10安打で完封負けの思い出

2024.4.6(土) 

広島 0-4 中日 マツダ 

カープが10安打して完封負け。

素人の皆さんは「そんなことあるの?」と驚かれるかもしれないが、実はプロ野球ではけっこうあります。

「10安打完封」私の体感では2年に1度くらいある。継投含む。カープだけじゃなく12球団で2年に1度。もっとあったらごめんなさい。

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10安打されて完封勝利

最近の先発投手は100球で降板しますが、昭和の投手は130球くらい投げるのが当たり前でした。

10安打されて完封勝利を得意としたのがカープなら北別府学。西武なら東尾修

この人たちは「粘りのピッチング」が身上で、走者を出しながら要所を抑えて完投するのが得意技でした。

要するに走者なしではテンポ良く投げて、走者が出ればシュートでゲッツー。

 

北別府が10安打されて完封勝利したことは一度もなかったかもしれないが、10安打完投や8安打完封は日常茶飯事でした。毎週やってました。

日本記録は新浦壽夫の13安打されて完封勝利です。1989年大洋vs巨人戦。産経新聞

この時の新浦は38歳。「もう代えてくれ」と思ったそうだが、古葉竹識監督が「行けるとこまで行け」と引っ張ったそうだ。

そう言えば大野豊にパームボールを教えてくれたのは36歳の時の新浦壽夫です。

 

巨人の西本聖も1981年の日本シリーズで13安打完封勝利を達成している。※週刊ベースボール

西本は1983年の日本シリーズで「フライアウト0個」での完封勝利も飾っている。※ベースボールキング

三振とゴロだけで27アウトを取って完封したという意味だ。令和の諸君、昭和の野球はおもしろいだろ。

 

今、令和6年のこの時間、大谷翔平&山本由伸のチームが鈴木誠也のチームと戦っているらしい。

でも私は見ないよ。小園と坂倉を育てるのに忙しいから。

 

敗因は坂倉

昨日10安打して完封負けした令和のカープ。

点が取れなかったと言いますが、私は涌井秀章の術中に見事にハマったと感じています。

昨日の涌井は打てるタマがありませんでした。四隅というより「二隅」を徹底的に突いてきた。インローアウトロー。

そこにカットとチェンジアップを投げ続け、バッターが打たない時にはど真ん中でスッとカウントを取る。見事なお手前でした。

 

涌井も37歳。6回になるとタマがちょっと高くなりました。

6回裏2死3塁で6番坂倉レフトフライ。

腰砕けでみっともない打撃でした。

木曜日に村上宗隆の打撃がスカタンだと批判したので、公平に坂倉将吾も批判します。

今の坂倉の打撃は手が早く出て腰が引けている。あの打撃では一生ホームランを打てません。

広島寄りのアナウンサーは4回裏の坂倉のヒットを「芸術的」と言いましたが、私に言わせれば小手先チョンです。内容と未来のないバッティングです。

 

坂倉は8回裏の2死満塁でもボール球を2球も振って空振り三振。

あの場面、フォークが来るのは見え見えでしたし、相手投手のコントロールも暴れていた。なんでこちらがボール球を追いかけなければならないのか。

 

守備でも試合を決めた中日・細川のツーラン。

2死1塁で「一発だけはダメ」という場面で一発。

坂倉はインハイに構えるが、ハッチのストレートが真ん中ドカン。

素人が見るとハッチの失投。

だけど私は「なんでそこで初球インハイなんだ」ということ。

「細川は右投手のインハイが苦手」

「相手の裏をかく積極的なリード」

全くダメ。昨日のハッチはインコースがことごとく真ん中に寄っていたので、事故の起きるリードでした。

 

去年もそうでしたが、今年も坂倉のリードと配球には

「もっとしっかりしろ」

と言いたくなる場面が多い。

去年は仕方ない部分もありましたが、今年はもっと自分を出せと言いたい。

3年前の坂倉のリードを私は絶賛していました。

細川インハイはたぶんデータ通り投げただけ。

坂倉は「ハッチの球数がかさんでいたので、イチかバチか1球で仕留めたい」と考えたのかもしれないが、1球で仕留められたのはカープの方でした。

5回表でまだ3点差ですが、あの一発で試合を諦めたカープファンも多かったんじゃないですか。

 

本日のゲームプラン

なんで5回3点差で試合を諦めないといけないかと言うとカープが打てないから。これに尽きる。

ハッチは5回3失点100球。初登板で及第点。坂倉がドジらなければ5回1失点でした。

大道温貴が登録抹消。ニュースなし。ベンチ外の日々が多く体調が心配。

森下暢仁。二軍で6回2失点。立ち上がりはイマイチでしたが、後半にキレが増すあたり、さすが先発投手だなと感じました。

森下が来週一軍で先発しようと思えばできるし、もう1週間延期してもいい。その判断は本日一軍で先発する黒原拓未の出来次第です。

今日黒原が勝てば来週も黒原。ダメなら森下。

 

中日は中田翔が負傷交代。たぶん一塁ゴロの守備の時にハムをやったっぽい。

解説の山内泰幸は中田がハッチの抜け球をセンターフライした時、「打ち損じましたね」と言いましたが違います。中田は手首を返さずワザとセンターフライを打ちました。1死3塁だったから。

中田は1打席目と3打席目は走者なしでホームラン狙いでした。2打席目は走者3塁なので手首を返さないコンパクトなミート打ち。中田ってそういうことをしてくる打者です。

1戦目の細川のライト前ヒットも同じです。中田のようにコンパクト打ち。今年の中日はそういうことをやって来る。

 

今日のスタメンマスクは当然坂倉。

打撃もヘボいし、守備もヘボい。坂倉がしっかりしないとカープは負けます。試合の勝敗を左右するのは坂倉です。

緒方孝市が坂倉の打順を固定しろと言ってますが、それがなかなか難しい。だって小手先なんだもん。

とにかく今日は坂倉が黒原をしっかりリードしろ。

中田がいてもいなくても5回零封してもらいたい。

中日で当たってるのは左の三好、大島、周平あたり。ここをカットボールでしっかり抑える。

中田、細川には一発厳禁。足が遅いのでヒットなら何も出来ないよ。

 

今日の相手は右投手のメヒア。柳や涌井よりは打てるだろ。

黒原が粘っていればメヒアが崩れる。昨日のハッチも良かったんですよ。涌井が崩れないから崩されただけです。

 

昨日の末包昇大。二軍で3打数0安打。見ていませんが復帰間近か。

一昨日の内田湘大。二軍で5打数0安打4三振。5打席で10回以上空振りしました。まるで去年のうっちーに逆戻りです。どうしたの?