巨人との首位攻防戦に向けて

中日5-0広島
まあ完敗でしたね。8回表の4対0でもまだチャンスはあると思っていましたが新井のゲッツーで「ダメだこりゃ」という雰囲気になりました。
まあ10対0で負けてもノーヒットノーラン喰らっても1敗は1敗です。
切り替えていきましょう。

んで次節は2位巨人との「首位攻防戦」
天王山の戦いとまでは言いませんけど、5ゲーム差の2位巨人との3連戦は首位攻防戦と呼ぶに値するでしょう。

「3連敗しなきゃいい」
「いや最低2勝1敗だ」
「対巨人9連勝中のマツダスタジアムだから大丈夫」
「何言ってんの? 3タテに決まっとるじゃろ!!」
いろいろな声が上がっていますが、私はおそらく初戦で実現するであろう「大瀬良vs菅野に勝利しなきゃいけない!」と思っています。

大瀬良大地・・・
6月22日の阪神戦で7回3安打無失点。10勝目。
6月の10勝達成は北別府以来とか田中将大以来とか騒がれました。
んでそこから2試合足踏み。
6月29日のDeNA戦で6回4安打1失点もチームは敗戦。
7月6日の巨人戦で6回3安打2失点でチームは敗戦。勝利投手は菅野。敗戦投手は大瀬良。
オールスターでは直球1本で1回を3者凡退に退ける・・・が、球のキレはいまいちでした。
この3試合では150km超のストレートは一球もありません。

疲れの出てくる頃ではありますが、今季の大瀬良が目指す場所は「カープのエース」のはず。
前回(7月6日)の対戦では菅野に完全に投げ負けました(8回無失点11三振)。
その悔しさを胸に明日の首位攻防の第一戦に挑む大瀬良。
二度も負けたらいけません。
先に点を取られてもいけません。
150kmも出さないといけません。
初戦の大瀬良で菅野に勝たないといけません。
私はここに期待しています。
裏ローテで勝ち星稼いでもエースにはなれません。
昨年9勝のノムスケが今年開幕投手になれたのはカード頭で菅野と投げ合ってきたからです。
エースに勝ってエースになるのだ!頑張れ大瀬良。

んで巨人です。
強いですね。7連勝でマツダに乗り込んできます。

ゲレーロ&カミネロを落としてメルセデスとヤングマンを上げたことが奏功。

カープアカデミー出身のメルセデス(24歳・年俸550万)。
ビル=ガリクソン以来の3連勝ヤングマン(28歳・8300万円)。
若い力が投手陣を立て直してきました。
リリーフでは上原が復活。6月7月は防御率1点台。
坂本不在の打線を岡本が引っ張り、捕手の宇佐見と大城も連勝中のチームを盛り上げています。

これまでFA選手、助っ人外国人に頼りきりだった巨人が若手を使いだし上昇気流に乗りました。
私はキャンプ前から「功労者の村田修一を解雇して、問題児ゲレーロを獲得するのは愚かだ」と指摘してきました。
参考記事:2018年のセリーグ順位予想(2018.1/7)

巨人と阪神以外のチームを応援するファンなら、全員がゲレーロや森福を獲得して喜んでいる巨人ファンを「あほやなあ」と思いながら見ていたと思います。
野球をわかってない。
チームが一丸とならないといけないのに、功労者を切り、外様をレギュラーに据える。
これじゃチームは団結しないと思います。
「団結しないでも巨人は力づくで勝てる」という意見もあるかと思いますが、私はそうは思いません。

今の巨人が団結してるかどうかは私は知りません。
カープは団結していると思います。
丸の数字が凄いのだって前後にキクと誠也がいるからですよ。
誰かがミスしても誰かがカバーする。誰かが打てなくても次の打者がカバーする。これがカープの野球。優勝するチームの野球ですよ。

若い力が脅威なのはチームの団結が若い力を伸ばすからです。
強い時の巨人は小笠原とラミレスが坂本と長野を育てましたし、阿部慎之助がルーキーの時は松井と由伸がいたんですよ。
今は岡本が打線の中心にいますが、内野には坂本がいて、チームの中心には菅野がいます。
打点を挙げているのはマギーや亀井ですが、その時ホームインしているのは吉川尚輝なんですよね。7月打率.323。

若い人を使えば育つわけではありません。
若い人を使ってチームが勝てば若手は育つんです。
自信をつけます。

今の巨人は前回の巨人とすこし様子が違います。
坂本はいませんが、亀井やマギーを中心にチームが団結しているように見えます。
こういうチームは怖い。
澤村カミネロが若手の活躍をフイにしたり、ゲレーロが個人プレーばかりしていた頃とは別なチームのように感じます。
チームが団結し始めているのではないでしょうか。←想像
こういうチームは手ごわいですよ。

だから今こそ大瀬良大地なんです。
相手の精神的支柱をぶっ倒して、
「ああ、やっぱ広島には勝てないのか」
と巨人に思わせないといけない。

完膚なきまでぶっ潰せとは言いません。1対0で勝てばいい。
大瀬良が疲れているのも知っています。
ペナントレースがまだまだ半分なのも知っています。
ここで全力を出すべきでないというご意見も理解します。
しかし「大瀬良大地がエースになる試合」は明日かもしれないです。
8回無失点以上の「結果」を求めたい。大地に。
それが無理ならカープのエースはジョンソンのままです。大地は2番手。
こちらも誠也がいないんですが、明日は大瀬良の力で菅野を倒すんですよ。
いま菅野にガチンコで投げ勝てるエースは誰だろう?
菊池雄星くらいか?
岸孝之も今年は非常にいいですね。

明日この3人と肩を並べようぜ。大瀬良大地。