[妄想交渉]巨人vs田沢純一

この物語はフィクションです。
今日もよろしくお願いします。

RRR、RRR、RRR

田沢純一
はい、田沢です。

巨人スカウト
ああ、こちらは読売巨人軍。
田沢さんですか?

田沢
え? 巨人さん?
はい私が田沢です。

巨人
いやあ、繋がって良かった。

田沢
日本の巨人さんですよね。

巨人
そうです。球界の盟主ですよ。
嬉しいでしょう。

田沢
いや別に。
何か御用ですか?

巨人
田沢さん、あなたわが巨人軍のために投げてみませんか?

田沢
いいえ結構です。
ご用件はそれだけですか?

巨人
それでは後日契約書をFAXしますので、内容を読んでおいてください。

田沢
ちょ、ちょっと何です?
私は巨人さんには入団しませんよ。

巨人
え? (困惑)
いま何とおっしゃいました?

田沢
私は巨人さんに入団しません。

巨人
ええ!?
そんな選手が福井君以外にもいたとは・・・驚

田沢
誰ですか?福井?済美の?

巨人
いえ。こちらの話です。
田沢さん、あなた本当に巨人に来るつもりがないのですか?

田沢
はい・・・というか、あなたルールをご存知ないんですか?
まず私は2年間NPBでプレーできない。それにドラフト指名も必要なんですよ。

巨人
そんなことを気になさってたんですか。
大丈夫。NPBのルールは全部わが巨人軍が作ったものです。
あなたが来てくれるならいくらでも書き換えます。空白の1日も使えます。

田沢
今の巨人さんにそんな力は残ってないでしょう。

巨人
失礼な! あなたの意思次第でNPBのルールなどどうとでもなります!
あなた、もう一度上原投手とチャンピオンリングを獲りたくないのですか!?

田沢
なんかそれもズレてるんだよな。
とにかく私はNPBに入団する資格もないし、興味もありません。
あなた方が作ったルールじゃないですか。

巨人
ルールは大丈夫ですって。
我々は高木京介だって復帰させたんです。ご安心ください。賭けてもいい!

田沢
頭おかしいんじゃないですか? 反省してないでしょ・・・
ところであなたは私の今シーズンのボールを見てくれましたか?

巨人
いいえ。だって日本のテレビでやってないんだもん。

田沢
そんなんでよくスカウトが務まりますね。

巨人
ワールドシリーズで優勝した場面を何度も見たから大丈夫ですよ。
上原君もそれで獲得したし。

田沢
私はそんなおっかないチームに行きたくありません。
どうせちょっと打たれたらポイ捨てされるのが目に浮かびますよ。

巨人
そんなことしません。
江藤だって二岡だってちゃんと面倒を見ています。

田沢
村田さんはどうなるんですか!

巨人
あの人も将来、日本テレビの宮本和知さんと入れ替わってもらう予定です。

田沢
とにかく私はこっちに来た時からアメリカで引退する覚悟でした。
NPBの世話になるつもりはありません!!

巨人
そうですか。あなたみたいな方は初めてだ。
私達にシッポをふらない日本人がいるなんてちょっとしたカルチャーショックですよ。

田沢
あほか。

巨人
今日は一旦失礼します。
しかしあなたはきっと巨人に入団することになるでしょう。
あなたのグローブをネットで売るだけでも巨人軍にはメリットがあるんだ!

田沢
本当に反省しないのね。