今日はカープのネタがないので、先週あった「プロ野球界のできごと」をあれこれ考察します。
テーマは魚雷バット、日本ハムの動画撮影、前田健太、西川龍馬など。最後に中日戦のゲームプランをやります。
まず最近流行の魚雷バット。NPBでも5月以降導入容認の方向らしい。日刊スポーツ
いいと思います。カープなら二俣翔一みたいなバッターに合うんじゃないかな。
ウイングフライト
MLBの魚雷バットが日本にやって来る。
またメジャーのパクリか。NPBには創造力もプライドもないんか。
一昨年、阪神の佐藤輝明がシアトルのドライブラインで自主トレした話が話題になりましたが、あれも私は少し寂しかった。
佐藤独特の「野生スイング」を理論的で科学的な「画一的スイング」に改良するという。野性味を捨てて他人のマネをするという。
翌年、画一的スイングの佐藤はほぼ プロ入り最低の成績 に終わりました。
今年の佐藤は出足好調ですが、どうなることやら。カープ戦では11打数1安打7三振でした。
おっと本題は魚雷バットでした。
メジャーリーグの最新兵器みたいに言われている魚雷バットですが、実は魚雷バットは日本にも 40年前 からありました。証人は松井秀喜です。※デイリー
私も覚えてます。私が見た魚雷バットはSSK社の「ウイングフライト」という金属バットでした。※SSK
ヘッドが細くて芯が太い。よって振り抜きが良いと評判でした。
松井は「使ったことがある」と言ってました。私はあまり好きじゃありませんでした。
なぜなら「魚雷バットは当てやすいが飛距離が出ない」というイメージだったからです。スイングは速くなるけど、なんか飛びませんでした。
佐藤輝明が使えば三振が減ってホームランも減るかもね。
二俣が使えば長打が減って単打が増えるかも。二俣ってストライクボールのジャッジが少しだけ早いから、スイング速度が上がればもう少しボールを待てるようになるかもしれません。
日本ハムの動画撮影
続いて日本ハムが「インプレー中の動画をSNSにアップすることを禁止します」と語った件。
これはNPB12球団が「放映権」を購入してくれたテレビ局やDAZNに配慮したものです。
NPBは元々次のことを禁止していました。
「ファンが現地で自分のカメラで撮影したインプレー中の動画を、ファン個人のSNSに公開すること」
12球団足並み揃えて「アウト」でしたが、先週日本ハムの新庄監督が「せめてハムだけでも解禁しようぜ!」と言いました。
でもハム球団は「やっぱりそれはダメ」と公式発表しました。
動画のライブ配信が「アウト」なことは素人にも理解できますが、
「録画したものを試合後に、個人のSNSにアップするくらい構わないじゃん!」
というのが新庄の提案でした。※産経新聞
私の感想は
「新しいこと好きの新庄らしい。いいぞ行け行け、日本ハム」
でしたが、結局昨日ハム球団は「動画のアップはダメ」とNGを出しました。
なんでダメかと言うと、野球のプレー動画はライブ中継以外にも高い使用価値があるからです。その日の夜のプロ野球ニュースやシーズンオフの珍プレー好プレーでも高い利用価値があるからです。
例えばフジテレビがヤクルトvs広島のインプレー中の動画の放映権を持っているとします。
とある日の神宮球場で二俣翔一が奥川恭伸からホームランを打ったとしますよね。
すると中国放送RCCが地元のローカルニュースで前田智徳に二俣翔一のホームランを解説させたい。そんな時、RCCはフジテレビに「映像使用料」を支払わないといけません。
これがけっこう高額みたいで、サッカーのワールドカップなんかは「6秒で1000万円」とか聞いたことあります。これも20~30年前の話です。
もしもRCCがインプレー中の動画をネットから無料同然で拾ってこられるようになれば、高い放映権料を支払っているフジテレビが損するわけです。
ちなみにRCCのYoutube動画で頻繁に
「権利の関係上、お見せできません」
と流れるのも同じ理由です。
地上波テレビで1回だけの使用なら使用量は50万円だけど、何度も繰り返し見られるネット配信の使用料は別途500万円必要なのかもしれません。詳しくは知りません、私個人の妄想です。
とにかく上のような理由から日本ハムは「やっぱりダメよ」と発表しました。
