金城龍彦と相川亮二を獲得した巨人がどうなったか知ってるか?

「2人ともレギュラーを取ってもらいたい」

これはジャスト7年前の2014年12月8日(月)、都内のホテルで入団会見を行った巨人軍・原辰徳監督(56)の言葉である。

相川「小林誠司君などに負けない自信がある」

金城「西本聖さんのモノマネに自信がある」

原 「井端由伸と4人で何とかカルテットを作りたい」

全て実話です。7年前、読売巨人軍はBランクの相川亮二(38)とノンテンダーFAの金城龍彦(38)をダブル獲得したのである。


(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

 

FA宣言は過去最少?

2021年のFA申請期間は明日12/7(火)まで。

熟考組の梅野、嘉弥真、千賀が残留表明。3年契約満了の中村悠平も残留。

そもそもFA市場の目玉と目されていた大瀬良、九里、宮崎はFA申請期間を前に早々に残留表明。日本シリーズ終了前に大型複数年契約を結んでいた。

2021年のFA宣言者はおそらく又吉克樹(31)一人となるだろう。1993年のFA制度導入以来史上最小人数。

 

これを受け、11/13のサンスポは「巨人がFA戦線に不参加。有望な選手の育成に注力」と報じたが、そんなのを真に受ける野球ファンは一人もいなかった。

巨人は必ず参戦する。それが例え38歳の控え捕手や代打要員であってもね。巨人軍のミジメな乱獲は歴史が証明しているのです。西川遥輝獲得調査はおそらく本気なんだろうねえ。ミジメだねえ。

 

2015年のセリーグ優勝争い

2015シーズン、原巨人のスタートは金城、相川を獲得し、高卒1年目の奥村展征(19)を人的補償でヤクルトに放出したことから始まる。

阿部慎之助(35)をファーストにコンバートし、2年目の小林誠司(25)を正捕手として育てたい。

内海(32)山口(31)のダブルテツヤがピークを越え、緩やかな下降線が始まった。

ここをカバーしてもらいたい若手が高木京介(25)や田原誠次(25)、ルーキーの戸根千明(22)と高木勇人(25)だった。前年9勝の大竹寛(33)はすっかり巨人にとけ込み、マスオさんのモノマネもしっかりファンに認知されていた。

 

2015年のセリーグは半分くらいの解説者が広島カープを優勝候補に挙げていた。

前年の躍進、新外国人クリス=ジョンソン(31)の評判も良い、2年目の大瀬良大地(23)とキクマルコンビ(25)が確かな実績を残した。エース前田健太(27)も健在だし、密かに福井優也(28)も復活への手応えを掴み始めていた。

そして上の主力6人の年俸を全部合わせても足りないんじゃないかというくらいの大物がカープに入団しました。

その男の名は黒田博樹(40)である。まさかまさかの男気復帰。

これでカープはイケる!

今年のカープは強い!!

誰もがそう思った2015ペナントレース。

開幕すると広島がいきなりズッコケる。緒方新監督と四番打者ヘスス=グスマンの確執。借金8。

序盤首位に立ったのがDeNA。筒香嘉智(24)と巨人から移籍のホセ=ロペス(32)。

後半飛び出したのが「ROB」を擁した真中ヤクルトだった。ロマン、オンドルセク、バーネットの外国人抑えトリオ。この年ヤクルトは貯金10で優勝する。

 

2015年の読売巨人

原監督は第2次政権で10年目のシーズンだった。

2014年オフ、オリックスの金子千尋(31)が国内FA宣言するもオリックス残留。

2014年も2021年並みにFA宣言者が少ない年だった。

2014年、動いたのは

・小谷野栄一(32)ハム→オリックス

・大引啓次(30)ハム→ヤクルト

・成瀬善久(29)ロッテ→ヤクルト

・金城龍彦(38)DeNA→巨人

・相川亮二(38)ヤク→巨人

の5人であった。

 

原巨人は2012~2014年までセリーグ3連覇を果たしていたが、2015年は補強がままならず苦しんでいた。

勝率5割前後で4チームが優勝争いをしている最中、あるヤクザが読売ジャイアンツ球場を訪れて「カネを払え」と暴れたため、巨人選手による野球賭博問題が発覚。

球団が慌てて選手スタッフ200人に調査をしたところ、巨人のギャンブル行為はチームの隅々にまで広がっていた。賭け麻雀、賭けトランプは一軍ロッカーで常態化していた。

挙げ句、原辰徳監督まで「150万円賭けゴルフ」と報じられた。ソース

また巨人と直接関係はないが、同じ時期にOBの清原和博氏に薬物使用の疑いがかけられた。本人は否定するが2016年2月に自宅で現行犯逮捕されている。

巨人軍の野球賭博事件に端を発する「選手間での金銭授受問題」はNPBで大きく問題視され、以後「円陣声出し」などのわずかな賞金や、裏方さんへの「ささやかなお礼」に至るまでNPB内の金銭授受は厳しく禁止されることとなる。巨人が悪さすると、いつも細かいルールを決めないといけなくなるので全く面倒くさい。紳士とは言わんから、せめて常識程度はわきまえてほしいものである。

 

そして賭博騒動が収まらない中、巨人は2位でペナントレースをフィニッシュ。

原監督は急遽退任。賭博問題に自分も絡んでたんだろうね。

現役選手の高橋由伸に無理矢理後始末を押し付け、さっさとトンズラ。

以後、広島カープ3連覇。

 

ほとぼりが冷めると監督復帰。丸と由伸が積み重ねたものを自分がゴッソリ全部もってっちゃうのがタツノリスタイル。これぞギャンブラー。勝負どころを知っている。

だが2021年に結んだ「3年契約」と「西川遥輝の獲得調査」は無謀だろう。

松原聖弥が可哀相なのではない。

八百板卓丸と秋広優人が可哀相なのである。

 

私はここに予言する。

原辰徳は3年契約を全うしない。

絶対に途中で辞任する。

早ければ2022年夏である。半年後。

辞任というのは「トンズラ」のこと。わかってっか、巨人ファン。笑