2023.8.2(水)
広島 4-2 DeNA マツダ
8回裏にカープが追加点を取らなければ、2対1のまま静かに勝ってたと思います。
8回裏にカープが2点取ったから9回表にちょっとガチャガチャしました。
野球ってそういうもんなんですよ。ヘタに試合を動かすと相手にも点が入るのです。私ならリードしてる場面で堂林に代打松山は出しません。
桑原に強行させた理由
1点リードの8回裏。2死満塁で6番堂林。
1点リードにも複数のパターンがあって、7対6なら試合が動いているので代打松山は賛成。
だが昨日は2対1でした。4回以降ずっと2対1。スコアは動いていませんでした。
リードしているカープがここで先に動く必要はないというのが私の考え。
ベンチに松山が残っているので使い切りたい。矢崎を節約するためにダメ押し点を取りたい。気持ちはわかる。
だが私なら出さない。
なぜなら堂林は前日2安打で好調だし、この日は濱口のチェンジアップに3タコだったけどDeNAのピッチャーは入江大生に代わっていました。
んで何より8月の堂林は動きがキレてる。佐野の一塁線を大ファンプレーしたこともそうですが、4回のピンチで野間のバックホームを見事にカットした動きもキレキレでした。堂林が入江を打つ確率は.250~.270くらいあったと思います。
キレキレの堂林に代打松山を出したところで打つ確率はせいぜい.350~.400くらい。大差ありませんよ。
結果は松山タイムリー。
7番小園も連続タイムリー。あーあ、試合を動かしちゃった。必要ないのに・・・
9回表にDeNAが1点返して4対2。なおも無死12塁。2番桑原。
ここで誰もが送りバントを想像したと思うんですが、三浦の指示は強行でした。んでゲッツー。
坂倉は1球目にバントしやすいストレートを要求しました。それを桑原はフルスイングしてファールするんです。
私と坂倉は「なに?バントじゃないのか。なるほど。一理あるな」と感じました。
ここでDeNAが送りバントしてもおそらく9回表は同点止まり。
すると9回裏に連投となる伊勢を送り出して、ヘタすればサヨナラ負け。良くても延長戦。
要するにDeNAは9回表に同点止まりなら、カープと敵地で延長戦を戦わないといけない。ピッチャーを消費しても勝ち目は薄い。
なら無死12塁で桑原に懸ける。前日もチャンスで空振り三振。この日も1回表にボール球を振ってカープを助けている。桑原には悔しさがにじみ出ている。
意地を見せろ、桑原。男になれ、桑原。
だがそんなDeNAの思惑は1球目で既に坂倉と私にバレてる。
2球目でゲッツー。しかもキクのとこ。走者12塁で絶対打っちゃダメなところに打たされました。まだ2死3塁ですが実質的には試合終了。
三浦の考えもわかりますが、1点取るのにヒット3本使う野球は弱いです。去年のカープは5位でした。
これでDeNAは4位巨人と0.5ゲーム差。同レベルの低レベルです。
4回表の攻撃もヒット3本でDeNAはまだ無得点でした。4本打ってやっと1点。アホみたいですねえ。笑
小園と野間と森と中村奨成
7回裏に代打中村奨成が出ました。
結果は三振。
「ダメじゃんw」
と思う野郎はアホ野郎。
私はさすが奨成だと思いましたね。
あそこで打ってヘタに試合を動かすと寝た子を起こすんですよ。
だから奨成空振り三振。奨成は試合の流れを読んで三振したのです。ええ。この話はもちろんウソですよ。
小園海斗。
走攻守に躍動しました。
「走」は決勝点となるホームイン。
2回に9番森翔平の内野ゴロでホームイン。野村謙二郎も絶賛したプレーですが、小園はいつも何でもゴロゴーなんですよ。
もし森の打球が野手の正面だったら自重できたか? 次は1番の菊池だぞ。
よくわかんないけど結果はホームイン。スピードも速かった。てか速すぎた。またいつものゴロゴーだったんじゃないですかね。笑
「攻」は連日のマルチヒット。ファーストストライクを一撃で仕留める確率が高まっています。
野村謙二郎や元巨人の高橋由伸みたいにストライクは何でも振ります。んでそれをしっかり仕留めています。この「年間200安打スタイル」こそ小園の持ち味。
1番や3番で使いたい気持ちもわかりますが、3番秋山4番上本の現状では7番小園が実質4番みたいなもの。これはこれで悪くないような気もします。小園もノビノビ打ててるし。
「守」も小園っぽくなってる。DeNA大和の深いショートゴロを内野安打にしましたが、あわやと思わせた強肩はさすがでした。
最近良くなってきたと見ていた中継プレーも2日続けて末包と息が合いませんでした。小園は中継プレーの時にいつも外野手に近づきすぎるんです。高校野球じゃないんだから、もっと落ち着きなさい。ボールを追いかけすぎです。
野間。
守備も良かったし、3四球も良かった。
解説の野村謙二郎が「野間は2番打者として成長している」と言いましたが、私は2年前から「2番野間が一番勝てる」と言い続けてきました。※参考記事
野村謙二郎は若手を我慢して使うことには長けていましたが、戦術眼はイマイチですね。
森翔平。
ヒットを打たれましたが要所を締めるピッチングで4勝目。勝ち運がありますね。
新井は6回で降ろしましたが、私は7回まで続投させたかったです。球数も85球でしたしDeNAは下位打線でしたし。
7回に登板したターリーがポロポロと走者を出したので、9回は宮崎にもう1打席回る可能性が生じました。これも「新井が試合を動かした」ことになります。カープはジッとしてたほうが勝てるんです。先に動くのはあまりいいことではありません。
野球にヒットなんて必要ない
最後に表題の「野球にヒットなんて必要ない」って話をします。
野球の目的は何か?
