2021.3.9(火) オープン戦
阪神 6-4 広島 甲子園
強い。阪神はめちゃくちゃ強い。
どこが強いかって打線です。よく打つ。
どこのファンでも阪神の投手陣だけを警戒していたと思いますが、打線の方も脅威だな、こりゃ。
矢崎拓也はとても良い
結果と記録しか見てないヤツ、
プレーを見ずにスタッツだけでコメントしてくるヤツ、
何度も同じことを言わせるなよ。
序:矢崎拓也は良い。一軍で通用する。先発よりリリーフに適性がある。
結:矢崎は開幕一軍&毎日ベンチ入り。ビハインド要員。30試合50回5勝1敗。ERA3.80
「5勝1敗」は負けてる展開で出ていくため敗戦投手になりにくいって意味ね。わかるか?
いつもなら「プレー」を説明するが、今日はガキどものために「スタッツ」で説明してやろう。
昨日の矢崎は4回69球。8安打5失点2四球。新聞に載っとるやろ。お前らでもわかるやろ。
ストライクは37球、ボール球は32球。これは新聞に載っとらん。俺のスコアブックより。
矢崎にしてはボール球が多かったが、これは阪神打線のせいでもある。
阪神はボール球を全く振らん。これは厳しい。矢崎はよく粘ったほうである。
「矢崎5失点に吹いた(笑)」の人たちへ。
初回の2失点は矢崎の責任ではない。
1回表に無死12塁で誠也三振。松山ゲッツー。
このムードの中、矢崎は敵地・甲子園のマウンドに向かったのである。
1回裏。近本に四球は絶対ダメなのでヒット打たれるのは完全にOK。むしろ打たせろ。
近本左二塁打、糸原進塁打、マルテ意図的な内野ゴロ。1失点。
2死無走者。打者大山。
外角低めギリギリのスライダー。大山を片手にして泳がせた矢崎。グッジョブ。矢崎の仕事は100点。記録は左安。
5番サンズはカウント1-2から外角高めスライダーを中安。追い込んでいただけに勿体ないが矢崎なら上等の部類だろう。2死12塁。
6番佐藤。カウント1-2。ほれ見ろストライク先行。ここで2球連続低めの147kmストレート。2球ともボールとなりカウント3-2。中村奨成が安易なフォーク要求。佐藤君、これを泳ぎながら右安。1失点。
7番糸井は初球ストレートを強振。1塁線を破りそうな打球でしたがクロンの正面。好守備というより2死13塁でクロンは一塁ベースに付いていただけ。幸運でした。走者なしなら完全に2塁打でした。3アウトチェンジ。
どうかね、子供たち。
矢崎拓也は完璧な仕事をしているだろうが。
近本の左二塁打は相手が上手かった。矢崎は完璧。
マルテの時も前進守備を敷かなかったので1点はOK。矢崎は実際に内野ゴロを打たせた。
この日、矢崎は自慢のシュートを大山にしか投げなかった。もちろん手の内を隠すため。
大山は三遊間にうまく拾って打ちました。これも矢崎は完璧でした。捕れよ堂林。
5番サンズの中安は勿体なかった。コレだけが失投。矢崎の体をかすめて中安。弾丸ライナーでした。当たらんでよかった。ツイてるぜ。
6番佐藤。これは配球が悪い。佐藤を試したかったのか奨成?佐藤は泳ぎながら右安。矢崎はいい仕事してる。捕れよクロン。
2回裏は4者凡退。
梅野に四球はワザとやってるのだ。2打席連続ストレートの四球。計算ずく。
3回表にクロンの満塁HRで逆転。2対4。
3回裏の矢崎は阪神の上位打線2~4番を三者凡退。
お前ら学校で習っただろ。
「点を取った次の回、味方が逆転した次の回、ここを抑えるのが勝てる投手の仕事だ」ってな。
矢崎は三者凡退。糸原マルテを内野ゴロ。大山をシュートで内野フライ。
これが2021年の矢崎拓也だ。ガキども、お前らここを見ろ。
敗戦の責任は監督と四番
さすがの矢崎も4回表は疲れたのよ。文句ある?
ここまで矢崎は「3回4安打2失点。四球1」
昨日書いた私の期待値は「3回3安打1失点。四球1」見事正解。三振ゼロがシブいぜ矢崎。証拠記事
4回は菊池涼介のエラーが二塁打となり無死二塁。
木浪中安、板山左安、マルテ右安。ゴロピッチャー矢崎のストレートをセンターから反対方向に徹底した阪神打線。いつの間にこんなに「線」になったんだ? 何かおかしいぜ、阪神。
4回だけで4安打3失点。だから矢崎の合計は「4回8安打5失点」
4回は佐々岡と菊池涼介が悪いのである。矢崎は無罪。最も責任が重いのは鈴木誠也である。
中継ぎ投手を4回まで引っ張った佐々岡。大きなエラーをしたキク。無死12塁、無死23塁で中途半端な三振をした誠也。見逃しとハーフスイング。
1回表に1点取ってればチームは勝利して矢崎も責任投手になれました。それを誠也は見逃し三振。また内角を腰引いて見逃しました。松山は上手く拾ったんですがセカンド正面併殺。
コロナがなければ誠也は矢崎にたらふく焼き肉をおごるところでした。たく・・・
まあ真面目に言えば矢崎はリリーフ向きです。
0対0でまっさらなマウンドに立つより、味方が敵にやられた後で、静かに仲間の骨を拾う感じが矢崎っぽくないですか。
やっぱり敗戦処理&ロングリリーフですよ、矢崎は。出番のない日がほとんどなのに、毎日ブルペンで準備する仕事。苦労人の矢崎にピッタリです。
この矢崎を使えない、クビだ由宇だって言うヤツはこのブログに来ないでいただきたい。
矢崎は使えるのだ。敗戦処理で。
100万回言ってきたが敗戦処理投手はプロ野球の大切なお仕事。ナメてんじゃねえぞ、ガキども。
エースだけが仕事じゃねえ。森下だけがカープじゃねえ。
矢崎拓也も野間峻祥も白濱裕太もカープなのである。わかったかタコ。
阪神は強い
朝6時から説教しちゃった。てへ
ここからは真面目に書きます。
阪神は強い。
ひょっとするとカープより強いかも。
練習試合を何試合やってきたのか知りませんが、スタメンも代打もみんな打率4割台。
ヒット15本とか10打点のヤツがゴロゴロ。
何それ?カープの最多安打は一ケタでした。練習試合+オープン戦の数。
んでもっとスゴいのはボール球を振らないところ。
地味ですがコレは野球で最強の武器。ヤサタクの4イニングでボール球を振って助けてもらったのはたぶん1回だけですね。
それは新人の佐藤君がツーストライクから外のフォークを振ってくれた時。ツーストライク後にボールを振るのは仕方ありません。誠也でも振ります。
昨日の阪神は「追い込まれる前のボール球」を
1球も振りませんでした。
意味分かります?
