5打数5安打7打点について

ヤクルト7-13広島
もう今シーズンの公式戦にはほとんど興味を失っておりますが、昨日の鈴木誠也に触れないわけにはまいりませんね。
昨日もテレビつけたら3回表で8対1。
ヤクルトの良く知らない投手が顔面蒼白でした。まだ7時くらいなのにね。

プロ野球界にはアンリトゥンルールというのがあって、カープもそれを守り、去年のある時期までは「大量点差の時には盗塁をしない、本気で打たない」ものでした。
しかし岡田明丈が9点差をひっくり返されたあの試合(2017年5月6日・阪神戦)を経てから、カープ打線はどんな状況でも相手投手でも手を抜かなくなりました。

これは酷い。
元を正せば阪神が悪い。→いや岡田が悪い

これね、私の妄想じゃないんですよ。本当の真実なんですよ。
最近も7点リードで菊池が盗塁したシーンがありましたし、昨日も8対1から出てくる投手を打って打って合計13点。13対1。
カープベンチは九里に2度目の完投勝利を期待するもさすがにバテて7回裏に5失点。
終わってみれば13対7。なぜか9回はフランスアまで登場して、ちょっぴり試合らしい試合になったかな?→なってねえ!
フランスアはどれだけ「投げたがり屋さん」なのでしょう。頼もしいです。

そして鈴木誠也です。
5打数5安打7打点。
えーと
見たことありません!
こんな数字。
40年間プロ野球を見てますが、記憶にないです。

江藤智が1試合10打点をしたことがありました。
ラルフ=ブライアントがダブルヘッダーで4打席連続本塁打したことがありました。
バレンティンが年間60本塁打したこともありましたし、ランディ=バースが7試合連続本塁打を打ったこともありました。
しかし5打数5安打7打点は記憶にありません。

5打数5安打は今季何人も記録しています。本人も「初めてではない」とコメント。
サイクルヒットも今季何人も記録しています。本人も「興味がない」とコメント。

ちょっと記録をメモしときましょうか。
第1打席 1死1、3塁でレフト中段先制3ラン
第2打席 2死無走者で左中間にポテン2ベース。
第3打席 2死無走者でライト前シングルヒット
第4打席 2死1,2塁でライト戦に2点タイムリーツーベース
第5打席 2死1塁でバックスクリーンギリギリに2ラン。
これで5打数5安打7打点です。
9回表は守備固めの3番堂林が三振に倒れ、誠也に6打席目はまわらず。
13対7で上本も残っていましたが9回裏は誠也に守備固めを出さずに試合終了。

サイクルヒットに興味なし。
ヒーローインタビューにも笑顔なし。
二松学舎高校の甲子園出場の時だけはちょこっと笑顔を見せましたね。

「試合に勝てて嬉しい」
これだけです。今の鈴木誠也は。
打点王にもサイクルヒットにも興味ないのです。
背番号も51でいいんじゃないですかね。
誠也の大きな背中に大きな数字が似合い過ぎてますよ。

5打数5安打7打点は驚いた。
柳田悠岐が三浦大輔から打った「横浜スタジアムのスコアボードぶっ壊し弾」と早実1年生の清宮幸太郎が打った「神宮球場特大ホームラン」くらい驚いた。

ランナーを返すバリエーションが非常に豊富です。鈴木誠也は。
外角を右に打つこともできるし、ランナーがサードにいれば三遊間にゴロを打ったりもします。
高い球はセンター方向に犠牲フライを打てるし、インコースはレフト線に長打を打ちます。
山本浩二と衣笠祥雄に似ています。落合博満とはちょっと違う感じ。
うん四番。これぞ四番です。広島のどっかにまだお二人の遺伝子が漂ってんのかな。不思議です。