オリックスに移籍した九里亜蓮の補償が金銭のみと発表されました。
ネットのカープファンはブーたれてますが、私の感想は
これで良かった
です。
今から徹底解説します。
オリックスの29人目
オリックスがプロテクトできる選手は28名。
カープは「29人目の選手」を指名獲得することができました。
この29人目は一体誰だったのか?
スーさんの談話では
「欲しい選手はいた」
とのこと。※スポーツ報知
欲しい選手とはいったい誰か?
予想では 東松快征(19)、小木田敦也(26)、山岡泰輔(29) らの名前が挙がっています。
アンタなら誰を獲る?カープの支配下人数は68人。
アタシなら金銭のみ。もし内藤鵬(20)がいたとしてもアタシは獲らない。
広島カープの69人目
東松君も内藤鵬も将来性豊かな若者。
小木田と山岡は即戦力のリリーフ投手。
私が言いたいのは「この人たちが使えない」という意味ではありません。
「カープにも似たような選手がいるので、キャラがかぶっちゃう」と言いたいのです。
内藤と東松はまんま内田と斉藤です。日高や仲田もいる。
小木田と山岡タイプなんてもっとゴロゴロいる。カープは矢崎拓也まで放出してるんだよ。
そんな中で私は広島カープの69人目にオリックスの29人目を加える必要性をあまり感じない。
結果を見てから言ってるんじゃありませんよ。
10日前の記事で私は「金銭補償でいい」とキッパリ書いています。
九里を失った直後は気が動転して、
「金銭トレードで枠を空けてでもオリックスから人的補償を得よう」
と考えましたが、冷静になって考えると、ドラフト&スカウトに命を懸けるカープが巨人やソフトバンクのように安易に選手をポイ捨てることは球団ポリシーに反します。
よそから選手をかき集めてドラフト指名した若者を安易にクビにするのは巨人とソフトバンクのやり方です。
よってスーさんが外国人選手や育成選手のために枠を空けておくと言ったのは非常にカープらしい。
田中と上本をクビにしてオリックスの29人目を獲れと言ってるヤツは巨人とソフトバンクを応援すればよろしい。アイツらは1年単位で選手を入れ替え、補強をします。
田中と上本はスタメンでフル出場するためにチームに存在しているのではありません。彼らは「献身的なバックアッパー」としてチームに必要なのです。磯村も同じ。だから安易にクビは切れないのです。
鈴木健矢と高橋昂也
「いや、この時期に支配下68人なのがそもそも編成ミスだ!」
それはそうかもしれない。現役ドラフトで2人獲ったのは正直計算外でした。
だが、そうまでしてもカープは鈴木健矢を欲しかったのでしょう。
現ドラ2巡目で鈴木健矢を指名する時、支配下が69人になる可能性がありました。この時点ではまだ九里亜蓮の去就が不明だったからです。九里が残留なら支配下は69人になる予定でした。
カープはそれでも鈴木健矢を指名しました。活躍してくれると思いますよ。
そして現ドラ以前にも
「なんでこんなヤツに支配下枠を使うんだ?」
という選手がいました。中村奨成じゃありませんよ。
カープの支配下枠を圧迫している選手の名前はアタシの
高橋昂也
であります。今季9年目、26歳。
私は昨年二軍でヘロヘロ球を投げてる昂也君を1年間ずっと見てきました。
ノムスケの引退試合で見せた昂也君の炎の7球は確かにスゴかった。鳥肌が立ちました。※参考記事
だけど正直「ろうそくが燃え尽きる瞬間の最後の輝きか…」と思いました。プロ野球はあの7球を1年間続けないと生き残れない世界だからです。
オフの戦力外通告期間を私はドキドキして過ごしました。
カープはドラ2で左の凄い投手を獲りました。いよいよ昂也君の第二次戦力外通告待ったなしと思いました。
だが昂也君は生き残りました。私は喜ぶと同時に
「これで外国人選手の枠が一つ減ったな…」
とも思いました。
その後ドミンゲスと入れ替わるようにコルニエルが解雇されました。もう第二次戦力外通告期間を過ぎていたので日本人をクビにできないからです。
私はこっちのほうこそ編成ミスだと思いますがね。
育成選手と外国人
とにかくこれでカープの支配下選手数は68人でキャンプインします。
残った2枠は7月31日までの「保険枠」です。
ここに今年こそ新外国人をあてはめるのか、あるいは杉田、前川が名乗りを上げるのか。ラミレス、ロベルトにも期待しています。
カープには内田、斉藤、日高がいます。よって内藤、東松はキャラがかぶる。
カープには大道、杉田、高、益田、松本竜也がいます。小木田、山岡とキャラがかぶる。
金銭でよかったんじゃないの。
そして支配下枠がカツカツな理由はカープが高橋昂也に期待しているからです。
アンタが欲しかった人的補償を得られなかった理由はアタシの昂也のせいなのです。ごめんなさいね。