー性のタイムリーヒット。執念を感じました。
第2打席
4回裏無死1塁。送りバント失敗も仕方ない。1-1からのバントがいいところに転がったが、打球が芝生の切れ目に当たり真横に曲がるファール。マツダの内野ならでは。1-2となりアウトローのフォークをバントしてファール。これは野手でもバントできない難しいボールでした。
続く1番2番も倒れてカープ無得点。しかし大地はその次の回、中日打線を三者凡退。ゲームの流れを渡しません。
第3打席
6回裏1死2塁。7番コースケヒット、8番磯村バント。1死2塁。大地球数105球。広島5-2中日、3点リード。解説は「代打が出るか!?」 ひがは「大地で行け!」 んで大瀬良登場。ピッチャーは浅尾。
大瀬良はストレートのタイミングで振りに行くが始動が早い。それは昔の浅尾のタイミング。
カウント1-2と追い込まれ、右方向を狙うのかと思いきや、スライダーを強く引っ張って鋭い当たりのショートゴロ。京田がなんなく捌くが、2塁ランナーと重なる強い打球。京田がうまい。
ここで進塁打とか流し打ちとかでなく、自分でヒットを打ちに行く大瀬良にちょっと「おっ」と思いました。まあやっぱしタイミングが早かっただけなのかな。笑
そして7回にもマウンドに上がり、ピシャリと三者凡退。7回表の大瀬良が一番よかった(後述)
<2>立ち居振る舞いと応援団ののぼり
その6回のショートゴロの後、大瀬良はベンチで投球動作の確認をしています。
自身の凡退で2死2塁。打席には1番野間。
悔しい思いも、野間への期待も封印するかのようでした。
それは何のためかというと、自分の仕事のため。スパーーーッと切り替えたんです。投球モードに。
4回のバント失敗の後もこういうシーンがありました。
自身のバント失敗は反省も後悔もしたくなるところ。しかし大地は次の自分の仕事にすかさず集中しました。うーん、ちょっとエースっぽくなってきたやんけ、大ちゃんよ。
そして応援団ののぼり。
「木鶏 大瀬良大地 14」
大瀬良の座右の銘は「木鶏」という話は有名ですが、これが応援団の「のぼり」になったのは初めてじゃないですか。←未確認
ということは熱烈な応援団の方々にも大瀬良の不動心が認められ始めたということかな。←妄想
<3>ヒーローインタビュー
磯村と2人で登場。「僕が連れてきました」発言
その他の名言「あそこ(7回表)を抑えないと男じゃない」「イソがリードしてくれた」
自分のことだけでなく磯村のことを思いやる余裕も出てきた。アツがグレなきゃいいがと思うが、こういうのはファンとして素直に嬉しい。これも後述しますが、本当はリードしていたのは磯村でなく大瀬良だったと私は見ます。
<4>ピッチング
んで、肝心のピッチングです。
なんどもインタビューで繰り返していたように調子がよかったわけではなかった。
それでも7回7安打。2本のソロによる2失点に抑え14勝目。
特に本人も言っていたが、6回裏の打席でランナーがいるのに代打を送らず、7回表を大瀬良に託したカープベンチ。そして「その期待に応えないと男じゃない!」と意気込む大瀬良。
しかし大瀬良のボールは冷静でした。この7回表が一番よかった。インローアウトローに148kmがビタビタ決まり三者凡退。114球。「8回も行けよ!行けるぜ」と感じさせる内容でした。
大瀬良は「調子が悪かったけどイソがリードしてくれた」と言いましたが、これは絶対にウソです。完全に大瀬良が磯村をリードしていました。
確かにコースや球種を決めるのはキャッチャーですが、そのボールをストライクに投げる、ボールに投げる、そのボールで相手に打たせるのか空振りを取るのか、見逃しを取るのか、こういうのを大瀬良が決めていたように見えたんですよ。いわゆる「支配する投球」というやつです。
相手打者が打つか打たないかを大瀬良がコントロールしていました。
んなことない。ビシエドにも平田にも打たれたやんけ!
とは言わせません。ランナーがいないし、相手が不安定な大野雄大だったんでランナーをためるくらいならヒットを打たせてやろう、ソロHRでもまいっかというピッチングで大地がゲームを支配していたのです。
言葉を変えれば試合をリードしたのも大瀬良。これはちょっとエースっぽいぞ。
だがまだ私は認めませんよ。
私は大地をまだエースとは呼ばない。
まだ大地はエースの階段の7合目くらいです。