1年前の8月23日は誠也骨折の日だった

広島9x-8ヤクルト
丸の同点3ラン、誠也のサヨナラHR。「ミラクル完成、ミラクル完成~!」
緒方監督は「数々の試合を経験してきた中で一番の思い出になる試合かな」とコメント。
でも盛り上がってる皆さんには申し訳ないが、あたしゃ案外冷静です。
0-6の時点でも「まだいける」と思ってましたし、0-7の時点で「ツイてるな。今日は勝てるかもしれん」と思いました。
4回表無死3塁で山田哲人の当たり。打った瞬間入ったと思いました。2打席連続弾かと。
しかし台風20号のおかげで打球が失速。
丸の背走からのフェンス際、ジャンピングキャッチ。3塁ランナータッチアップ。ヤクルト7点目。7対0。
「今日はツイてるな。もしかすると勝てるかも」
まだ4回だし、7失点してる岡田もストレートは走っているし。
何よりここはマツダスタジアムだし。

2017年7月7日の「七夕の奇跡」は非常にビックリした。
一発出れば漫画だよなーと思ってたら、出るんだもん。代打新井の一発。
漫画でした。驚いた。あれは神宮でしたから。

2016年8月7日の「澤村の奇跡」も驚いた。9回2死から菊池の1発。5打数5安打。
んで新井さんのサヨナラ2ベース。松本ポロリ。
いまだにモノマネされる伝説のガッツポーズ炸裂。永久保存版。
これも驚いたな。澤村がポンポンと2死を取ってただけに。

しかし昨日はなんかもうずっとソワソワしてました。
「いつ点が入るのかな」みたいな感じで。
もう優勝が内定しているという安心感も過去の奇跡とは状況が違いますね。

曽根のプロ入り初ヒットは3塁打。
野間の5打数4安打2盗塁。イレギュラーありビデオ判定あり。決して内容は良くない。
「なんでや!ちゃんと転がしてるやん!」という意見もわかります。
しかし野間は転がして走る打者ではありません。振り切る打者です。
右へ左へライナーのヒットが出てこそ本当の野間です。

あとなにげにジャクソンスマイルが出ましたね。久々の一軍で嬉しかったことでしょう。
過去、ビハインド時にはスマイルをやったことは無いと思うんです。
どなたかご存じなら教えてください。そもそもビハインド時に登板する機会が少ない投手。

高橋樹也2回1失点。いいですねえ。この人、本当にいつもファイティングスピリットを感じます。
相変わらずの小気味いい投球でした。向かって行って打たれたので何も問題なし。次もそれで行け。

菊池涼介、途中交代。
5回裏の打席で交代。9番セカンド曽根、2番投手樹也。
菊池を引っ込めたので樹也を2イニング行かせることができた。
アドゥワを節約できました。
しかしこの時点で7-2です。6回で5点差。主力を引っ込めるタイミングではありません。
明日以降、8番菊池がまたあるかもしれません。あるいは8番曽根。

最後、丸と誠也。
まあこの二人にはどれだけ打っても驚かないように心がけておりますが、いやはや驚かされました。
これで丸の本塁打は28本。四球は96個。1ヶ月休んでコレ。
2年連続MVP。間違いない。大瀬良が18勝しても届かない。MVPは丸。

誠也は24号。ちっと少ない気もするがまあいっか。
8月の成績は75打数35安打、打率.467。本塁打10本、25打点。うん普通。ナイス爆発力。これを待ってた。
初戦は誠也で負けたと思ってましたので、無事に2試合取り戻してましたね。
サヨナラ弾の前に原樹理の内角シュートをうまく右中間に2点タイムリーツーベースにしました。
この評価が難しい。
7回裏8-3の5点差ビハインド。2死1、2塁。カウント1-1。
「引っ張りの誠也」が内角シュートを上手に右中間へタイムリーツーベース。
8-5。3点差。マツダスタジアム盛り上がる!
素晴らしいバッティング! ナイスつなぎの意識。
しかし引っ張りの誠也が1-1から右に打ったことをどう評価すべきか。
素直に受け止めればシュートピッチャーのインコースを右中間に弾き返すのは基本で理想の打撃。
ひねくれて受け止めれば右投手のシュートに苦手意識があるのかも。
まあ右中間にツーベース打って物足りないとか心配とか言うのもくそ贅沢な話ですが。

とにかく昨年8月23日の誠也骨折以来、「誠也のいないカープ」を長い間見させられてきましたが、これからしばらくは「誠也のいるカープ」を見られるのかな。ワクワクしてきたぞ。

今の丸は100%だと思うんですよ。
でも誠也はまだ80%くらいじゃないかと思うんですよ。
もっと爆発してほしい。毎日5打数5安打7打点くらい。
昨年の全力プレーの骨折から昨日でちょうど1年です。
まだ完全体じゃありません。
しかし本来の鈴木誠也らしくなってきました。80%。
これでやっとこさ「鈴木誠也のいるカープ」になってきたと思います。
ここからが誠也の時間。ポストシーズンが楽しみです。