昨日の試合では誠也が決勝犠飛の後、6番三塁小園がライト線に2点タイムリーツーベースを放ち試合を決めました。
でも私は怒っています。小園は楽々三塁に行けたのに二塁で止まったからです。
小園よ、それじゃカープのレギュラーにはまだまだだぞ。
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私が「順位予想」をするポイント
2020.3.1(日) ナゴヤドーム
中日2-8広島
ウソです。本当は小園の活躍を嬉しく喜んでます。でも3塁には絶対行けた。次は怒るよ海斗君。
キャンプ前、私のセリーグ優勝候補は中日ドラゴンズでした。
理由は若手投手陣とクラッチヒッターの存在。
投手陣で注目なのは梅津、藤嶋、山本、清水。復活を期す小笠原慎之介、佐藤優も。
ビシエドを囲むクラッチヒッター四天王も強い。天才高橋、ベテラン平田、昨年ブレイク阿部福田。
しかしオープン戦の中日を見ていると「勝ち方を知らないな」と強く感じました。伊東勤と村上隆行は何をやってんのか。
小園に打たれたタイムリーツーベースが象徴的。
カウントはフルカウントでした。
勝てるバッテリーはあそこでボール球を投げ切れます。「カウント3-2から打者はボール球を振る法則」を発見したのは私です。
梅津と木下が小園を追い込んだ後の配球はこうでした。
カウント1-2から低めのスライダー。見逃しボール。
カウント2-2から低めのフォーク。見逃しボール。
カウント3-2から真ん中高めストレート。小園ドッカーン。
若い小園と正面衝突して事故が起きる可能性が最も高い配球です。やってはいけない選択でした。
場面は1死13塁。小園を歩かせても次はゲッツーのあるピレラでした。
私が順位予想をする上で「レギュラーの能力」とか「控え選手層の厚さ」も考慮しますけど、プロ野球を長年見ているうちに「勝ち方をわかっているか」みたいなことも考慮するようになってきました。
勝ち方とは何か?
野手ならば「次の塁を狙う走塁意識」とか「ボール球を見逃せる能力」とかです。
投手ならば「ストライクを取る球」と「決め球」の違いとか「すぐにキレずに粘れるかどうか」とか。
私は「守備と走塁」をプロの解説者よりかなり重要視します。だってヒット1本と同じ価値ですからね。
野村克也監督の教え
2月11日にノムさんが亡くなりました。
この方はまさに「野球を変えた人」であり「革命家」です。
数多あるノムさんの名言の中から一つ紹介します。
■強いチームとは?
「何も言わなくても選手が勝手に動くこと。会社だってそうじゃないですか」
会社だってそうじゃないですか
ノムさんの声が聞こえてきました。←幻聴
小園のタイムリーの前に誠也が犠牲フライを打ってるんですよね。
どうもナゴヤドームの誠也はテレテレやってます。完全にワザとです。誠也ウォッチャーの私にはわかる。
打撃も守備もテレテレやってます。ロメロに舐められた時だけちょっと本気出してレフトオーバーの三塁打を打ちました。
他の打席は初球から手先だけでコツッと当てる打撃に終始。
なにか試しているのか、タイミングを計ってるのか、単に手の内を隠しているだけなのか。わかりません。
が、誠也が本気を出していないことは私はわかります。
犠牲フライの打席でもタナキク龍馬が作った1死満塁のチャンスだから
「うわー打たないと後でキクさんに怒られるぅ・・・」
でイヤイヤ打った犠牲フライでした。
根拠ありますよ。誠也は本当はアウトになって帰りたかった。でも龍馬が繋いだから仕方なしに外野まで打ちました。誠也は勝ち方を知ってるがゆえ、ここだけちょっと力を入れたのです。
現役時代の落合博満もオープン戦では「見るだけで帰ってくる」ことがよくありました。
誠也も何か同じような狙いがあるのでしょう。これは「1試合の勝ち方」の話ではなくて「1年間の戦い方」の話。
中日の選手たちは正直すぎる
一方の中日は正直でした。投手も打者も。
投手はフルカウントからストライク勝負。
打者ではビシエドの前にいた2番の高橋周平と3番の福田永将が気持ちよさそうにフルスイングしてました。
オープン戦だから高橋と福田は自分の打撃をやったのかもしれませんが、私は怖さを感じませんでした。中日打線に。
1番の大島は「次の打者に繋ごう」って意識が高いように感じました。
平田からも「この時期はヒットより他のことを試したい」って雰囲気を感じました。この二人には野球を知ってるなと感じました。
阿部と福田は昨年レギュラーを獲得したので次のレベルに進んでいるかと思ったらそうでもありませんでした。まだマジメな正直者でした。
2年生の梅津は正直に小園と真っ向勝負でOKなんですが、捕手がしっかりリードできてません。
カープの坂倉将吾もインコースストレートが大好きで非常に危なっかしいリードをしますが、今はオープン戦なので挑戦意欲を私は買いたい。
1年生の森下暢仁も正直にプレーしているんでしょうが、どこかに「まだ何か隠している感」が漂います。←ひいき目
結論「勝ち方を知っている」とは何か?
野球って正直に投げる打つだけではありません。
対相手にはいかにダマしてウラをかくか。
対味方にはチームの戦い方が意思統一されているかどうか。
「四番に回せ」とか「7回までにリードしろ」などの「勝ち方」がチーム全体で意思統一されていればチームは強いと思います。
会社でもそうじゃないですか。←受け売り
勝ち方と目的をメンバー全員で共有できれば組織は勝手に動きます。
勝ち方は簡単に言葉で共有できないかもしれませんが、少なくとも「自分がヒットを打つ」だけのチームは優勝できないと私は思います。
だから昨年も岡本和真が四番のチームは勝てないと言いました。昨年優勝した巨人の四番打者は事実上、丸でした。
岡本和真は去年の夏頃から選球眼が非常に良くなりました。
「自分で決めなくてもいい」
「ボール球を追いかけてもアウトになるだけ」
「甘いところにいらっしゃ~い」
を分かってきた気がします。丸の教えかな?
NHKの「球辞苑」でも掛布と金本が非常に深いことを話してました。
勝ち方の一つは選球眼。
ヒットを打つだけの野球はペナントレースに弱いのです。
中日はチーム打率3割くらい打てそうな打線ですが得点力は低そうな感じがしました。年齢はけっこう高めですが野球が若い。
4回裏に5番阿部寿樹が先頭打者。2点負けてて1-0からボール球を振り、2-1からまたフルスイングしました。
カープのジョンソンは立ち上がりから制球に苦しんでたのに中日打線はボール球を追いかけてくれました。助かるねえ。
カープの田中と菊池はそこを考えてやっている。
誠也と龍馬もタナキクを見て勉強しました。んで「優勝のしかた」を覚えた。
高橋大樹は今はまだ「自分のフルスイング」だけを磨けばいい。
小園海斗はタイムリーの打席でボール球を2球連続で見逃しました。カワイイけど大人っぽい。レギュラー争いは小園が高橋を一歩リードしています。