高校野球脳を鍛える実戦プレー問題集という本

イチローが引退した時、私はこんな記事を書きました。

イチローが語った日本野球(2019年3月23日)

とっても感銘を受けました。完全同意。言っちゃっていいんですよ、イチローさん。

交流戦で苦しんでいるカープにはもう一度、日本のスモールベースボールを思い出してほしいなあ。

左投手に右打者を送ると打率はアップしますよ。

でもその後の守りと走塁はどうするの?

野球はホームラン競争でも、ヒット数を争う競技でもありません。

安部に代えて小窪とか、野間に代えて長野とか。ヒットを打ってその後どうすんの? 走らんでジッとしててどうすんの?

 

イチローが言った「日本の野球は頭を使う面白い野球であってほしい」を実戦するのはわれらがカープの責務だと思いますよ。巨人なんぞに足で負けててどうすんの?

緒方監督、あんたも引退会見の時イチローと同じようなこと言ってましたよ。ユニフォームが汚れなくなったオレはオレじゃないって。

ったく。

長野のユニが汚れているか?

だから今日から野間を出せ。

 

ところで、イチローの会見に激しく反応した方がもう一人いらっしゃったんですよ。

高校野球脳を鍛える 実戦プレー問題集」という本を書いた人。田尻賢誉さん。

 

ハッキリ言いましょう・・・

 

この本、

 

めっちゃくちゃ面白いです。

 

全400ページのうち、およそ半分がベースカバーの話。

 

1死一二塁でショートゴロの時、ピッチャーはどこをカバーするかとか。

え?

マニアックすぎます?

んなこたありません。

 

「野間に代えて長野を出せ!」とか言ってる無邪気な方にぜひ読んでもらいたい。

守備走塁の話です。打って勝つだけが野球じゃないのです。

問題集の名の通り全120問のクイズ形式。

1問だけここに引用させていただきます。解答はコメント欄に書きます。

 

■問題72

1死一塁でショートゴロが飛びました。

ショートがダイビングキャッチ。

体勢を崩しながらも二塁に送球しました。

ところが、このボールがワンバウンドとなりセカンドが落球。

ボールをやや遠くにこぼしたため、セカンドは右手でボールを拾い、ボールの入っていない左手のグラブでベースにタッチしました。

一塁走者の足よりわずかに左手のベースタッチが早かった。

この時の判定はどうなるでしょうか? アウトかセーフか?