野球の目的は勝つこと。
んじゃ「勝つこと」って何?
意外とみんな知らないです。勝つことが何かを。
勝つこととは「9回終わった時点で1点以上リードしていること」です。知らんかったやろ。笑
DeNAの三浦監督と元広島の佐々岡監督はこのことを完全にわかってません。
「相手よりたくさんヒットを打たないといけない」と思ってる監督とファンが最近は非常に多い。激増。
これは明らかにメジャーリーグの影響です。
ピッチクロックは何のため?
試合時間の短縮は何のため?
それはヒットを打つためです。もっと言うとホームランを打つため。
ピッチャーはテンポよくもっと早く投げなさい。
なぜならバッターが打ちやすくなるからです。
試合時間を短縮したいならストライクゾーンを広げろというのが私の考え。
だがアメリカはピッチクロック。ストライクゾーンを広げたらヒットが減るからです。
ヒットも増やしたい。試合時間も短縮したい。の結果がピッチクロック。アホ丸出し。
野球にヒットなんて要らないんですよ。
特に日本の野球は山本由伸や佐々木朗希が中6日で100球しか投げないんですよ。
そんなのヒットできませんよ。中4日で120球投げてくれたら打てるかもしれないが、中6日で100球ならやつらは毎日160kmを出せます。
そこを松山で打ちに行くとカープの勝ち目は薄い。
ヒットなんか要らないんですよ。どうせ打てないんだから。
カープは守って粘って2対1で勝てばよい。昨日もそうだったし、10連勝もそうでした。
野村謙二郎も「手に汗かいた熱戦だった」と言いました。ヒットが出なくて焦ってたからです。
私は完全に左うちわでした。小園の守備もキレてたし菊池も戻った。坂倉がリードしてればだいたい接戦には持ち込める。
あとは相手がエラーしてくれるのを待ってりゃいいんですよ。してくれなきゃこっちもゼロで粘ればよい。坂倉がいるからこの野球ができるのです。
リリーフを温存したい考えもありましたが、いざとなりゃ栗林を出せばいいとも考えてました。
カープの守りを動かして會澤や長野でヒットを打ちに行くとカープは弱いです。佐々岡が3年かけて証明しましたね。
DeNAも牧と佐野の守備は年々上手くなってますが、セカンド牧、ファースト佐野のバランスはベストではないと思います。
若い梶原くんも連日ヒットでアピールしてますが、小園のライトライナーを3塁打にしたプレーを私は忘れません。
私も外野手なのであのライナーを取り損なった梶原くんの気持ちは痛いほどわかる。横から見てると「なんで捕れないんだ!」と言いたくなるけど正面にいる野手にあのライナーは難しいんですよ。
昨日のDeNAで特に目立った守備のミスはなかったけれど、2回裏にショートゴロで2塁走者小園が3塁に進んだり、9番森のショートゴロでホームインされたりしました。
大和の守備は全然悪くないんですが、ああいうゴロをカープに打たれた山本捕手もヒットを求められてのスタメンなのかなと思いました。
8回裏のカープ4点目はフォークが高めに抜けた直後、山本捕手はボールワンからストレートでストライクを取りに行く。そりゃ高確率でミートされますよ。
このヒットを打ったのも小園。小園も少し頭を使うようになってきました。