昨日のドラマチックな田中広輔・満塁ホームランについては昨日記事を書きました。未読の方はそちらへどうぞ。
今朝は開幕2週間の新井野球の振り返りと、今季未対戦で首位カープに0.5差のDeNAベイスターズについて考察します。
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開幕2週間の戦い振り
新井カープは2023年の最初の2週間を8勝5敗で駆け抜けました。勝率.615
勝率も立派なのですが勝ち方も良い。特に私は新井カープの負け方が非常に良いと見ています。
新井カープの5敗のうち、先発投手が崩された試合というのがほとんどありません。
アホなデータ野郎に言わせればカープのQSは13試合中6試合。「QS率は46％やんけ！」となるでしょう。
私の中でQSできてないと感じた試合は4/4(火)阪神戦の九里亜蓮と4/16(日)ヤクルト戦の玉村昇悟の2試合だけです。
あとはだいたい先発が試合を作ってます。3/31大瀬良、4/2玉村、4/12遠藤、4/15床田も私に言わせれば内容は良い。アンラッキーなヒットや雨で難しいコンディションだっただけであります。
私が期待している坂倉将吾のリードもまだ試合を支配する領域にまでは到達していません。
おそらく坂倉はまだシーズン序盤ということもあり「各球団に餌を撒いている状態」なのだと思います。坂倉はもっとズバズバ攻撃的なピッチングもできるのですが、今はまだそれを隠しています。猫をかぶってキャッチャー初心者のふりをしています。勝負はまだ先だと考えているのでしょう。
リリーフ投手も健闘しています。
ヤクルト3タテはリリーフ陣の踏ん張りが大きい。
昨日も書きましたが「逆転のカープ」はホームランだけでは成立しません。中継ぎ投手陣の踏ん張りが「逆転のカープ」の呼び水です。
新井カープは戦前の予想通り、投手力が良い。捕手坂倉のリードも良い。
打線は水物でして、打てる投手は打てるし打てない投手は打てないものです。だから走者＋打者の2人がかりで相手バッテリーを揺さぶるのです。
昨日のヒーローには申し訳ないけど、私はショート小園、サードデビッドソンが基本オーダーだと思ってます。田中は時々スタメン。数で言うと年間40～50試合かな。
他球団の評価
さて2週間経過して、他球団の様子も少し見えてきました。
まずヤクルト。カープと6試合対戦して3勝3敗。カープが圧勝したみたいですが実は五分。マツダでも負け寸前まで何度も追い詰められました。高津はやはり手強いです。
村上が元気ないことと、塩見山田サンタナが出遅れて7勝6敗。粘り強いです。投手はヘボいが脇役がよく打ちます。
続いて阪神。2試合やって1勝1敗。クリーンアップがノイジー、大山、佐藤輝明。もし誰かが欠ければ代役は原口、森下、渡辺、近本あたり。ハッキリ言ってクリーンアップの層が薄い。
あと何度も言ってますが岡田監督には1年間戦う肉体的スタミナがないと思います。負け試合のコメントも辛辣すぎます。精神的スタミナも足りないのではないか。佐々岡カープもこれで失速しました。
中日。2試合やって1勝1敗。私は中日を2位予想しています。現在は5勝8敗の5位。私は今、立浪監督と中日ファンの忍耐のなさに呆れています。地力はあるので待ってりゃ勝てるのに、先に動いて自分でリズムを崩しています。四番石川も悪くないですが、監督がテレビで予告している場合ではありません。21歳の石川が不調に陥った時は、どうせまたすぐにメンバーチェンジするのでしょう。こんなチームが落ち着いて戦うことなどできないです。
巨人。3試合やって3勝0敗。戦前の予想通り最下位転落。「ざまあ見ろ」と言うほかありません。若者を育成せず梶谷井納を獲得したキリギリス野球の末路です。金城と相川、陽岱鋼とゲレーロも自業自得。私は5年前から言い続けています。
vsDeNA
vsDeNA。今季未対戦。現在7勝5敗でカープに0.5差の2位。
今年ずっと気になってたんですが、首位打者の佐野がなぜか1番を打ってますよね。3番宮崎、5番桑原。
去年までは1番桑原、3番佐野、5番宮崎でした。
これはオースティンが戻った時用の「1番佐野」なのでしょうね。3番牧、4番オースティン、5番宮崎とか。オースティンが3番かもしれない。
そうなると打線は強力ですが、足を使う気は一切なさそうですね。
今風のパワー野球。横浜スタジアムでやるには悪くないでしょう。
だが坂倉にとっては組みやすい相手になりそうです。坂倉の弱点はスローイング。投手vs打者の「1対1」に専念できれば坂倉はDeNAに相性が良いと思います。
んでDeNAでもう一人気になるのがトレバー=バウアー投手です。
昨日横須賀スタジアムの二軍戦で先発登板しました。
上はベイスターズ公式サイトの動画です。
バウアーは4回を無失点。故障明けのぶっつけ初実戦にしてはかなりスゴい球を投げてます。
動画には155kmのストレート、縦に鋭く落ちるパワーカーブ、いくつもの滑り方をする横スライダーが映っています。
投げてる球は確かにスゴいです。もし投手と打者が「1対1」で対決したらバウアーはかなり強いでしょうね。
だが不思議と負ける気はしません。
上の動画ではバウアーがノビノビ投げてるところしか映ってません。バウアーが打者との1対1に強いのはよくわかりました。
でも実際の試合でバウアーを止められないかと言ったらそうでもありません。
細かいセットポジションやフィールディングができないようだと突け入るスキはありそうです。日本の野球は1対1ではないからです。