2024.3.13(水)
日本ハム 1-6 広島 エスコン
先発は根本と大瀬良でした。ともに持ち味を発揮したナイスピッチングでした。
大瀬良は3回無失点。150km台を連発してましたが、謎の連続四球などまだスタミナ面に課題が残っていそうな感じでした。
一方の根本君は4回3失点。ソロとツーラン。キャッチャーのリードにも問題ありました。
右偏重打線と二俣翔一
カープ打線は日本ハムの根本に対して極端な右打者打線を組みました。オープン戦に予告先発はないはずですが、情報が入っていたのでしょうね。
私はこういう幼稚な作戦が大キライです。青柳に対して左を並べたり、根本に対して右を並べたり、幼稚だと思います。
ところが昨日の試合では堂林がソロ、レイノルがツーラン。4回で3得点しました。右偏重打線が中途半端に機能しちゃったので公式戦でもやりそうな気がする。やだなあ・・・
6上本、4菊池、Dシャイナー、5レイノル、3堂林、9田村、2會澤、7二俣、8中村健
好投手の根本くんには絶対通用しないと思いましたが、結果的には通用しました。
左対策で入った上本、二俣、ケンティーは打ってないんだけどね。
打ったのは堂林のソロとシャイナー四球後レイノルツーラン。この人たちは左対策無関係のメンバーです。
昨日「2番キクはダメ。二俣の外野起用もダメ」と書きましたが、この日も得点には絡めませんでした。
キクは全部フライアウト。まあ走者ナシだから自由に打っていいんだけど、だったらキクを1番にした方が機能すると思います。
レフト二俣も無難なんですが外野手で使うメリットは少ない。ケンティーや久保の方が守りが良い。あたりまえ体操。
昨日のカープは日本ハムを6回までノーヒットノーランしてました。最初の1安打目が二俣の前に落ちたのですが、2死無走者で点差も3点。こういう時は打球を後ろに逸らしてもいいから突っ込んでほしいんですよね。ノーヒットノーランがかかってる時や、若い投手があっぷあっぷの時は味方を助けるプレーをしてほしい。
レフト二俣は突っ込みませんでした。普通にいつも通り「0対0の時の守備」をしました。外野手としてのセンスはまだ磨かれていません。
ついでに言うと二俣の内野守備はだいぶ上達しています。
サードでなら一軍の守備固めに出られるかもしれません。ショート守備もダイナミックになってきました。キャンプ前と後とで別人のようです。ショート二俣はケモノのようです。矢野っぽくもありますが、手足が長いのでメジャーリーガーみたいです。
セカンドファーストはまだ数が少ないのでこれから観察します。
カープは試合後半にも得点しましたが、右投手のマーフィーに対して足を使った攻撃や右打ちはゼロ。
走者がアツだったから足はなかなか使えないのですが、無死1塁のケースで二俣、ケンティー、久保修は全員ストレートをフルスイングで引っ張りにかかっていました。イヤなんですよね、ヒット打つだけのアホ野球は。
1戦目は打線の良い繋がりを見せていただけに、昨日いきなり若者たちにフリーに打たせる攻撃は雑だなあと私は思いました。
一軍残留をかけたテストだったのかもしれないけど、「ヒット打ったヤツが一軍」っていう考え方も私はキライです。幼稚だから。
日本ハムの根本悠楓
さて日本ハムの根本くん。3月31日生まれの20歳。
彼は昨秋のアジアチャンピオンシップで大活躍して一躍有名人となりました。
私も秋のアジチャンで初めて見ました。左サイドスローなのでリリーフ投手かと思ったのですが、新庄は先発投手として育成中。ロマンあります。
そんな根本くんの出身校は苫小牧中央高校。
そう。
我らの斉藤優汰の高校の先輩じゃあ~りませんか。3年生と1年生。知らんかったわー。
彼の持ち球はスライダー、フォークボール、チェンジアップ。たまにカーブ。
カウント球はスライダーしかありません。レイノルズには低めのフォークを見逃されてストライクを取りに行ったストレートをジャストミートされました。
キャッチャーの配球も安易でしたが、しっかり仕留めたレイノルはこれで開幕四番が決定でしょうか。
この根本くんが目標とするべき投手に
阪神タイガースの・・・
桐敷投手
をお薦めしたい。オススメです。
阪神の桐敷拓馬
桐敷拓馬。プロ3年目の24歳。
1週間前に私が今シーズンの阪神の戦力分析をした時に、
「阪神のリリーフは決して絶対的ではない。
桐敷以外の投手からは何とかチャンスを作れる」
と書きました。
これに「うん?」と引っかかった方も多いと思います。
「ひがさん、岩崎と桐敷を間違えてない?」と。
いいえ。間違えてません。岩崎とは対戦経験が豊富なので何とかワンチャンス作れると思います。得点できるという意味です。
桐敷の方は対戦成績が少ないことと特殊球を持ってることから、今シーズンの対戦ではとても苦しむだろうと見ています。小園でも簡単に打てないよ。
桐敷の特殊球というのが左のフォークボールです。
令和の今、フォークボールを投げる左投手はめちゃめちゃ少ない。
阪神の島本もフォークを投げますが決め球としての印象は薄い。島本の決め球はストレートの印象。
山崎福也もフォークよりチェンジアップ。ソフトバンク大関もフォークよりスライダーの印象です。
桐敷は左打者に対してスライダーとフォークを投げ、どちらでも三振が取れます。
んで右打者にはツーシームとフォークで決めに来ます。だから桐敷は右にも左にも投げられるのです。
昨年のカープは桐敷に対して公式戦6イニングで5安打0得点。
CSでは3回0安打無得点です。三振も7個くらい取られています。
小園に代打?
去年、桐敷から5安打したのは全部左打者です。カープの5安打は全部左打者。
「なんだ!桐敷って左に弱いのか!」
全くそうではありません。桐敷はむしろ左キラーです。
なぜ左打者が桐敷から5安打もできたのか?
理由は単純です。
桐敷が左打者の時に出てくるからです。
去年の桐敷は2番から始まる「野間秋山西川」のところで出てきました。
カープはこの3人に代打を出せません。だから野間や秋山が桐敷からヒットを打ったというだけの話です。
ちなみに5安打は全部単打でした。どこで調べたかというとここです。※データで楽しむプロ野球様
今年も小園や坂倉のところで桐敷が必ず登場します。
長打するのはなかなかたいへんなピッチャーですが、小園や坂倉になんとか仕留めてもらいたい。
この戦いに勝利したチームが阪神vs広島の直接対決を俄然優位に運べると思います。
新井は桐敷を簡単に出させないためにジグザグ打線を組んでるのですが、そのレイノルが昨日左投手のフォークボールを見逃して甘いストレートを一発で仕留めました。新井は喜んでると思います。
岡田彰布はカープが坂倉や小園に代打を出せないと思っていると思いますが、開幕直後に一度出してみてもおもしろいかもしれない。以後、岡田が桐敷を出しにくくなるかもしれない。
小園のプライドとかどうでもいいです。必死こいてチーム全員で勝ちに行く姿勢を見せるべきです。
私は今年の小園が数々の個人タイトルや日本記録を更新すると言ってますが、その小園に代打を出すんですよ。岡田コンピューターを狂わせるために。
小園に代打二俣を出すんです。コスモを燃やせ、二俣翔一。ボオォォォ!
チーム一丸、家族一丸とはこういうことじゃないのか。
桐敷が来る度、小園に代打を出すんじゃありません。小園に代打は桐敷と初対決の一発目だけ。あとは全部桐敷vs小園で行きます。
小園に代打はあくまでも阪神を混乱させる作戦です。