前編からの続きです。
2013年4月21日(日)マツダスタジアム、対巨人6回戦。
カード2連敗して迎えた3戦目。中村恭平(24歳)の粘投と代打前田智徳(41歳)のタイムリーでカープは試合を4対4の同点に戻しました。
8回表からはセットアッパー今村猛(22歳)が登板。今シーズンはここまで0勝1敗、防御率2.53
粘る今村
2012年の猛は144試合中69試合に登板。2011年も54試合。
今季はWBCに参加後、チーム20試合目で10試合目の登板。
プロ4年目で4月17日に22歳になったばかり。
リリーフ投手なのにライバル菊池雄星(21歳)より長いイニングを投げてます。2年間で180イニング。
今日も同点で登板。
猛も苦しいがノムケンも苦しいと思います。ゴメンよタケル、酷使して・・・
8回は走者を出すも無失点で切り抜ける。15球。
9回も当然回跨ぎ。寺内坂本阿部を11球で三人斬り。今日も今村26球。
一方の巨人は同点にされたので山口鉄也を温存。
8回裏は香月良太(30歳)、9回裏は高木京介(23歳)。層が厚いわね・・・
明日なき戦い
10回表にカープはクローザーミコライオが登板。結局猛もミコも同点で出しちゃいました。貯金が増えないはずです。苦笑
前田智徳が「夢の貯金生活」と語ったのは2006年。
私は前田健太の登場によってカープの暗黒時代は終わったと思っています。
そろそろ貯金が貯まってもいい頃ですよ。
10回裏、巨人はやっと西村健太朗(27歳)が登場。
この人も昨年69試合に登板。今季もここまで20試合中12試合に登板。
たいへんだねぇ・・・0勝0敗8セーブか。現在カープはチーム全体で8勝です。
西村は先頭打者3番廣瀬純(33歳)に死球。無死1塁。サヨナラの大チャンス。打席は4番栗原健太(30歳)。
しかし栗原は150kmシュートに詰まらされて痛恨のダブルプレー463。
ちなみにこの時の廣瀬の死球から5日後、廣瀬はある日本新記録を打ち立てます。後述。
11回表もミコライオ。
昨年はほとんど回跨ぎのなかったミコライオが早くも4月に回跨ぎ。
カープのリリーフ事情もかなり苦しい。苦しいが今だけ何とか頑張ってくれ。
ここまで来て負けたくないのよ。開幕3連戦を思い出してくれ。総力戦で0勝2敗1引き分け。
今節もホームで完全に力負け。8対1と2対0。
これ以上巨人に負けたくないのよ!
※過去5年の対巨人戦成績
2009年 7勝14敗3分
2010年 6勝18敗
2011年 6勝16敗2分
2012年 8勝15敗1分
2013年 0勝4敗1分
クローザーのミコライオ、11回表も三者凡退。4対4。
ベンチに残る野手は安部友裕(23歳)ただ一人。
苦労人の一撃
11回裏カープの攻撃は途中出場の6番石原から。セカンドフライ、ワンアウト。
7番梵フォアボール。1死1塁。
8番途中出場の丸佳浩。しぶとくゴロで抜けるライト前ヒット。走者梵は一気に3塁へ。1死13塁。
打者は中東(31歳)。
巨人バッテリーはクサいところを付きながら敬遠気味に中東を歩かせました。ゲッツー崩れでもサヨナラなので巨人は満塁策を選択。
1死満塁。一打サヨナラ。
1番ミコライオに代わりましてバッター松山竜平(27歳)、背番号37。
ここでノムケンは最後の野手安部友裕を三塁走者の代走に送る。
松山竜平は今季ここまで打率.255、1本塁打。
スイング軌道はめちゃくちゃキレイなのに、何故か結果が出せずプロ6年目のシーズンを迎えています。
昨年は同じタイプの後輩岩本貴裕(26歳)にすっかり差を開けられてしまい、捲土重来を期す今シーズン。
西村も回跨ぎ。微妙な制球力が落ちてきた。
初球、ど真ん中のスライダー。見逃してストライク。振れよ、まっちゃん。
2球目は150km。外角ボール。
阿部と西村は当然ゲッツー狙いです。
次は外角シュートか内角スライダーになる可能性が高い。
3球目はそのどちらでもない外角のスライダーでした。阿部のリードは今季冴えてますよ。
若い松山は見事に引っかかる。ボッテボテ。
しかしこのボテボテがなんかイイとこに転がる。
ピッチャーと一塁手のちょうど真ん中にコロコロコロ・・・
走れ、マツヤマ!
カープで一番足の遅い松山がまさかの内野安打!カープサヨナラ勝ちぃーーー
松山って苦労人なんですよ。プロ6年目。
足も遅けりゃライトしか守れない松山。肩も普通。
要するに打つしかないわけです。松山がプロで生き残るためには。
昨年は天谷と岩本がブレイク。ドラフト1位も高校生の外野手。
がけっぷち外野手の鈴木将光は2三振でした。迎祐一郎も3タコ。松山竜平はボテボテのサヨナラヒット。生き残る選手と残れない選手の差ってほんのちょっぴりなんですよね・・・
あの名言が初登場
巨人戦初勝利はベンチ入り野手が全員出場して、今村ミコライオに4イニング投げさせての延長戦。
んでボテボテ安打でやっとこさギリギリ勝利。
宇宙戦艦ヤマトと白色彗星帝国くらいの圧倒的戦力差を感じますね。←古い
まあいいじゃん。最後に勝ったのはヤマトですよ。
お立ち台は松山竜平。
アナ「打った瞬間の手応えはどうでしたか!?」
松山「正直ヤバいと思いました。笑」←ドヤ顔
松山「サヨナラヒットは初めてなんでホントに嬉しかったです」
松山「この勝利でノッていって・・・絶対優勝しましょう!」
そして・・・
松山「鹿児島のじいちゃん、ばあちゃん。今日オレやったよ!」
マエケンとエルドレッドが故障離脱した翌日、カープは連敗を止め、若手が高らかに優勝宣言。
いいんじゃないですか。
松山竜平の鹿児島発言は梵英心の発案だそうです。今年の梵はなんかちょっとアツいですね。さすが選手会長。
鹿児島発言はぜひともシリーズ化しましょう。笑
前田は軽傷?
今日登録抹消されたマエケン(25歳)ですが、チームに帯同して来週はまた先発登板する予定だそうです。
エルドレッド(32歳)は全治2ヶ月。ニック(30歳)もまだ戻れない。
ソコロビッチ(26歳)を昇格させる日も近いでしょう。
4月24日、ヤクルト戦で前田智徳(41歳)が死球で右手骨折。登録抹消。全治3ヶ月。
前田「長い間お世話になりました・・・」
カープいばらの道はまだまだつづく...
4月26日、中日戦で廣瀬純(33歳)が15打席連続出塁の日本新記録達成。