1番秋山と2番野間のシブ味

2024.9.1(日) 

広島 5-1 ヤクルト マツダ 

1回表と2回表を玉村が20球で6者凡退。

すると3回裏、小園の2点タイムリーでカープが先制。

5回を終わって2対0。完全にカープペースの試合でした。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

 

高梨中村vs小園海斗

ヤクルトの先発高梨はまあまあいいタマを投げていました。

高梨も昔はまあまあ「カープキラー」でした。昨日も真っすぐが走ってました。

アホだったのはキャッチャーの中村悠平かもしれない。なんで2死23塁で小園にストライク投げるの? 死にたいの?

 

3回裏0対0。2死23塁、投手高梨、打者小園。

小園は2死23塁で変化球を2球見逃し、カウント1‐1。

小園と言えば初球攻撃? ハァ?

小園が一打席一打席でいつも何を考えているか? 素人の皆さんも小園の気持ちになって考えてみてください。

この場面、小園の頭にあったことは

「一発でタイムリーヒットを仕留めたい」

ではありませんよ。完全に違います。

 

この場面、小園の頭にあったことは

「最低でも2死満塁で末包さんにまわしたい」

です。100%間違いありません。小園に聞いてみろ。オレは聞かない。聞かなくてもわかってるから。

 

小園はまさか2死23塁で自分にまともにストライクを投げてくる投手がいるとは思ってません。

玉村も好調。坂倉もノリノリ。明日は移動日なのでリリーフもじゃぶじゃぶ出てきます。

ハッキリ言って1点勝負。先制した方が試合に勝つ。

1塁が開いている状況で1点勝負。セリーグ最強打者の小園にストライクが来るとは誰も思ってません。

 

そこで1球目が抜けたボール球。2球目が真ん中のフォークボール。

小園は2球目のフォークを打つ準備もしていましたが、この球を打てば50%の確率でしかヒットできません。50%の確率でアウトにもなります。

0対0の3回裏。小園は80%以上の確率で「繋ぐこと」を選択しました。自分で決めたきゃ小園は2球目のフォークを打ちに行ったはずです。

 

んで3球目も真ん中にフォークが来ました。

2球もストライクを投げられちゃ、そりゃ打ちます。

小園は控えめにセンター返し。引っ張れば大きいのも狙えたんですが、今年の小園はこういう「アウトになりにくい打撃」を選択することが多いです。マジメだねえ。

 

阿部慎之助vs佐藤輝明

2位の巨人も負けない。雨の甲子園でいつコールドゲームになるかわからない。

7回表1対1。無死1塁。打者吉川。サードサトテル。

6番吉川はサードにセーフティバント。佐藤のエラーで無死13塁。

続く7番は門脇。2球連続スクイズ失敗の後、センター前にタイムリーヒット。門脇は西から1打点。打率もアップしました。

データ野郎の皆さんは「門脇は西勇輝に相性がいい」とか言ってりゃいいと思います。失笑です。

 

続く8番小林も露骨にサード狙いのスクイズ成功。意表も何もついていません。甲子園のファン全員が「初球から来るんじゃないか」と思っていました。

8番小林で見え見えのスクイズ。恥ずかしないんか、阿部慎之助。

だが見事に引っかかった佐藤輝明。間に合わないホームにメチャクチャぬるめのグラブトス。

フォースプレーでもセーフになりそうなグラブトスでした。現実はタッチプレーです。

1塁へ投げれば打者走者は確実にアウトにできました。何を考えているのかね、佐藤も岡田も。

2年前、佐藤をサードにコンバートしたのは岡田です。私は無理に決まってると言いました。

 

佐藤のエラーにキレた岡田はまたも「負けてる展開」で桐敷と石井を投入。

岡田は勝ってても桐敷と石井大智を出すんだろ。なのに負けてても桐敷石井。どうせ今年でやめるから関係ないのか。

阪神はまた雨の日にカエルユニで試合をやってましたね。カエルユニだと踏みつぶされるぞと言ってるのにね。

 

1番秋山と2番野間

私が言いたいことは「小園が打った」「門脇が打った」「小林がスクイズを決めた」という結果ではありません。

そこにどんな狙いと目標があったのか?

