この記事は管理人の妄想100%で完全なフィクションです。
どうぞ暖かい目でごらんください。よろしくお願いします。
2018年9月3日(月)
アメリカ・イリノイ州シカゴ
マクレーン
ハーイ、エリック!
ウェルカム・トゥ・マイ・オフィス!
シュールストロム
ハロー、スコット。久しぶり。調子はどうだい?
マクレーン
ああ絶好調だよ。優勝目前で気分も最高さ。
君はどうだい?
シュールストロム
それが最高にハッピーというわけではないんだ。
それで今日、ここに来た。
マクレーン
穏やかじゃないな。
いったいどうした?
シュールストロム
実は最近すこしだけ悩んでるんだ。
果たして今のカープに俺たち駐米スカウトは必要なのか?
マクレーン
おいおい冗談言うなよ、エリック。
必要に決まってるじゃないか。
シュールストロム
本当にそう思うかい?
ここのところカープのブルペンはフランスアばかりが活躍して、ジャクソンは一軍と二軍を行ったり来たりだ。
おまけに6月に俺がスカウトした中継ぎ投手はまだ一度も一軍登板がない。
マクレーン
ジョニー=ヘルウェグか。
彼は日本シリーズ用の秘密兵器だって話だぜ。
シュールストロム
そうだといいが、俺にはなんとなく彼が一軍登板のないままリリースされそうな予感がするよ。
マクレーン
仕方ないさ、エリック。それもプロの世界じゃないか。
ジョニーはもともとジャクソンの控えであり、カンポスの控えだ。
我々はチーム状況をキッチリ正確に説明した上でジョニーと合意した。
もし日本でノーチャンスだった場合でも最低年俸は支払うんだから、問題ないだろ。
君はいったい何を心配しているんだい?
シュールストロム
実は先日、ササオカさんと電話で長話をしたんだよ。
ジョニーが日本で元気にやっているか聞きたくてね。
でも仕事の話はほんのちょっぴりで、あとは釣りの話ばかりだったんだ。
マクレーン
それのどこに問題が?
君たちは元チームメイトで仲も良かったから、そういうことだってあり得るだろう?
そんなこと気にするなよ。
シュールストロム
いや、一緒に戦った仲間だからこそわかるんだ。
ササオカさんはジョニーよりもドミニカアカデミーのタバーレスの方に期待をかけている。絶対だ。
マクレーン
なあエリック。そうナーバスになるなよ。
僕がブラッド=エルドレッドを獲得して、君がジョンソンやジャクソンを獲得した。
そしてミスター・マツダ肝煎りのドミニカアカデミーからも若い選手が出てきている。
理想的なチームバランスじゃないか。君はもっと自分の仕事に誇りを持っていい。
シュールストロム
ありがとう、スコット。だけど来季タバーレスまで先発ローテに入ってみろ。
もう日本からはアメリカにリクエストが来なくなる。
そうすると俺たちはしばらく仕事を失うことになるんだぞ。
マクレーン
ははは。だとしたら全米を走り回らなくてすむし、家族サービスもできる。
ありがたいことじゃないか。
シュールストロム
確かにドミニカアカデミーが機能するのはカープにとって喜ばしいことだし、もちろん俺だって嬉しい。
だが今でも俺の「シュール便」を期待してくれてるカープファンも大勢いるんだ。
彼らの期待に応えられないのは耐え難いつらさだよ。
マクレーン
心配要らない。カープファンは十分知ってるさ。
コルビー=ルイス、バリントン、ヘーゲンズもきみの仕事だよ。
シュールストロム
グレッグ=ラロッカやデニス=サファテもそうさ。
カープはもうアメリカから新外国人を獲得するつもりはないのかな?
マクレーン
僕は来季のジャクソンの去就は微妙だと思っている。
だから今はリリーフ投手を中心に追いかけてるよ。
シュールストロム
ジャクソンはナイスガイだ。広島に残ってほしい。
マクレーン
僕も同じ気持ちだ。
しかし僕たちは最悪の事態も想定しておかないといけない。
シュールストロム
その通り。
しかし俺は日本からのリクエストが無い限り、ジャクソンの後継者なぞ探したくないね。
マクレーン
君らしいよ、エリック。
この前、阪神のアンディ=シーツに会ったが、彼も西海岸でリリーフ投手を探していると言っていた。出遅れないようにすることだな。
シュールストロム
ありがとう。貴重な情報だ。
マクレーン
さあ、そろそろ気が済んだろう!
カープが君を必要としないなんて全くバカげた妄想だ。
ドミニカンに嫉妬する君の姿をこれ以上見たくないよ。
今日は勤労感謝の日だ。君のこれまでの16年間に乾杯しようじゃないか。
シュールストロム
ありがとうスコット。君と話せて気が楽になったよ。
あーあ、10年前のカープなら君やアンディ=フィリップスでも「ありがとう!さすがのシュール便」って喜んでもらえたのにな。
マクレーン
失敬な。
俺たちだって頑張ったんだぜ。
少なくとも君の現役時代よりは、な。笑
シュールストロム
しかし3番フィリップス、5番マクレーンのチームはちょっとマズかった。
我ながら反省しているよ。
マクレーン
苦笑
シュールストロム
もう二度とあんな失敗はしない。
マクレーン
笑えないよ、その話・・・
おしまい
この物語は100%全部フィクションですよ。