ハムが純粋な野球ファンを無視したわけではありません。
ハム球団が恐れたのは無邪気な素人動画ではなく、このルールを悪用する「映像プロ集団の出現」を恐れたためです。
「素人はオッケーだけど玄人はダメ」という線引きができないため、ハム球団は素人もダメ、玄人もダメと決断しました。よくある話なのでファンの皆さん、怒っちゃダメよ。
今、NPBがファンに許可していることは「インプレー中の動画撮影」までです。現地のファンが球場でインプレー中の動画を撮ること自体は自由自在にオッケーです。
ダメなのは「自分が撮った動画を自分のYoutubeやインスタにアップすること」です。これがNG。
未確認ですが「自分が撮ったインプレー中の写真」はインスタにアップしてもたぶんOKです。てめえで確認してね。
マエケン
長くなったので急ぎます。
デトロイトのマエケンがリリーフで2試合連続失点。
現在のマエケンはチームで「敗戦処理より1個上のポジション」で投げています。カープで言えば中崎翔太みたいなポジション。
こないだは6点リードの8~9回にリリーフ投手を休ませるため登板しました。8回はゼロに抑えましたが、9回に走者をためて結局セットアッパーにマウンドを譲り降板。1回0/3、自責点3でした。
マエケンはかなり厳しい立場です。
詳しい状況は知りませんが、メジャーが厳しくドライだということは知っています。
マエケンがデトロイトで長年活躍した功労者なら温情も働くかもしれませんが、マエケンはデトロイトにクソほども貢献できていない37歳のベテラン投手です。
人格とかリーダーシップと言ってベテランを優遇するのは日本の美徳。アメリカにはそんなものないんじゃないかな…
マエケンが近いうちに DFA となる可能性は非常に高い。
DFAとはメジャーリーグ40人枠から外れること。マエケンは2年契約2年目ですが、2年分の給料さえ払えばデトロイトはマエケンをいつでも解雇できます。
そんときゃどうなる、前田健太?
メジャーで1年契約できるかもしれないし、ソフトバンクが年俸5億出すかもしれない。
マエケン本人はカープに戻りたい。私だってマエケンの面倒を見てやりたい。
だがカープの今日の先発はドミンゲス。二軍にゃ常廣と佐藤柳之介も余っている。遠藤斉藤も未来のエースで、18番は森下の背番号。
だからマエケン、負けるなマエケン。
昔のお前は「マケヘン」くらい負けず嫌いじゃなかったか。
今、マエケンがカープに戻られてはたいへん困る。秋山とキクの2000本安打を否定してる私ですから、マエケンの200勝優先起用も当然拒否します。
私にできることはまずデトロイトのマエケンを応援すること。
次にできるのは安い給料、例えば「年俸1億円の日割り計算」くらいでマエケンを獲得し、「中10日でローテの谷間起用すること」くらいです。
玉村や森翔平を圧倒できるなら、マエケンを中6日で回してよいが、アツと二人で5回3失点ならハッキリ言って今のカープには要らない。今のカープに必要な投手は坂倉と組んで7回2失点の先発投手です。
西川龍馬とゲームプラン
マエケンのせいで時間がなくなりました。
オリックスの西川龍馬が今、打率5割だそうです。32打数15安打。張り切ってます。
九里亜蓮も今季1勝目をマーク。2試合投げて14イニング。順調です。2ケタ目指せ。
本日のゲームプラン。
結局岐阜でデビューするドミンゲス。相手も新外国人マラー。
岐阜岐阜言ってるけど、球場どこなの? いつもの県営長良川球場でいいの?
地方球場ではご当地選手が優遇されます。
カープの岐阜出身選手と言えば佐々木泰と高木翔斗。以上2名。
2人とも二軍なので本日の優先起用はありません。中日はあるかもしれません。
カープは普段通りの左投手対策スタメンを組むでしょう。
キクがマツダでタイムリーをたくさん打ちましたが、その割に先週のキクは暗かった。弟子の矢野とも会話があまりなかった。
秋山やアツがスタメンにいないと寂しいのかな。だけど悪いがもうそういう時代じゃないと私は思う。
今日もファーストは堂林か。打順4~6番は堂林、末包、ファビアンの3人と思われます。
田村俊介は愛工大名電ですが出身地は京都です。岐阜での中日戦は愛知出身の堂林が優先起用されると思います。今週は磯村の初スタメンもあるかもしれませんね。