そしてそれをどのような確率で成功させたのか?

と言いたいのです。

小園は8割。小林のスクイズは3割。門脇なんて論外です。タイムリーを打ったって私の評価はダウンします。

 

小園の2点タイムリーでホームインした走者は「玉村と秋山」です。

1死1塁で1番秋山。秋山の狙いと目標は「最低でも1死1塁」を作ることでした。

この1死1塁とは「走者を入れ替えて1死1塁を作ること」です。1塁走者玉村の時、打者秋山が三振して1死1塁なら何の意味もありません。これは完全に「門脇状態」です。

秋山の狙いと目標は「最低でもゲッツー崩れで1死1塁、2番野間」を作ること。その時の1塁走者が秋山で残ることでした。

この打席の結果を言えばフォアボールでした。

高梨は秋山に引っ張らせたくないと思ったのか、外角にカットボールを集めますが抜けてフォアボール。1死12塁。

 

ここで登場するのが2番野間。

1死12塁で野間の狙いと目標は「最低でも2死13塁で小園に繋ぐこと」です。

ん? 2死13塁? 2死23塁じゃないの?

ええ。2死13塁で合ってます。私と野間と新井が考えている狙いと目標は「最低でも2死13塁。2死23塁ならラッキー」という感じです。

 

野間のミッションは

「低めストライクならゴロを打つ」

「高めストライクならヒットを打つ」

「ボール球は絶対振らない」

この場面で32歳のベテランが「見え見えの進塁打狙い」もダメ。甘いとこなら打ちに行くという姿勢を見せることも大事。じゃないと進塁打など打てないからです。

門脇は送りバントのためのバントをしています。

佐藤輝明も守備のための守備をしています。

秋山と野間は門脇や佐藤と決定的に違います。秋山と野間は何のために何をしているか、わかりますか?

 

秋山と野間は 勝利 のために 野球 をしているのです。

門脇と佐藤は自分のためにバントや守備をしているに過ぎない。

2番野間のミッションは進塁打を打つことではありません。あくまで進塁打はチームの勝利に向かう一つの方法。

2番野間はヒットを打ってもいいし、アウトになってもいい。1球ごとのプレーの中で、2番野間はその都度ベストの選択をしてよいのです。

門脇と佐藤はまだダメ。アホだから監督のサイン通り動かないといけません。 

私が2番中村奨成を嫌うのも同じ理由です。奨成もまだ「ヒットを狙う」以外の攻撃方法がありません。野間のように色々なことができない。

この打席で野間の結果は一ゴロでした。2死23塁となり小園に回りました。

 

私はこの時、唐突にドラフトの話を考えました。

もし西川史礁がカープに来たらどうなるか?

ドラ1で西川史礁を獲得すれば、それは西川を優先的に起用せざるを得ません。

4番末包は外せません。外すのは秋山か野間です。奨成と田村も西川史礁に弾かれますよ。

だから私は今年のドラフトでカープは外野手に行かないと思うのです。

だいたい外野なんて誰でも守れます。最初から外野手なんか獲らないで、ピッチャーやショートを外野にコンバートすりゃいいんですよ。

 

田村俊介vs松山竜平

とはいえ、秋山野間もいつまでも元気じゃいられません。

奨成と田村も一軍で使わないといけない。

来年からジワジワと世代交代が始まりそうです。

奨成はパンチ力を見せ始めました。田村はいったい何をやっとるんだ?

 

新井も新井です。田村をスタメンで使わないなら二軍で試合に出さなきゃ。

ベンチで見たり、代打で出たりは21歳の大砲がやる仕事じゃありません。

ベンチで見たり、代打で出たりする仕事は38歳の 松山竜平 にやらせなさい。

松山は代打適性がメチャクチャ高い。知ってるか、新井?

9月の優勝争いでベンチに入れとくべき選手は田村俊介ではなく松山竜平だと思います。中村貴浩も悪くないけどさ。