鈴木誠也のカープ残留はあるかもしれない

昨日、支配下登録人数や鈴木誠也残留説を書いたら、さっそく各紙に関連記事が踊りました。

巨人が新外国人を獲得し、楽天とヤクルトの補強は終了とのこと。やっぱそうなるでしょ。

んで問題は鈴木誠也です。

私は鈴木誠也のことを隅々まで熟知しております。変態ですから。

私の「希望」は今年、鈴木誠也にメジャー挑戦してもらいたい。私の希望チームはフィラデルフィア=フィリーズです。

「予想」としては誠也の移籍確率は90%以上。そして残留の可能性が10%未満ですがあることはあると思います。その数パーセントの可能性について今日は説明します。


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誠也を取り巻く現状

鈴木誠也の価値はメジャーの中でもうなぎ登りです。

アメリカのビッグクラブが60億~100億円規模の提示をすると言われています。

ただご承知の通り、MLBは12月からロックアウトに入っており、メジャー選手とメジャー球団の交渉は一切が禁止されています。

これを受け、誠也本人は

「それはもう分かっていたこと。そんなに慌てて決めれるようなアレでもない。特に焦りもないですし、本当に今は自分ができることをやるだけです」ニッカン(2021.12.3)

と語りました。

誠也の代理人であるウルフ氏は

「キャンプはあくまでシーズンに入るための準備期間であって、球団もそこまで選手に大きな負担をかけたくないもの。3月中旬に(鈴木と移籍先球団が)契約したとしても、問題ない。何が起こってうまく対応できると思う」サンスポ(2021.12.31)

と語っています。

 

そんな中、昨日「USAトゥデイ」の記者が

「セイヤ=スズキはもう1年日本でプレーするかもしれない」

とツイートしました。ソース

彼の根拠は「選手会と球団側の交渉が全く進んでいないから」と記事にはあります。同記事の最後にも

「鈴木にカープ復帰の考えがあるなら、おそらく2月1日に他のメンバーとともにそれを実行したいはずだ。1月中にロックアウトに進展がなければ、鈴木は宙ぶらりんな状態で待つより、日本でもう1年プレーすることを選ぶ可能性もある」

との見解が示されています。

私の希望としては「早期決着による誠也移籍」ですが、この早期決着が起こらない場合、誠也がカープ残留を選択する可能性は数パーセント程度あると思います。

 

ロックアウトの原因と対策

ロックアウトが長期化した場合、誠也がいつまで決断を先延ばしできるのか?

ロックアウトは球団側のストライキみたいなもの。選手がするのがストライキで、球団がするのがロックアウト。

選手が折れればロックアウトはたちどころに解除されますが、それをしないのが訴訟の国アメリカです。現実に1994年8月から1995年4月までMLB選手会は7ヶ月間のストライキを決行しました。この年の個人記録は認められましたが、地区優勝は認められずプレーオフも中止になりました。

んでこれが初めてのストライキかと思いきや、MLBのストライキはこの時が通算5回目だったそうです。1972年、1980年、1981年、1985年。さすが訴訟の国。笑

 

今回のロックアウトの原因は選手の待遇を巡るものです。詳細はこちら。多くのメディアが「ロックアウト解除はキャンプイン直前の2月中旬になるだろう」と予測しています。と同時に「1月末までに解除されることはない」との見方も強い。

いくつかのメディアが「スズキはもう1年日本でプレーするかもしれない」と語る理由が「ロックアウト解除のタイミングが2月中旬予想だから」なのです。

 

誠也残留のストーリー

ここからは私の妄想ですが、11月に誠也がポスティング申請をした時点でMLBのロックアウトが長期化することは決定的でした。おそらく誠也はポスティング申請の時点で既に「2月中旬までは待つ」という覚悟を決めていたと思います。

誠也が残留する場合のストーリーは「2月中旬を過ぎてロックアウトがまだ解除されない場合」です。

メジャーリーグのキャンプインは投手捕手が2/15頃、野手は2/20頃です。一方日本のキャンプインは2/1。んで今年のカープの沖縄キャンプは2/15からです。もしかしたら誠也は2/15の沖縄キャンプに照準を合わせているかもしれません。なぜなら鈴木誠也は練習しないと病気になっちゃう男だからです。

 

12月の誠也はマツダスタジアムでチームメイトと自主トレをしました。1月の誠也は沖縄の自主トレに中日の石川昂弥を連れて行けず「ごめんな」と謝罪しました。ニッカン

去年の誠也は堂林、森下、石川昂弥らと沖縄で自主トレしてました。今年はどこで誰と自主トレするのか現時点では不明です。暖かい場所でトレーニングすることは間違いないでしょう。

んで例年ならば2月から日南と沖縄でキャンプイン。しかし今年の誠也はそれができない。アメリカで前田健太とトレーニングができたらいいが、手術後のマエケンはまだ激しいトレーニングができないかもしれない。

アメリカでも日本でも練習できないとなると2月の誠也は宙ぶらりんになるのですよ。あの練習の鬼が2/1から一人ぼっち。仲間と練習できなくなるのです。誠也がこれに耐えられるかどうか?

昭和のキャンプには「自費キャンプ」が珍しくありませんでした。契約更改がまとまらない選手が所属チームのキャンプに自腹で参加していました。今もそのシステムが生きていると思うので、誠也がカープのキャンプに自費参加できるならロックアウト解除を待つ時間は2月末まで延長できるかもしれません。

 

結論

MLBロックアウト解除は2月になることが濃厚。オープン戦は3月から始まって開幕戦は3/31。

MLBの開幕延期はかなり低確率。それを回避するために球団側は12月にロックアウトに踏み切ったのです。

誠也がカープで「自費キャンプ」をしない場合、誠也の移籍リミットは2月中旬かもしれない。

誠也が自費キャンプをする場合は、2月末まで待てるかもしれない。

誠也がカープに残留する確率は10%未満と予想します。

誠也の国内FA権獲得は最短で2022年5月。海外FA権は最短で2023年5月です。だから誠也が今年10月にポスティングしてもまだカープには移籍金が入ります。