戦力分析シリーズの2回目は阪神タイガースです。
世間、特に関西では圧倒的に阪神が優勝候補でして、それも圧勝と予想する声が多いです。
確かに阪神は若くて強いです。だけどそういうチームが必ず勝つと限らないから野球はおもしろい。
今日はそんな阪神の強みと弱みを分析します。
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強み
阪神の強みは何と言っても強力投手陣です。若手ベテラン豊富に取り揃えております。
2022年のチーム防御率が2.67、2023年が2.66。そりゃ優勝候補だわ。
足を使った攻撃も巧みで接戦に強い。近本中野坂本のセンターラインも強固。今さらこんなこと書かなくても誰でも知ってる。
ハッキリ言って強いと思います。
もしも野球をやるのがコンピューターやスマホだったら阪神は強いです。プロスピ、パワプロなら阪神のステータスが一番高いでしょう。
弱み
阪神の弱みは油断と慢心ではないでしょうか。
「いや、選手たちは一生懸命だ。油断や慢心などあるはずがない」
と言われれば私に返す言葉はありません。
しかし事実として阪神は過去に連覇をしたことがありません。カープでさえ2回連覇してます。
巨人と並ぶ老舗の阪神がなぜ1度も連覇をしていないのか? その理由は大阪の地域性にあるのではないか?
大阪人は「がめつい」とか「セコい」なんて印象を持たれがちですが、実はあれ全部ギャグで言うてますからね。
「おばちゃん、それまけてえな」
というのは本気で値切ってるわけではなくて、「一応言うとかな損」という感覚です。店員さんとコミュニケーションを取って「会話を楽しみたい」ってところもあります。
本当は大阪人は
1個もらったら十分満足
なのです。大阪人は実は控えめなんです。
だから阪神も1回優勝したからもう満足してるはずなのですよ。
あとは慢心。
昔の阪神は弱いくせにチヤホヤされて満足してました。
今は親会社が阪急電鉄グループに変わっているので、その体質が改善されているかもしれませんが、大阪の阪神ファンやタニマチの体質はそう簡単に変わるものではないでしょう。
昨年の日本一で阪神の選手の年俸は軒並み倍増となりました。
■主力選手の契約更改2023
近本光司 1.7億→3.2億
中野拓夢 0.7億→1.5億
佐藤輝明 0.8億→1.5億
大山悠輔 1.3億→2.8億
伊藤将司 0.8億→1.6億
岩崎優 2.0億→2.0億
これだけ年俸アップすれば慢心して遊びまくるヤツが出てくるかもしれない。
人格者の大山悠輔にはその心配が無さそうだが、佐藤輝明はちょっぴりアヤシイ。
近本光司もかなりの人格者ですが1.5億も昇給したら性格が変わるかもしれない。それに近本が変わらなくても周りの人間が豹変する可能性もある。
岩崎優は複数年契約のため年俸据え置き。ポーカーフェイスの岩崎ですが、去年あれだけ大車輪で活躍して現状維持ならちょっとスネてるかもしれない。
全部私の妄想ですよ。そんなことあるはず無いに決まってますよ。
ですけど、昔の阪神にはちょっぴりあり得る話なのですよ。
昭和の話じゃありません。
わりと最近まで阪神タイガースの選手ってカープの選手の1/10しから練習してませんでした。
持ち上げて持ち上げて最後にズッコケるのが大阪人の基本。ノリツッコミの要領。
今年の阪神がズッコケる可能性はゼロではないと思います。
私はテレビゲームのステータスや過去の数字だけで順位予想をしないのです。人間心理も考察しますし、雨や風も計算してます。
今年の阪神が去年と全く同じ成績を残したらそりゃ強いでしょう。しかしプロ野球は人間がやるスポーツ。「e」の付かないリアルなスポーツ。そこに慢心はなくても疲労は必ずあります。優勝したチームって疲れるんですよ。
あと「佐藤輝明のスイング軌道が良くなった」と評判ですが、私は阪神の弱点は佐藤輝明と森下翔太だと思ってます。近本中野を抑える方法は無いので、森下と佐藤で切ればよいという考えです。
岡田監督も私と同じ考えですよ。佐藤と森下に期待はしてるでしょうけど計算には入れてません。だからノイジーとミエセスを残したんですよ。
佐藤が40本塁打してもそれだけで優勝できないのがプロ野球です。
順位予想
ということで順位予想。
結論を書けば今年の阪神は2~4位予想です。Bクラスもあり得ると思います。
1位カープは決定事項なので阪神の最高順位は2位となるのですが、私は3位4位もあると思いますよ。
理由は広島、巨人、DeNAも強いからです。中日、ヤクルトは少し落ちるというのが私の見立て。
今年は全球団が阪神をマークしてくるでしょうし、岩崎も今年33歳、疲れは必ずあると思います。
阪神のブルペンは数字を残してますが、ボールを見ると桐敷以外は何とか打てそうな気がしています。
阪神の先発も村上大竹はさすがに出来すぎでしょう。同じ数字を今年も残せるとは思えない。青柳がこのまま終わるとも思いませんけど。
期待の若手が大勢いると言っても、彼らが試合に出る時は主力がケガした時です。前川右京が試合に出る時は森下が出ない時。
門別啓人や高橋遙人も評判がいいですが、さすがにまだ一軍でフル回転はできないでしょう。
阪神が強いのは認めますが、去年のような独走にはならないと思います。
去年の8月9月に阪神が10連勝を2回やるまでは、セリーグはわりと接戦でした。
8月9月にケガ人の少ないチームが優勝するのがペナントレース。阪神ファンは選手層が厚いことを自慢するかもしれないが、グラウンドに立てるのは9人だけ。巨人のような選手層の薄いチームでもレギュラー9人全員が元気なら強いのです。