金丸のピッチングと末包のバッティング

2025.8.24(日) 

広島 5-4 中日 マツダ 

常廣がまたも連敗ストップ。借金10で4位浮上。

新井のアホ野球は4位が似合うが、中日もやっぱ5位の野球だねえ。

金丸君はものすごく良いタマを投げるけど、あれじゃあ5失点するのも当たり前体操だよ。今から解説します。

 

金丸のピッチング

金丸夢斗。5回6安打5失点。自責0、無四球。

カープとは初対戦。私も初めてじっくり見ました。

結論を言うと、彼のタマは超一流。メンタルも強い。

なのになぜ5失点したか? 長打を2発も打たれたか?

 

それは…

 

金丸が…

 

プロ野球を…

 

ナメている からです。

 

金丸は154kmのストレートを狙ったところに投げられるし、スライダー、カーブ、スプリットも自在に操れる。

金丸は関西六大学で無双しました。4年間で防御率0.83。4年生時は防御率0.00でした。

なのに金丸はプロで1勝5敗。ルーキーにしてはまずまずですが、金丸にしては期待外れです。

 

なんで金丸がプロでイマイチか、1試合見ただけで全部分かりました。

彼はプロの一軍をナメてる。関西六大学と同じピッチングをしている。

金丸は相手を見下ろして投げています。全球ストライクの超強気ピッチングです。

 

それのいいとこもあります。

だが全ての打者を2球で追い込み、3球目もストライク投げるんだから、そりゃ事故は起きるよ。

金丸にはそういう「圧倒的投球」を志す資格があると思います。

だが現実は甘くない。今のところは1勝5敗。

 

得点圏に走者を置いて、モンテロと末包を2球で追い込むメンタルは凄い。普通の新人はビビってボール先行します。

フォーク投げときゃ空振りする4番モンテロに、ツーストライクからインハイストレート。2点ツーベース。

5番末包にも2球で追い込んだ後、決め球はインコース。ツーラン被弾。

 

ルーキー石伊も強気なリードに定評がありますが、金丸とのルーキーコンビは強気すぎて、リスク大。

それで抑えりゃカッコいんですが、昨日は5失点。カープと初対戦という優位さを活かしきれませんでした。

投げてるタマは素晴らしいです。配球とピッチングをもっと丁寧にやれば、金丸はすぐに最多勝を争う投手になれるでしょう。

今の金丸はプロ野球をナメてます。大学生相手のノリで投げてます。

 

末包のバッティング

末包昇大。4打数1安打1本塁打2打点。

大活躍したイメージですが実は1安打。あのホームランのみ。

あのホームランも金丸がインコースをガンガン突いてくるので、振ったら当たった感じでした。

 

解説の安部も言ってましたが、末包はちょっとボール球を追いかけすぎています。もっと「いらっしゃい」的に余裕を持って、ボール球を悠然と見逃してほしい。

末包の後ろにいいバッターを置けば、末包ももう少し我慢できるのかなと思います。

末包はマジメすぎるのか弱気すぎるのか、もう少し金丸を見習ってほしい。金丸もマジメですけど、金丸の強気で大胆なところを末包も見習ってほしい。

 

火曜日の巨人戦は戸郷が来そうですが、末包は5番でスタメンさせてもらえるでしょう。

相手投手は末包が怖いはずです。末包はその誘いダマを追いかけないように。

 

常廣と石原など

常廣が5回3失点で勝利投手。1勝目。

この日はフォークを控えめにしてストレート中心のピッチング。石原のリードも冴えていました。

試合前からのプランなのか、中日打線の反応を見てなのか、フォークを警戒している中日打線に見事なピッチングを見せました。

 

ストレートは相変わらずシュート回転しますが、それも武器にすればよい。昨日はできていました。

実はシュート回転しないまっすぐも時折投げていて、もしかすると常廣は ストレートを投げ分けている のかもしれません。その可能性は低いですが。

常廣の3失点は「味方のエラー→追い込んでからの死球→ブライトの特大3ラン」でした。

味方のエラーは常廣の責任じゃないし、ブライトのスリーランも悪いタマではありませんでした。ぶつけといてなんですが、田中幹也のよけ方がヘタでした。むしろ当たりに来てましたよ。5対0なのに、もったいない死球でした。

 

常廣は総じてナイスピッチングでした。四球が少ないことに驚いた。

次回も中6日でヤクルト戦に先発でしょう。

打席では送りバント失敗もありましたが、今は大学もDH制ですから、東都出身の投手は4年間打席に立っていません。これから上手くなればいいし、どうせもうすぐセリーグもDH制です。

 

石原貴規。4打数1安打2三振。

常廣にストレートを多投させ、5回無四球に導いたリードは素晴らしかった。

エンタイトルツーベースも石原らしいバッティング。三振を恐れず大きいのをポコンと打ってほしい。

 

2番ショート前川。4打数1安打1打点、1失策。

なんかもう新井のスケベ野球の象徴的存在ですね。前川には何の罪もないのですが、2番もショートも前川には不向きですよ。

結果は先制タイムリーとヒーローインタビュー。新井の手札に「2番ショート前川」が加わることが私は イヤ です。

小園が休む日のショートは矢野でよい。前川は「7番セカンド」が適任ですよ。

 

佐々木泰。4打数1安打。

守備で大活躍。

打撃面で安部から「もっと引っ張れ」と言われましたが、佐々木泰は引っ張らない方が結果が出ますので、今はセンター返しが正解。

佐々木はホームラン打者じゃありませんよ。佐々木は新庄や小窪みたいなクラッチヒッターです。