一度も相手ピッチャーを助けてくれなかったって意味。
カウント1-1からの落ちる球に手を出してくれなかったという意味。
いくら柳田悠岐のスイングスピードが速いといっても
いくら杉山投手のストレートに球威があるといっても、
野球というスポーツは
ストライクを振って、ボール球を見逃すチームが最強なのである。
あたりまえ体操。
昨日の矢崎はほんの少しだけストレートが走ってなかったので、たまたま見逃せただけかもしれませんが、もし1年間チームとしてこれを徹底してくるなら阪神はかなり脅威です。
打撃コーチは誰だろ?新井の弟と北川博敏か。去年は井上一樹でしたよね・・・
言っときますが矢崎拓也のストライクボールはきわどいとこを突いてましたよ。
矢崎のシュートを阪神に隠したハンデはありますが、それにしても50球近く投げたカウント球で1球もボールも振らなかった阪神打線は超コワかったですね。
しかも巨人のような非力な流し打ちオンリーではなく、阪神はちゃんと引っ張って強い打球も打ててました。ピッチャー返しもできるうえ、近本はセーフティバントまでしてきました。攻撃パターンが豊富です。
投手陣はもちろん良い。
打線が弱いと思ってましたが、ボール球を振ってくれないと矢崎クラスでは厳しい。
阪神打線は意図的にやってるのかな? 私、非常に気になります。
その他、コルニエルなど
2番手はスコットかなーと思って見てたらコルニエルでした。一軍にいるの忘れてた。笑
失点したけど球威はありました。はよ支配下登録してやれよ。
コルニエルは調子のいい時はいい、悪い時は悪いで十分です。昨日はわりと「いい時」だったと思います。
島内。
150km連発で3三振。主力が引っ込んだ後ですからあまり評価はしません。
ヒットも四球も与えています。1イニング27球。ケムナや栗林からは1段落ちます。
塹江は完璧。
ハツヤノはまたファールで粘って出塁しました。頼もしい。
中村奨成。矢崎とコルニエルをリード。可哀相でした。笑
もっとコントロールいいヤツと組ませてやれよ。
配球は単純でしたね。真っ直ぐで追い込んでフォークやスライダーを投げたがる感じ。
まあオープン戦ですし何かの狙いもあるでしょう。キャッチングは上手いですよ。
西純矢。
2年目の好青年。ちょっと球種が少ないので先発は厳しいだろうなあと思って見てたんですが、5回を投げ切りました。クロンの満塁弾で普通の若者なら終わってるとこですが、西君はそこから立ち直りました。見事です。メチャクチャ難しいですよ。
5回無死13塁で100球越え。打者誠也。野球を知れば知るほどビビってストライクが入らなくなる場面。しかし西君は腕を振ってストライクを投げました。ボールは疲れてましたが闘争心は衰えていなかったです。将来が楽しみです。「今年活躍する」とまでは言いません。笑
マルテ。
大山と佐藤ばっか騒いでますが、マルテが一番好調です。スイングが力強いです。HR30発は打てないが二塁打を30発打ちそうな感じです。
新人佐藤君。
もっと荒削りかと思ったんですが、意外に打率が高い。まあ私の期待値は.240、18HRですけど。
解説の桧山と逆のことを言いますが、佐藤君は変化球が来てもストレートタイミングでそのまま打ちに行きますね。
普通の打者は片手を放したり泳いだりするんですが、佐藤君はバットをテニスラケットの面のように使って腕を伸ばしながら変化球を当てに行きます。NPBでこういう打ち方をする打者は見たことありません。ユニークです。6番なら怖いです。3番ならラク。
近本光司。
誠也の一本足打法の足の上げ方が小さくなってきました。
しかし誠也のレベルスイングは変わってません。誠也はアッパー気味のレベルスイングを目指しています。
昨日近本のレフト線2塁打を見て、誠也がやりたい打ち方はコレだなと思いました。今流行りの打ち方です。近本だけじゃなく、やってる人は多いです。右でも左でも。
佐々岡真司。
今日は失点した矢崎とコルニエルへのコメントが優しかった。すこし成長しました。
もともと二人への期待値が低いだけかも知らんが。笑
桧山進次郎。
昨日の解説で「高橋大樹君は後輩なんですよ。もう5年目くらいですか?エッ9年目!?」
冷たいぜひーやん・・・